母さんを幸せにせないかん

「生きてる人との約束はやり直せるが、亡くなった人との約束はもう、守るしかない」

戦時中の兵隊さん達が「靖国で会おう」と言い残したの(約束)を引き合いに、急に次男の話に。


次男がやろうとしていた事が今の仕事になっている旦那(亡くなる前からやけど)。
次男の「未来」を見ているという。
次男に問いかけながら仕事していると。

それに比べて私は、過去の思い出にすがってばかりやないか?
それでいいと思っているのか?

お前より俺の方が次男を思ってる。
病気になって東京で会ったのは俺やし。
(...いや出張日程があったんやんか)


私だってお金があるなら飛んでいって近くのホテルに泊まってそばについてやりたかったよ。
でもそうはいかんし帰って治療するとも言わんし、「治療費稼いどいて」って言うし、だけん一生懸命働いたよ。

亡くなって1年半。


「母さんを幸せにせないかん」


次男が長男に語った言葉。


これを胸に日々送りようし、それで心保ってる。
それが約束やと思ってる。


こんな話を風呂上がりの寝る前に急にされて、半ば責められてるような、詰められてるような気持ちになって、涙は出るけど一言も出らんやった。

すぐにベランダに出た。

私が次男の仏前に話しかけるんがいかんの?
今の仕事がただのスーパーのパートやからいかんの?



今朝は体に力入らん。
なんとか昨日のこの一件を書き留めねばとの思い。

私は、私の方が子供を思ってるなんて、一度も思ったことない。
旦那が無職の間も独立失敗の時も、非正規やけど懸命に稼いだし、家事も子育てもしたつもり。
私が抗がん剤治療中も、日雇い派遣で日銭稼ぎに。
そういうのもあって「若者の貧困」を考えてたんよ?
あの子の幼少からの経験がそうさせたんよ?

私は、次男との約束を守る。


さ、家事をこなして、出勤だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?