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アートのすゝめ#2|塩田千春展 HOME to HOME
こんばんは。
少しご無沙汰な「アートのすゝめ」です。
↓#1は、こちら
9月初旬に訪れたこの展示会以降も、
ひっそりといくつか足を運んでいました。
自己満足的な部分はありますが、
少しずつご紹介できればと思っています。
それでは、どうぞ。
アートのすゝめ#2
塩田千春展 HOME to HOME
@岸和田市立自泉会館
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岸和田城近くに建つ、登録有形文化財に指定されている「岸和田市立自泉会館」にて開催の〈塩田千春展 HOME to HOME〉へ。
本展は、9月25日まで開催されていたのですが、展示終了期間ぎりぎりに駆け込むことに。(最近のわたしのおきまりパターン)
建物の目の前に市営と思われる駐車場がある(しかも1時間無料)のが、便利でうれしいポイント。
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受付と検温を済ませ、いざ建物内へ。
元々は、会社の社交場として利用される目的で建築されたとのことで、その影響もあって建物内のそこかしこにゴージャス感が漂っていました。
♯1でも感じましたが、
「歴史ある建物」と「アート」は相性が良い。
岸和田市の市制施行100周年記念事業の一環として開催された本展示。塩田千春さん(本展示の現代アーティスト)が岸和田市のご出身であることから、本展示が実現しました。
2020年にも、同じく岸和田市(岸和田市立文化会館/マドカホール)にて塩田さんの展示があり、その時もお邪魔させていただきました。
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2019年に森美術館(東京・六本木)で開催された個展では、動員数66万人以上という、その当時の森美術館における歴代2位の動員数を誇ったことも記憶に新しいです。
塩田さんの作品とわたしの出会い
わたしが初めて塩田さんを認識した(生で塩田さんの作品に触れた)のが、2013年。瀬戸内国際芸術祭で豊島を訪れた時のことでした。
自転車を借りて島内をかけめぐり、のぼり(瀬戸内海を彷彿とさせる鮮やかな青色の)を目印にようやく辿り着いた場所。そこに、塩田さんの作品〈遠い記憶〉がありました。
使われなくなった木枠の窓を島内から搔き集めて作られた作品で、全体が一つの大きな木製の一眼レフカメラのよう。
残念ながら、2020年に作品が撤去されることになったのですが、その撤去の際、「お別れ会」と称した島内外の方々による盛大なお見送りがあったとのことで、塩田さんの作品がいかに多くの方々から愛されたものだったのかと理解できます。
塩田さん作品の代名詞
塩田さん作品の代名詞と言えば、
“生と死”を感じさせる赤と黒の糸。
この印象的な赤い糸は、生き物の体内をめぐる「血液」や「血管」のようでもあり、人と人との「つながり」や「絆」のようにも感じられます。
観るものを圧倒するパワーを内包した作品、それが、塩田さんの生み出す「糸」シリーズです。
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展示内容の大多数をこの「糸」シリーズの作品が占める中、自身が初めて触れた塩田さんの作品は「豊島」という島に根差したものだったのかと振り返ると、なんだか感慨深いものがあります。あの時、あの場所で、あの作品を観ることができて、本当に良かったと思います。
さいごに
家の形をした枠組みを飲み込むかのごとく、何重にも張り巡らされた赤い糸。
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〈Home to Home〉と題された本展では、赤い糸は、前で触れた「血液」や「血管」としての意味合いよりも、「つながり」や「絆」としての意味合いを強く含んだものであるように感じました。
塩田さんの生い立ちが記されたパネルも展示されていたのですが、本展示で初めて知ることも多く、非常に興味深かったです。他の来場者の皆さまも食い入るようにパネルに向かっておられた姿が印象的でした。
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おわり。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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