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世界や世間は
いつも 窓の向こうにあって
切り離された 小さな部屋の内側で
怯えているか
疲れ果てて眠っていた

どうしようもないことが 溢れている
そんな風に 冷めた気持ちでいて
乾いていく心の隙間を 見ないふりしていた

『怖がらなくていいよ、目を開けなよ』
こじ開けられた 瞳の奥に 突き刺さる
春の日差しに戸惑って
あなたを 傷つけることもあった

『もっとさ、鳥みたいでいいんだよ』
何でもないことみたいに
あなたが優しく笑うから
思わず 涙が 零れた

傷は増えていく 生きているから
それでも 側にいる
同じ窓の下で
小さな暖かい毎日を

柔らかな朝日が 窓をすり抜けて
部屋を 朝焼けで 充たした

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