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専門性が視聴者を遠ざける。初心者の気持ちを汲み取って急成長しているチャンネル【YouTube急上昇クリエイターから学ぼう Vol.1】

みなさんこんにちは。動画マーケティング総合研究所のいわもとかずやです。

今回から新たにYouTube急上昇クリエイターから学ぶシリーズをはじめます。

急上昇クリエイターの成功の秘訣を一緒に探りながら、自分自身のチャンネルにも活かしていきましょう。

急上昇クリエイターを分析して自分のチャンネルに活かす


YouTubeでは毎週、前途有望な新人クリエイターやアーティストを「急上昇クリエイター」として選定しています。

選ばれたアーティストやクリエイターは、[急上昇] タブに 24 時間表示されるので、新たな視聴者を獲得しやすくなっています。

選定基準はさまざまな指標を元に担当チームが審査をする形になります。

クリエイターやアーティストを選定するにあたっては、さまざまな条件が考慮されます。たとえば、視聴回数や総再生時間の増加、動画のアップロード回数などです。YouTube のシステムと担当チームは、これらの指標に基づいて選出対象を審査します。

YouTubeヘルプ 「急上昇クリエイター / アーティスト」より

急上昇クリエイターを常にチェックしておくことで、YouTubeの今の動向や、今後の思惑について推測することができますし、自分のチャンネルの改善に活かせることもたくさんあります。

ぜひ最新情報はYouTube公式のTwitterでチェックしてみてくださいね。

125本目の投稿がバズって登録者が急上昇

今回は7月に急上昇クリエイターに選ばれた「SAKIバレエトレーニング」さんから学んでいこうと思います。

まずは8月5日現在の基本情報を見ていきましょう。

チャンネル名 SAKIバレエトレーニング

チャンネル登録者数:4.2万人
初投稿日:2020年3月30日
投稿本数:131本
総再生回数:180万再生
投稿周期:週1~2本
動画の尺:10分前後

初投稿の2020年3月30日なので、約1年4ヶ月で急上昇クリエイターに選ばれたことになりますね。

Social Bladeで過去の推移を調べると

2020年9月:投稿6ヶ月目 / 投稿数60本/ 登録者1,000人
2021年6月:投稿1年3ヶ月目 / 投稿数125本/ 登録者4,500人

と、チャンネル登録者数の増加ペースは遅め。その中で、100本以上の動画を投稿し続けているのがすごいなと思います。

そして2020年6月12日に投稿した125本目の動画が47万回再生されて、登録者が一気に4万人を超えました。

その他のデータを見ると、投稿周期は週1~2回程度で業界のトップチャンネルより少なめ。動画の尺は10分前後と業界平均程度です。

また編集は凝っていて一度見てもらえさえすれば、長く見てもらえそうなクオリティです。

クリエイターの専門性が視聴者を遠ざける

SAKIさんの過去の動画をチェックすると、バレエ未経験の初心者でもできるトレーニングが中心です。

しかし、ご自身の専門である「バレエエクササイズ」という文言を使っている動画が多いので、バレエ未経験者にはハードルが高い印象を持たれてしまったのではないかと推測しています。

その証拠に、再生回数上位12本のうち10本は「バレエエクササイズ」という文言が入っていません。

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自身の専門性が、逆に視聴者を遠ざけていしまっていたとも言えるかもしれません。

急激に再生回数が伸びた原因は?


それでは、125本目の動画がなぜ急に再生されたのかについて考えてみましょう。

【たった一回で変わる】骨盤矯正で四角いお尻を丸いお尻に変える!エクササイズ【ヒップアップ・脚やせ】correct pelvic & hip dips

再生数が急激に伸びた原因は6つあったと私は考えています。

1.ヒップアップ・脚痩せというコンプレックスを解消する動画である
2.バレエという文言を入れず視聴者のハードルをさげている
3.たった一回で変わるという初心者の怠け心をくすぐるタイトル
4.Before&Afterのサムネイルで具体的なメリットを提示
5.男性も見るようなインパクトのあるビジュアルの選択
6.動画編集のクオリティが高く平均視聴時間が長かった

どの業界でもプロよりも素人の方が、ターゲット人口が多いものです。

バレエ未経験の素人、男性にもターゲットが広がったこと、そして、それぞれのターゲットへの訴求がハマって動画のクリック率が上がったこと。

また元々動画編集のクオリティが高く、動画をクリックしてもらいさえすれば、視聴時間を伸ばせる状態であったことが、成功の要因と考えられそうです。

ターゲットの広さと強い訴求の最大公約数を見つける

ターゲットの母数が少ないとそもそも動画は再生されません。

SAKIさんの場合は、これまで無自覚だとは思いますが、バレエエクササイズという、ある程度中級者以上のターゲットに限定してしまっていたため伸び悩んでいたと思われます。

もしあなたが、専門性の高い動画を投稿しているのであれば、ターゲットを広げることを一度考えてみてもよいかもしれません。

また、一方で動画の訴求は広げすぎてはいけません。

今回のようなフィットネス動画であれば、「痩せるエクササイズ」という漠然とした弱い訴求では、再生数は伸びません。

毎日1分で痩せる
二の腕が痩せる
アラフォーでも痩せる
狭い部屋でもできる
今年一番流行の

といった形で狭くて強い訴求を目指しましょう。

ターゲットの広さと強い訴求の最大公約数を見つけることが、再生数が伸びる動画の条件です。

タイトルの訴求に関してはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。



YouTube急上昇クリエイターから学ぶシリーズ第一回は以上になります。

ぜひあなたのチャンネルにも活用してみてくださいね。


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