TOMBOY@ACES

私が彼らに惹かれたTomboyとの出会いと、個人的な感情と経験を覚えておきたくて書いたものです。

出会いは9月末。当時は(G)I-GLEがマイブームで、彼女たちの動画を見漁っていた時に、偶然見つけたのがBoysPlanetの「Tomboy」。

「上手い」という言葉すらも説き伏せる、圧倒的で鳥肌が立つパフォーマンス。現場の観客も動画の視聴者の私も巻き込まれていった。

そもそもTomboyは「男勝りな女の子」を意味する。其方さんのルールで判断してくれるなよ、私は私、変えるつもりないし、干渉も受けない。いわゆるガールズクラッシュのメッセージを持つ。

今回のバトルのTomboyは「ボーイズグループ(アイドル)」をテーマにしていると演出から考えられた。こんな感じのメッセージを受け取った。

k-popアイドルはある種の完璧さが求められている。ファンやアンチに過度に期待され揶揄されることは日常茶飯事。だけど、そうした外部からの圧が自分を損なうことはない。自分たちは「スターになる」という強い覚悟を持ってこのステージに立っているから。


以下、Tomboyで胸を打った箇所と感想を。(すべて個人の感想です)

I got to drink up (一気に飲み干すから)  by ジャン・ハオ

ハッとして、画面に目が吸い寄せられた。ハオの太く透明感のある声に。画面の向こうのステージに向き合わざるをえない魅力をスマホ越しに強烈に見せつけられた。

バンタンからKpopにハマって3年、youtubeで2,000時間以上動画や音楽を再生してきた。けど、その私はどれもスマホの画面を見てるだけだったかもしれない。全身全霊でステージを見たのはこれが初めてじゃないか、そう思わされた。


사정없이 까보라고 You'll lose to me ya  (容赦無くかかってこいよ、どうせお前の負けだ) by パク・ゴヌク

韓国語の「容赦無く」で声圧をかけ、首のチョーカーを指で引っ掛け、弾く。そして「お前の負けだ」でカメラに目をかっぴらく。

ドキドキした。自分の身体を楽器にしたプロの演奏者みたいだ、と思った。憧れにも少し似ていた。

思い出したのは、私が中学の吹奏楽部でコントラバスを弾いていた時のこと。
全国という高い目標に向けて努力を積み重ねる日々。学んだのは、確かな基礎の土台があってこそ表現ができ、その土台の根っこに身体の使い方(脱力)がある。中学の私は力強く太く豊かな音を出すのに力んでしまうことを先生や周りから指摘され、自分でも長く悩んでいた。

他方で、Tomboyで歌って踊るゴヌクの身体には力みがなく、歌声もダンスも身体がしなやかで。私が憧れたプロの姿がゴヌクに重なった。その豊かな表現力に、確かな基礎を高めてきたであろう鍛錬の日々があったことも感じられた。率直に彼が羨ましくて、目を離すことができなかった。


最後、ソン・ハンビンが叫ぶように歌った
This is my attitude(これが俺だ)

圧巻だった。音にスピードがあって、最後まで圧がかかっていて、最後にいきなりパン!と切れる。なんというか、誰にも干渉を受けない、そういう潔さを感じた。

正直、ここまで彼にに注目していなかった。品のある顔立ちのイケメンでスタイルが良く、ダンサーとしての経歴があり、歌声には透明感と艶がある。この時点でもオール5の優等生でデビューも確実。けど彼はそこで満足していない、「スターになるんだ」という彼の野心と覚悟が垣間見えた。


後に、この動画はBoysPlanetという韓国のサバイバルオーディション番組の第2戦、撮影時に彼らはまだデビューしていないということを知る。

彼らは多くの人を振り向かせる力があるアーティストになる。第5世代を牽引していくだけでない、アイドルという枠すらも超えていく存在として世界に知られていくことを祈って応援している。


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