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【おうちボルテ】おうちボルテのすゝめ、ボルテコンのアレコレ【ボルテコン】

はじめまして。Airと申します。

 この度は当記事を閲覧いただきありがとうございます。
 今回は、ノリと勢いでSVRE9(DAOコン)を中古で購入したので、自分の備忘録と今後SVRE9を買おうと考えてる方への参考資料としてnoteにまとめました。
 ついでにおうちボルテの布教もできたらと思っています。対象としてはおうちボルテ入門~ボルテコンマニア()辺りまでの方に読んでもらう想定で書いています。
 長ければSVRE9については別記事でまとめようと思います。届いてからいろいろあったので別記事にまとめます。
 ブログ的なものを書くのは人生で初めてなので乱筆乱文な点は、ご容赦いただければと思います。


はじめに

 先日フリマアプリを散策していたところ、SVRE9(DAOのちょっと高めのボルテコン)が¥23,000で投げ売りされているのを発見。
 内容も側面のネジが1つ欠損していたり、ボタンのLEDがひとつ点かない程度のプレイに支障のないレベルのものだったので、即購入。初期登録のクーポンでさらに安くなり、結果¥22,000で手に入れることが出来ました。(フリマサイトなので詐欺が少し心配でしたが、無事届きました)

さすがに安すぎてビビった

 購入時、わりと何も考えずにSVRE9の評価等は調べずにポチッたので、買ってからいろいろレビュー記事を見漁ったりしました。
 そしたら、SVRE9に関する記事が圧倒的に少ないんですよ。
 同じGAMO2で販売してる同型機種としてSVSE5があるのですが、SVSE5はそれなりに記事やレビュー動画が存在しているのに対し、SVRE9に関する記事は片手で数える程度しか見当たりませんでした。
 たしかに時系列的にはSVSE5が後発(初期の頃はSVRE9のみがDAOコンと呼ばれていた記憶)はずですし、初期はおうちボルテのプレイ環境自体がK-Shootmaniaのみでそこまでメジャーなものではなかった影響もあると思いますので、レビューが少ないのも仕方ないとは思います。
 ただ、SVSE5/SVRE9はコナステ対応のために基盤を一刷したりしてますし、今はボルテコンも種類が増えて新品・中古どちらとも選択肢がかなり多くなってきています。
 SVRE9は新品での販売は既に打ち切っていますが、今回のように中古で出回ることも珍しくない品だと思います。
 今ボルテコンを探しているという方はそう多くないとは思いますが、もしSVRE9の購入を検討しているといった方がいたら、この記事が参考資料になれば幸いです。

 また、自分はこれまで自作ボルテコン2基SVSE5EntryModelGENBUコンに触れたことがあります。(GENBUコンのみ実物を触れた程度)
 そしてなにより現役ゲーセン店員です。過去の経歴を合わせると3年以上は音ゲーのメンテナンスを担当してます。
 なので各種ボルテコンやデバイスに関する知識で言えば詳しい方なのかなとは思いますので、その点は信頼していただければと思います

購入に至った経緯

 そもそもボルテコンに詳しい人からしたら、「なんでこの時期にSVRE9なんか買ってんだ、コイツ」と思われるかもしれません。
 「欲しかったからだよ!」といえばそれまでですが、一応経緯を説明します。
(以下自分語りが続くので興味ない方は読み飛ばしてください)

音ゲーDJイベント(趣味)や仕事(ゲーセンバイト)の影響でモチベが爆発

友人に公式エントリーモデルボルテコンを借りて、おうちボルテの日々

なんか(物)足んねぇよなぁ?

メルカリやヤフオクで中古漁りしてたら¥22,000(!?)でSVRE9が売りに出てるのを発見

給料日だったので衝動買い ←イマココ

といった感じです。まぁ音ゲーのモチベが高いならゲーセン行けよというのはごもっともなんですが…
 DJイベントとか遠征とかその他諸々でなんだかんだゲーセンに足を運ぶ時間もお金も無いみたいなことも多いので、月額課金さえしてしまえば自宅でコンスタントにプレイできるコナステが最強、という結論に至った訳です。
 自分がマトモにプレイしてる音ゲー機種の中で今一番アツいのがボルテというのもありますけどね。

(参考程度に自分の音ゲーの実力を書いておきます)
・CHUNITHM:虹レ,16.20前後
・maimai:過去虹レ,今はサボりがちで銅~銀レをウロウロ
・ONGEKI:虹レ&奏伝,16.00前後
・SDVX:或帝滅斗,VF17.25↑
・弐寺:SP六段

おうちボルテについて

おうちボルテとは?

 KONAMIの出しているAC音ゲーの「SOUND VOLTEX -EXCEED GEAR-」のコナステ版です。(公式サイト)
 コナステとはゲーセンのゲームが自宅のPC,スマホで遊べる!といった感じのKONAMIのクラウドゲーミングサービスです。ボルテ以外にもIIDX,DDRといったBEMANI系音ゲーやボンバーガール,QMAなどのKONAMIが出している様々なゲームで遊べます。
 既に5年くらいサービス提供していますが、昨年ボルテIIIから現行バージョンであるEGにアップデートしたことでかなり遊びやすくなりました。
 以前は1プレイごとチケットを数枚支払ってAC同様3~4曲プレイするか、1曲ごとにチケットを支払うコース or 2000円前後/月で500曲ほどから無限に遊ぶコースしかなく少しコスパが悪かったのですが、EGになってからは月額約1600円で2023年8月時点で追加の楽曲パック含めて最大1500曲近くを無限に遊ぶことができるという内容に変わりだいぶ良心的になりました。(楽曲パックがものによって10000円前後することや、III時点で始めた人のみが遊べる楽曲があるなどまだまだ厄介な部分はありますが)
 また、ACとのスコア連動やACで使える各種オプション(MIRROR,RANDOM)といったACに合わせた機能に加え、SKILL ANALYZER(いわゆる段位認定)まで実装され、まさに"おうちボルテ"の名に恥じない物になっています。

プレイ環境

プレイするにあたって必要なものとしては、

  • コナステ版SOUND VOLTEX -EXCEED GEAR-

  • ↑が動作するスペックのPC

  • SOUND VOLTEX(コナステ) ベーシックコース(月額1628円/税込)への加入

  • コントローラー(一応キーボードでもプレイ可だがあった方が良い)

  • ディスプレイ(できれば縦置き可能なもの)

  • その他台や机など(立ってプレイする場合)

あたりになるのかなと思います。一つづつ軽く解説していきます。

・コナステ版SOUND VOLTEX -EXCEED GEAR-
 
いわずもがな。コレが無いと遊べません。
 公式サイトのダウンロードページからランチャーをDLしてインスールすればOKです。容量はそれなりに必要ですが、公式の必要システム要件としては10GB+α必要との事なので20GB程あれば問題はないかと思います。

・↑が動作するスペックのPC
 
要求スペックはそれなりに高めです。詳しくは公式サイトの動作環境のページを確認していただければと思いますが一応下記に記載しておきます。

 必須(60fps)
CPU:Intel® Core™ i5-6400 相当以上
メモリ:8GB以上
ストレージ:10GB以上
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1050 相当以上
 推奨(120fps)
CPU:Intel® Core™ i5-9400F 相当以上
メモリ:16GB以上(特に記載はありませんが筆者が推奨相当と感じました)
ストレージ:10GB以上、十分な空き容量と速度の出るものを推奨
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650 相当以上

となっています。
 とはいえ一般的なミドルスペック相当のゲーミングPCをお持ちの方なら特に問題なく推奨要件まで満たせる程度の要求環境かなと思います。
 公式も一度動作テストを推奨しています。前項で説明したランチャーから一度ゲームを起動してみましょう。未課金の状態でもテスト用に数曲プレイできるようになっています。

SOUND VOLTEX(コナステ) ベーシックコース(月額1628円/税込)への加入
 動作テストまで終えたらあとは課金です()。  PASELI or クレカで支払いできます。以前は月中で課金すると月初1日に更新課金されてしまって少し勿体ない期間が発生していましたが今はちゃんと1か月ごとに更新されるので安心してください。

・コントローラー(下記で別項にて解説)
 
あった方がいいです、というかその為に記事を書いてます。
 極論キーボードでもプレイ可能ですが、ACとプレイ感が圧倒的に異なる上プレイし辛いことこの上ないので、コントローラーでのプレイを推奨します。

・モニター(できれば縦置きができるもの)
 
最悪安いモニターでもいいです。
 ただしフルスクリーンでプレイしたい場合はモニターアームを使うか元々縦置きに対応しているモニターを選びましょう。
 また、EGからは120fpsに対応しておりモニターが120hz以上のリフレッシュレートを持っていれば120fpsでプレイできます。60fpsと120fpsだと結構変わります。なので、新しくモニター買うとかなら120hz以上のリフレッシュレートが出せるモニターを選べば問題ないと思います。
(fpsとかリフレッシュレートの詳しい説明はここでは割愛します)

・机
 床に座ってプレイするとかなら要らないかもしれませんが、AC同様立ってプレイするなら台や机もちゃんと必要になります。
 色んな方が立ち環境用の記事とか書いてるので、自分の環境に近いものを参考にすればいいと思います。VMの地面からコンパネ(ボタン)までの高さは92.5cmなので高さをピッタリ合わせたい人は参考にしてください。
 オススメはモニターアーム+メタルラックの上にコントローラーを置くスタイル。他にもAmazonとかで手頃なパソコンデスクを買ってその上に置くのもあります。
 個人的に立ち環境を作る際の一番の壁は音問題だと思います。床に直接振動が行くとやっぱり響きます。なのでクッション置くなどの対策は必須です。あと、プレイする時の揺れも人によってはかなり気になると思うので、揺れ対策とかも必要になります。

コントローラー色々

 コントローラーの種類についてはこちらの記事などがたいへん参考になると思いますが、FAUCE TWOなど当時の記事に無いコントローラーも台頭してきているのでざっくりとですがご紹介します。

FAUCE TWO(DAO)

販売価格:31,800円(税込)

 現在新品で買えるコントローラーの中で、最もTierの高いコントローラーだと思います。(販売サイト)
 弐寺やpop'nの家庭用コントローラーでかなりのシェアを誇っているDJDAOというメーカーが製作しており、かなり評価が高いです。
特徴としては、つまみの機構にACの様なロータリーエンコーダではなくフォトセンサーを採用している事。弐寺コンなどに詳しい人は皿部分と同じ仕組みだと考えていただければ理解しやすいと思います。スリットが空いている円盤を回し、そのスリットを光を認識するセンサーで読み取る仕組みで回転を感知しています。
 その為、つまみの回し心地が段違いに良いとのこと。ロータリーエンコーダのつまみとはまた違った感覚だそうです。(まだ触ったことがないので正確には分かりません。いずれ買うかも)
その他の仕様として、ボタンはDAO独自のDAOボタンがデフォルトで付いています(オプションで三和ボタンに変更可)。マイクロスイッチはHoneywell製のものです、こちらもAC仕様のOMRON製のものに変更できます。
 別のコントローラーで後述するPC側のつまみの認識方式の違いについても、ゲームパッドとして認識されるので特に問題なくコナステと接続するだけでプレイできます。
 あとは分解やメンテナンスが楽ちんです。裏から強めのマグネットで蓋がされているだけなのですぐスイッチ部分にアクセス出来ます。
サイズ感はボルテコンの中では割と平均的なサイズ感です。The普通。ちょっと高さが高いかなぐらい。
 今ボルテコン欲しい!って人はまず何も考えずにコレで良いと思います。
というかボルテコンを既に持っている人でも、クオリティが良すぎてコレ買ってる人もまぁまぁいます。それくらい人気です。
 デメリットとしては海外発送なので、購入してから届くまでに少し時間がかかること。自分の時(SVSE5)は入金してから1週間ほどで発送、そこから5日ほどで届きました。2週間前後は覚悟した方がいいと思います。

SOUND VOLTEX CONSOLE -NEMSYS-Ultimate Model(KONAMI)

販売価格:44,800円(税込)

 ボルテ公式が販売しているコントローラー(マトモな方)
 当然公式なので信頼度は高いです。(販売サイト)
代わりに少し割高になってしまうのが難点。
以前は販売台数が少なく、すぐ売り切れてしまいプレミア化して高額転売されまくっていましたが、今は再販が行われてちゃんと公式サイトで買えるようになっています。これでも安く買える方なんです。
 公式が出しているだけあって、つまみの仕様ボタンのレイアウトはACとほぼ同じ作りになっています。AC仕様ままの練習がしたい!って人はコレを買いましょう。
 ただし、ボタンだけはACと同じ三和ボタンではなく安価な芝ボタンと呼ばれるものが使われています。具体的な違いについては説明が難しいですが、一つ上げるとすれば、バネを収めるスペースの違いによって打鍵感が大きく異なる点でしょうか。この辺は細かい差になるのでACで突き詰める人やコントローラー沼にハマってしまった人などかなり詳しい人が気にする点だと思います。
 サイズ感はちょいデカイぐらい。高さはそこまで高くないとおもいますが、確か四隅にアルミ製の足が付いていた気がします。
 中華コンは避けたい+できる限りACに近づけたいという人はコレに三和ボタンを換装するのがいいのかなと思います。
 ただし三和ボタンはそれなりの値段をする(BTボタン部分のみでひとつ2,651円+送料)ので、購入する人はしっかりお財布と相談してから購入してください。

SOUND VOLTEX CONSOLE -NEMSYS- Entry Model(KONAMI)

販売価格:16,280円(税込)

 ボルテ公式が販売しているコントローラー(ダメな子の方)
上のUltimate Modelの廉価版コントローラー。(販売サイト)
 ボタンがラバーコンタクト(ゴム)による接点式を採用してるので打鍵感があまりよろしくなく、かつボタンやつまみの素材もプラスチックなのでかなり安っぽく感じてしまいます。ボタンの仕組みはPS2時代の廉価版IIDXコントローラーと同じ仕様なので、昔から家庭用を遊んでいる人には馴染み深い腐れ縁的なボタン仕様だと思います。
 この仕組みのボタンの悪いところはとにかく重い+とにかくハマりやすい点ですね。ACなどのマイクロスイッチのものと違いバネが入っておらず、ゴムの弾性のみで押し戻すのでボタン側面との摩擦に負けやすいんですよ。
 やりこんでいくと隙間にチリなど汚れも溜まっていくので猶更ハマりやすいです。なのに、ボタン部分にアクセスしづらい設計。何度かバラしましたが、ボタンの部分を取り外すまで30本近いネジとつまみの部分の部品を外す必要があり、発狂しながらバラした記憶があります。
 実はつまみの構造自体は上のFAUCE TWOと同じ光学式センサを用いているので、使った感じつまみの回し心地は悪くないです。ただしつまみ自体が樹脂製で軽いので結局総合的にはやりづらい感覚は残ります。
 サイズはボルテコンの中だとちょっと小さいぐらいですが、軽さがダントツ。基本金属パーツを使っていないのでとにかく軽いです。
 とにかく安くボルテコンが欲しい!もしくはとりあえずおうちボルテやってみたい!といった人は選択肢として悪くないとは思います。
 ただ、今は中古で各種ボルテコンが20,000円前後30,000円以下でたたき売りされていることも珍しくないので、コレに手を出すくらいならも少し準備して中古でその他のボルテコンを買った方がいいかなとは個人的には思います。おうちボルテプレイヤーのなかにはEntryModel不買過激派(?)もいます。

MAGNIFI(ZhouSensor,GENBU)

販売価格:45,800円(税込)

 最近新たに台頭してきた期待の新鋭。(販売サイト)
 メーカーはZhouSensorGENBUの共同開発。GENBUは以前GENBUコンと呼ばれるボルテコンを出していたり、グルコスの家庭用コントローラーを作っていたりします。ZhouSensorは聞きなじみのないメーカーだとは思いますが、音ゲーコントローラーのPCB(基盤)の製作などを行っているとの事。前述のGENBUが出したDIVA用のコントローラーのボタンもこのメーカーが作っています。
 このコントローラーの大きな特徴は"ボタン"に光学式センサーを採用している点。
 従来のマイクロスイッチ式よりコンパクトに設計できる上、高寿命を期待できて、それでいて今までの操作感を損なわない、まさに画期的なロマン仕様となっています。また、つまみもFAUCE TWOなどと同様に光学式センサーなのでつまみの回し心地も悪くないという欲張り仕様。しかも、つまみの調整を分解せずに行うことができるという、マジでデバイス面に関しては言うこと無しです。強いて一つ上げるとすれば、BTとFXのレイアウトがACより少し狭く設計されているとのこと。ACメインの方は要注意です。
 こういった軽量化の工夫のおかげで、現状ボルテコンの中で最軽量レベルの軽さを誇ります。(まぁ本当に一番軽いのはEntryModelですが)
 ただしここまでの仕様なので、UltimateModelと同じぐらいの値段が張ります。そこは新技術への投資ということで割り切って考えた方がいいかもしれません。
 ここまでほぼ「ぼくのかんがえたさいきょうのぼるてこん」となり、値段だけが懸念点かと思いきや、新規参入しただけあってまだそれなりに難点が残っています。
 まず、メーカー側の対応が少しよろしくないという噂があります。
 若干なげやりな対応だったとか、取説が公式サイトのWEB取説しかないなど、もう少し頑張ってくれという意見も多いようです。
次に組み付け面での不安が見られること。つまみの手触りが左右でぶれていたり、裏ブタのネジがかなり固い(油断するとネジがダメになるレベル)といったユーザーフリーという点で言えばまだまだなのかなという感じです。
 とはいえ、これからどんどん改善されていくと思いますので、今後FAUCE TWOと併せて有力な選択肢になるだろうと思います。
新しい技術が気になる!もしくは軽さや見た目にこだわりたい!といった人におすすめです。

SVSE5(DAO)

販売価格:24,800円(税込)

 この辺から基本中古で買うしか入手手段がないコントローラーとかです。参考価格として公式サイトでの値段を記載しています。
 FAUCE TWOと同じDAOが以前出していたコントローラー。(販売サイト)
 FAUCE TWOが出るまで基本的にはコレ一択とされていました。
 基本仕様はFAUCE TWOとほぼ変わりませんがつまみはACなどと同じロータリーエンコーダを採用しています。ただしデフォルトで付いてる部品は少し安めのもの(アルプス801)なので、ACとは回し心地が若干異なります。この辺は販売サイトでAC仕様に変更できたりしました。今出品されている物はだいたいデフォルトのものが付いているので、その辺り注意したほうが良いと思います。あとはFAUCE TWOと同じく裏からマグネットで蓋がされており、内部に簡単にアクセスできます。サイズ感としてはFAUCE TWOの前身だけあって比較的中間的なサイズ感だと思います。高さはFAUCE TWO同様高めになっています。
 1つ問題点として、初期のころ販売されていたものは基盤が古く仕様に違いがあります。コレと後述のSVRE9は基盤が2種類存在しており、2020年10月以前に販売されていたものは旧基盤、それ以降に販売されたものは全て新基盤が入っています。基盤が違うと何が変わるのかといいますと、具体的にはつまみの入力が変わります。旧基盤ではつまみの入力がマウスのX軸・Y軸の移動に割り当てられていました。この仕様の場合、コナステ版ボルテでプレイする際コンバーター(変換ツール)を介さないと使用できませんでした。
 新基盤の場合、つまみの入力をゲームパッドの動作に変更することができるようになったので、コンバーターを介する必要がなくなりました。なので、もし今からSVSE5/SVRE9を買おうと考えている場合、載っている基盤が旧基盤か新基盤かしっかりチェックするようにしましょう。
とはいえ今でも旧基盤でもプレイすることは可能なので、コンバーターを経由する手間を惜しまないのであれば特に問題ないと思います。
 なんならFAUCE TWOより安く転がっているので、しっかりしたコントローラー欲しいけどできる限り安く済ませたい!という人には向いていると思います。

SVRE9(DAO)

販売価格:49,800円(税込)

 同じくDAOから出ていたコントローラー。(販売サイト)
 SVSE5のデカイ版。実は先に発売されていたのはこっち(のはず)。今回の記事を書くきっかけになった物。
 まず特徴として、なによりデカイ。これまで紹介したコントローラーと比較にならないサイズ感です。コンパネのデザインや寸法はACボルテの旧筐体(手元にモニターが無いヤツ)を踏襲しています。かなり初期から最上位モデルとして、ボルテコン界隈(?)で名を馳せていたのですが、今はSVSE5同様販売終了しているので手に入れる手段が中古で買い落すしかありません。
仕様としてはほぼAC準拠で、つまみもACと全く同じものを使用しています。ボタンのみDAOボタンを採用しているのでその点AC同様の環境を求めている人は注意が必要です。ほかのコントローラーと違いFXの手前までコンパネがせり出している為、FX横に手首をおいてプレイする人はかなりACと近い感覚でプレイできると思います。こちらもSVSE5よろしく、旧基盤新基盤があるため要チェックです。また、デカいけどコレも裏からマグネット固定なので、即分解可能です。
 このコントローラーについては、実物が届き次第細かく解説する予定なので、そっちでとにかく深掘りしたいと思います。
 とにかくACに近い環境でプレイしたい!とか(ボルテコンは)デカければデカいほどいいですからね。みたいな脳筋ワイルドな人はおすすめです。
また、今回の自分の様に安価でたたき売りされていることもあるので、運が良ければ新品のFAUCE TWOよりも安く手に入るかもしれません。
 ワンチャン安くて仕様も良いならコレ一択では?と思うかもしれませんが、そもそももう中古でしか出回っていない事デカすぎて普通に邪魔という点がかなりキツイと思います。デカいことを許容できれば最高の相棒に化ける可能性もあります。

Pocket SDVX Pico v5(SPEEDY LABS)

販売価格:$139.99

 デカいコントローラーの次は小さいコントローラー。(販売サイト)
 見たら何となく分かると思いますが、小さいです。ただ思ったよりは小さくないという噂。サイズ感的に縦横ほぼ半分ぐらいのサイズなので、面積比的には1/4程度でしょうか。
 これは完全におうちボルテを譜面認識の練習用として割り切ってプレイする為のものかもしれません。あんまり言うと使ってる人に苦言を呈されそうなので細かくは言いません。
 仕様としては、ボタンがゲーミングキーボードなどで用いられるメカニカルキーボード軸になっています。自分はデバイスも若干沼に堕ちかけているので、ゲーミングデバイスにも知見があるのですが、話によるとデフォルトではGateron Pro黄色軸が使われているらしいです。メカキーの軸については話がブレるので割愛しますが、詳しい人であれば軸を換装して自分好みにすることが可能です。個人的には打鍵音を気にする方は青軸or黒軸、それ以外の方は茶軸or赤軸がオススメです。ゲーミングキーボードでPC音ゲーをやる際の参考にしていただければ。
 つまみはほとんどACと大差なし。ホントにACを小さくした感覚らしいです。
 難点としては日本向けの直接販売がないので、ドルでしか購入できない点。
 輸入購入の場合、為替がダイレクトに影響するので時期によっては割高になってしまう可能性があります。(2023年9月中旬現在約20700円)また、説明書や販売サイトの説明も全英語なので、英語力が無い人はちょっと厳しいかも。
 コントローラーを置く場所が本当に無い人とかは考えてみてもいいかもしれません。

YuanCon SDVX(YuanCon)

販売価格:$128~189

 こちらは海外のYuanConというメーカーが出しているコントローラー。(販売サイト)
 元々IIDX用のコントローラーを出していましたが、記憶ではたしかに2019年頃からボルテコンにも参入してきた覚えがあります。
 このコントローラーは日本語でのレビュー記事もほとんどない上、自分も触ったことがないため詳細が本当に分かりません。海外のおうちボルテ界隈では、かなりユーザーがいるようで英語でのレビュー動画は結構上がってます。
 販売価格に差があるのは、安価で少し小さいなSDVX LITE($128)SDVX BLACK/PINK($198)の2種類が存在しているからですね。
 販売サイトを見たところ、LITEとの違いはサイズ感にマイクロスイッチにOMROM製のものを使用してるか否かの差みたいです。となるとデフォルトでACと同じOMRON製のマイクロスイッチを使用しているのは、割と評価が高い点かもしれません。ただ、ボタンはデフォルトでは三和ボタンではない別のボタン(おそらく中華製ボタン)が使われている様なので、結局AC仕様でプレイしたい場合は換装が必要になりそうです。(オプションに三和ボタンの項目があります)
 つまみの仕様は本当に未知数。触った事がないので推測になりますが、YuanConが後悔しているYoutubeの動画を見る限り、他のコントローラーと同様ロータリーエンコーダな感じがします。
 入力方式の仕様については、昔はマウスのXY入力だった様ですが、定期的にマイナーチェンジして販売しているようなので恐らく今はゲームパッド方式になっていると思います。
 コレは個人的な内容になりますが、YuanConはオンゲキのコントローラーも開発して既に販売まで行ってる様なので、もしかしたらいずれオンゲキコンを買う時にお世話になるかも。

その他中華製コントローラー(虹コン、GENBUコン)

 昔に出ていたコントローラーで有名だったのは、RainbowVIRGOO TURBO CHAGER(通称虹コン)GENBUSDVX ASC(通称GENBUコン)の2つが特に有名だったと思います。
 虹コンは主にIIDX用のコントローラーを出していたRainbowというメーカーが出したコントローラーです。メーカーがRainbowなので"虹コン"。
仕様としてはSVSE5やYuanconとほぼ同じです。横に「Rainbow」のロゴが入ってるぐらい。
 側面についてるボタンはモード切り替えボタンらしく、入力方式の切り替えができるらしいです。(本当によく知らない)
 マイクロスイッチの細かい仕様とかはもう現物が手に入るか怪しいので分かりません。
GUNBUコンは上のMAGNIFIでも紹介したGENBUが以前出していたコントローラーです。
 特徴としてSVRE9と同じぐらいのデカさをしています。若干GENBUコンの方が小さいぐらい。当時はGENBUコン、DAOコン、虹コン、(自作コン)の三大派閥が形成されていた覚えがあります。
 そのほかの特徴としてGENBUコンはスタートボタンの横にデフォルトでテンキーがついていました。今だとゲーム中の判定調整とかでテンキーを使うこともあるので、あったらあったでかなり便利な機能だと思います。
 あと、以前少し触らせてもらった時に若干ボタンが重いかな?ぐらいに感じました。多分芝ボタンか何かにACデフォルトのバネが入ってます。
 これらはもう新品販売も打ち切っちゃってるので、中古で出回るのを待つしか手に入れる方法がありません。たまーにSVRE9みたくフリマアプリで売られてる事があるので欲しい人はフリマアプリに張り付きましょう。

自作コン

 経験者として、正直マジでオススメしません
 他の方の記事でも言われていますが、自作するのにかける時間をバイトに当ててお金貯めて上にある何らかのボルテコンを買った方が絶対いいゲーム体験を得られると思います。
 ただ、自分も何度も自作したおかけでボタンの種類やらマイクロスイッチの種類やらに詳しくなったので、そういった意味では悪くないと思います。
 でも、時間もお金も(地味に)かかるし、せっかく作っても割と満足いくものでない事が大多数なので、普通にボルテコン買いましょう。自作するならエントリーコン買った方が(多分)マシです。

オススメのコントローラーTier表

TierS:FAUCE TWO
TireA:SVSE5,UltimateModel,YuanCon
TireB:SVRE9,MAGNIFI
TierC:PocketSDVXPico,その他中華コン
TireD:EntryModel

 オススメのコントローラーでTierを分けるならこんな感じです。とりあえず買うならFAUCE TWO一択。SVSE5やUltimateModelは中古で手に入るタイミングなら手を出してもいいかも。MAGNIFIやPocket SDVX Picoは人によってはS/Aぐらいにはなるかなって感じ。EntryModelはマジで金ない人向け。



 記事が長くなったのでSVRE9のレビューと消音化の記事については別でまとめます。

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