小説/黄昏時の金平糖。【タイムレコード0:07】#25 良かったら、一緒に
木暮葉凰 6月3日 金曜日 午後10時25分
愛知県 夏露町 木暮家 リビング
夕飯を食べながら、母さんに質問攻めにされた。
何をしてたの、とか、誰と帰ってきたの、とか。こういうことに、本当に黙ってくれない。
母さんはすごく過保護だ。
俺には、家で自由にする権利は無く、料理も自分で服を決めることもできない。
だから、手伝おうとしても、「全然大丈夫」とか「そんなことより早く寝てね」とか、はぐらかされてばっかり。
そういうのを見ると心が痛くなる。