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有馬記念予想

今週末に行われるG1有馬記念に出走する全16頭の短評を書きたいと思います。

予想の前に

中山2500mは言わずと知れたグランプリコース。ただ枠に関しては割とフラットな東京2400mとは異なり、カーブの途中にスタートがあるので単純に外枠が不利。特に有馬記念での8枠は死に枠とされており、1987年以降、16番枠に入り馬券になった馬は一頭もいない。抽選会で大外を引かれた陣営はブチギレていい

またご存知の通り中山の直線は短いので4角の時点である程度の位置にいないと話にならない。よほど前崩れにならない限りは4角6番手より前の位置にはいたい

3年連続で引くと逆に悟りが開かれる説

出走馬考察

評価はSからCまでの7段階評価(S,A+,A,B+,B,B-,C)。基本は私の買いたい度を表しています。ちなみにSは本当に自信がある時にしか出ないです。

1.アカイイト(幸英明) C
一見絶好枠を引いたように見えるが、大型の追い込み馬であるこの馬にとって最内はかなり動きずらい枠なので逆に嫌な枠な気がする。昨年の有馬や大阪杯を見るに牡馬相手だとやや力不足な面もあるかな

2.イズジョーノキセキ(トナカイ岩田) C
イン突きは怖いがまあこのメンツで通用するとは思えない。鞍上のトナカイがなんかしでかさなければいいが

3.ボルドグフーシュ(福永祐一) C
判断が難しい馬1。前走の菊花賞は正直言ってそこまでレベルが高くなく、長距離適性があった馬もそこまで多くなかった。その中で前の馬には厳しいペースを追い込んでの2着はそこまで評価は私はできない。少なくとも勝ったアスクビクターモアの方が内容は断然良かった。前走は4角で動けたがそもそもこの馬はそんなに器用なタイプではなく、基本は追い込み一辺倒。実力的にも展開的にも厳しいと見る。ラストグランプリの鞍上がどう捌くか注目

4.アリストテレス(武豊) C
母父サンデー系のエピファネイア産駒は古馬になると一気に苦戦する傾向が出てる。この馬もまさにそう。先行できれば面白いかもしれないが、行けるかどうかは近走を見ても半々くらい。豊さんが無理に行くとは考えにくい

5.ジェラルディーナ(C.デムーロ) A
有力馬の中で一番内の枠を引いた。しかもこの馬より内の馬がみんなあまりテンが速いタイプではないので行こうと思えばこの馬でも最内、しかも逃げ先行勢の後ろという最高の位置を取れるかもしれない。2500mは初めての距離だが正直本格化したロベルト系にそんなのは関係ないと思ってる。名手を背に母娘制覇を達成してほしい。ただ気になるのはここ2戦思いっきり展開が向いたということ

6.ヴェラアズール(松山弘平) B-
エイシンフラッシュ産駒は一瞬の切れ味が魅力で、スローからの瞬発力勝負に強い産駒。この馬に関しては前者はそんなに当てはまってないが、後者に関してはまんまそのタイプだと思う。というのも本格化してからほぼスローペースしか経験したことがない。今回タイトルホルダー含め諸々の先行馬が外枠を引いたため、スローペースの可能性はほぼなくなった。そんな中で自慢の末脚を繰り出せるか、ここが大きな課題だと思う。後は途中で上がっていく器用さがあるかどうか。イメージ的に追い込み一辺倒な感じなのでこのコースが合う感じがしない。諸々踏まえ私はこの評価に留めた

7.エフフォーリア(横山武史) B
判断が難しい馬2。アリストの時に説明したとおり母父サンデー系のエピファネイア産駒は古馬になると急に伸び悩む。この馬もこの春2戦は惨敗。そうなると今回も狙いにくいが気になるのはこの馬が遠征がダメだった可能性があること。そう考えると昨年勝った有馬の部隊は同然あってるし、2度目のブリンカーで変わる可能性も大いにあり得る。にしても細江さんには牛と言われたり武史騎手のコメントも弱気と来る気配が全く感じない。人気が落ちたら買いたいけどどうせ落ちないしな…

8.ウインマイティー(和田竜二) C
大穴を狙いたい人はこの馬に飛び込んだら面白いと思う。ここ最近は牡馬相手にも互角に渡り合っており、前走こそ展開のあやで大敗したが今回もそこそこいい位置は取れそうだし面白い1頭だと思う。私は買わないけど

9.イクイノックス(C.ルメール) A
正直言って普通の馬なら来ないと思う。というのも普通に考えて府中の2400mを2分21秒台で走れるほどの高速馬場適性を持ち、過去5回中2回上がり32秒台の末脚を繰り出すほどの瞬発力勝負に強い馬が、中山2500mでタイトルホルダーの作り出すペースで好走できるとは思えない。しかもまだ5戦しか経験していない3歳馬なら尚更。ただそんなのを全て跳ね除けれるほどの素質がこの馬にはある。

展開に関しては今回はある程度先行すると思う。ルメール騎手は有馬は先行しないと勝てないことを知っているため、ハーツクライやフィエールマンでも先行競馬を仕掛けた。この馬自身皐月ではジオグリフよりも前で競馬を進めており、ある程度の器用さも持ち合わせている。おそらく4角でタイトルホルダーに外から並びかける展開が理想だろう。ただ間違いないのはこれはこの馬の一番得意な展開ではないということ。これで勝ったらとんでもない

10.ジャスティンパレス(T.マーカンド) B-
菊花賞ではボルドグフーシュより前の位置で競馬をしての3着。そう考えるとボルドグフーシュよりは狙いたいがいかんせん春二冠の惨敗が気になる。神戸新聞杯は快勝したが相手はそこまでだったしこのメンバーに入ってどうかという点は気になる。厳しいと思うが鞍上が神様なのでB-の評価とした

11.ラストドラフト(三浦皇成) C
G1どころか最近は重賞でも厳しくなってきた。脚質的にもあまりプラスとも言えない

12.ポタジェ(吉田隼人) C
安定さが売りの馬だったが大阪杯後は3戦全て掲示板にも入れていない現状。2500mも明らか長く、もうG1では狙いにくいかも

13.タイトルホルダー(横山和夫) A+
結論から言うと今回外枠でよかったと思う。内枠でスムーズに逃げてしまうとペースがあまり上がらず、そうなるとイクイノックス,ヴェラアズールの末脚に屈する可能性があったからだ。後良かった点は先行しそうな2頭が共に8枠を引いたこと。タイトルホルダー自体スタートからの出脚が速いので外枠の影響はあまり受けなさそう。外枠だからと言って悲観することはないだろう。8枠より全然マシ

中山適性については昨年大外枠から5着に粘ったのを見てわかる通り何も問題はない。日経賞ではスロー逃げをせざるを得ないほど状態が整っていなかったが、それでも勝ち切ったのを見ても中山適性はかなりあると言えるだろう(一時期タイトルホルダーは春は全休するという報道が出ていた)。凱旋門の極悪馬場の影響がどのくらい残っているか気になるが、流石に馬券内は固いと見る

14.ボッケリーニ(浜中俊) C
前走はあわやのブービー負け。この馬の力を考えるともっとやれてもいいのだが、それでもG1レベルかと言われると微妙。枠も外。不気味な存在ではあるがまあキツイと思う

15.ブレークアップ(戸崎圭太) B-
アルゼンチン共和国杯の勝ち馬。過去に同舞台でヴェラアズールに先着しておりワールドカップのサイン的にも面白い存在だと思っていたが枠で全てが台無しになった。先行馬でこの枠は致命的。おまけに逃げ馬のタイトルホルダーより外。これにはみんな苦笑い

16.ディープボンド(川田将雅) B+
枠が最悪と見るとマシと見るか。超ズブく勝負どころでもたつくとかなりキツイため外枠やったら包まれて終わりという可能性がなくなると考えるといい枠のように見えるが、それ以上に外枠による距離ロスがきつい。ただでさえテンの脚が速くないのに外枠となればまあ位置は後ろになるだろう。ただこの馬はスタミナモンスターなので多少前半遅れても徐々に前に追い上げるくらいはできそう。後はタイトルホルダー同様前走の極悪馬場の反動がないか、あの和田竜二ですら苦労したズブズブモンスターを鬼の川田が操れるか次第

クジを引く前にそとなあな確定した戸崎くん

予想の印を加えたまとめ

A+
◎13.タイトルホルダー

A
◯5.ジェラルディーナ
▲9.イクイノックス

B+
△16.ディープボンド

B
△7.エフフォーリア

さいごに

有馬記念は一年で最も人気馬が過剰人気になりやすいレース。また外枠は不利や〇〇のサインと言った有名な情報を信じて買う人も多い。人気の盲点が生まれるのはここの部分。夢と配当、あなたはどちらを取りますか?

p.s.中島記念までやる変態へ印をプレゼント
◎8.リュウノシンゲン
◯3.シャンパンクーペ
▲1.グレイトパール
△5.コンカラー
△10.タケノサイコー

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