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7/3 ip2p検証(全体公開)

ControlNetの機能「ip2p」を検証します。
この機能の効果はi2iでサイズを大きくする時に構図や細部の特徴を保つことができるというものです。

最近はhires.fixに頼らない画風が流行っています。
それはつまり小さい画像で生成してからそれをいじるということになります。
その際に使えるのがip2pということですね。


まずは普通にi2iしてみます。

元絵(512×720)

i2i、2倍、Denoising strength:0.7

カチューシャがなくなってますし、目の色も変わってしまいます。
どちらもプロンプトで指定していない要素なのです。

プロンプト
(masterpiece, best quality), (one solo cute girl sitting wariza on the bed in the bedroom), the girl wearing (blazer school uniform) (gray check skirt pleated frilled skirt bustle skirt ruffle skirt with long ribbon:1.4), the girl has (very long silver hair:1.2), the girl wearing (white thigh socks:1.4),


では、ip2pを使ってみましょう。
設定項目はこんな感じです。

いじる項目は以下の3つです。

Control Weight:0.5, 1
Starting Control Step:0, 0.5
Ending Control Step:0.5, 1

この記事は長いので先に結論を書きます。

・Denoising strength:0.4~0.7が良い。低すぎるとノイズが残り、高すぎると細部が変わる。0.4は淡い感じに、0.7はくっきりとした仕上げになる。
・Control Weight:0.5だと細部が変わる可能性あり。変えたくないなら1。
・Starting Control Step:0で良い。
・Ending Control Step:1で良い。


Denoising strength:0.4にして効果を試してみましょう。

Denoising strength:0.4
Control Weight:0.5
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:0.4
Control Weight:0.5
Starting Control Step:0.5
Ending Control Step:1


Denoising strength:0.4
Control Weight:1
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:0.4
Control Weight:1
Starting Control Step:0.5
Ending Control Step:1


なんとなく分かってきました。
Control Weight → Denoising strengthのような変更を許す度合い。
Starting Control Step → 0が良い。0.5にすると目の色が変わってしまう。
Ending Control Step → 分からん。


もう少しパラメータを変えてみましょう。

Denoising strength:0.7, 1
Control Weight:0.3, 0.6, 1
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:0.7
Control Weight:0.3
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:0.7
Control Weight:0.6
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:0.7
Control Weight:1
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:1
Control Weight:0.3
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


Denoising strength:1
Control Weight:0.6
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1

Denoising strength:1
Control Weight:1
Starting Control Step:0
Ending Control Step:0.5, 1


ということで、以下のように結論付けます。

・Denoising strength:0.4~0.7が良い。低すぎるとノイズが残り、高すぎると細部が変わる。0.4は淡い感じに、0.7はくっきりとした仕上げになる。
・Control Weight:0.5だと細部が変わる可能性あり。変えたくないなら1。
・Starting Control Step:0で良い。
・Ending Control Step:1で良い。


Control Weight:1、Starting Control Step:0、Ending Control Step:1の時のDenoising strengthごとの絵の違いはこんな感じです。


ip2pなしだとこんな感じです。
細部が変わってしまうので画像サイズを上げるという用途には向かないです。上手く使い分けましょう。

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