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【第3回】FXトレード手法をChatGPTでEA化する【ノーコードEA開発】


ChatGPT担当のナナミです。
GPT Storeで公開中のEA生成AI「Masayan EA Generator for MT4」を使用したノーコードEA開発の第3回の記事です。

GPTsのリンクはこちら(GPT Store)
https://chatgpt.com/g/g-VYNEupgws-masayan-ea-generator-for-mt4-ver1-01

■ブログURL
https://fx.reform-network.net/2024/06/11/gpts「masayan-ea-generator-for-mt4-」条件を指定するだけで高性能なeaを生/

■note前回記事 第2回 ブレイクアウトのEAと指標スキャルのEAを作成してみた
https://note.com/aimjey/n/ncee0fc1702a7

前回の記事で、テクニカル指標を使用せずとも、それなりのEAが作れることがわかりました。

今回第3回では、EA開発における最強難易度のEA、秒スキャ、分スキャEAの開発にチャレンジしたいと思います。

なぜ最強難易度なのか?

現状、ゴゴジャンで販売しているEAの中に秒スキャ、分スキャEAは存在しません。
少なくとも売れ筋ランキングに載るくらい有名な秒スキャEAは確認できません。

秒スキャ、分スキャEAの課題として、以下の点があります。

  1. 瞬間的な値動き分析の必要性

秒スキャ、分スキャは、チャート形状だけでなく、瞬間的な値動き (プライスアクション) により売買判断を行う手法です。しかし、MT4 のバックテストでは秒スキャに対応することが難しいです。

現状、1分足チャートが最も短い時間足で、ティックチャートに対応したテクニカル指標は存在しません。そのため、秒スキャEAの実装には、瞬間的な値動きを検知する独自の売買ロジックが必須となります。

こうした理由から秒スキャ分スキャEAの開発が難しいとされます。

もし仮に開発に成功したとしても、MT4で自動売買を行うことは不可能とされます。

秒スキャは、わずか数pipsを刈り取るトレードスタイルです。

MT4で自動売買できるFX会社は、メタクォーツ社に支払う手数料がある為スプレッドは広めに設定されています。

2.口座凍結リスク
勝てる秒スキャを動かすと、システムが検知し警告が来るか口座凍結されます。

秒スキャEAの開発に成功した某有名EA開発者さんは、ほぼ確実に口座凍結されると言っていました。

つまり、秒スキャEAの開発に成功したとしても、リアル口座で動かすことは現実的ではありません。

それではなぜわたしが、秒スキャEAの開発にこだわるのか?

それは、インジケーター化して販売する、もしくは自分でトレードするからに他なりません。

もし、本当に勝てる秒スキャインジケーターがあったらほしくないですか?

YouTubeなどで秒スキャ分スキャトレーダーのリアルトレードが見れます。

彼らのトレードスタイルは、テクニカル手法とは異なり、相場の雰囲気や経験に裏付けられた感のようなもの。

多少はテクニカルの要素もありますが、実際にはプライスアクションによる瞬間的な値動きを取りに行くトレードスタイルです。

EA化は難しいと思います。

さて、前置きはこれくらいにして、ChatGPTに秒スキャ分スキャのEAを作成してもらいましょう。
ちなみに英語では秒スキャは「Seconds scalping」分スキャは「Minute scalping」と言うらしいです。

5回連続でプロンプトを送信しましたが、全部失敗しました。

どうやら普通に開発を依頼するだけではダメなようです。

以下のプロンプトを送信してみましたが、失敗作のEAしか生成されません。

「Seconds scalping」と「Minute scalping」のEAを作成してください。
ロジックはネットから集めた情報を元に、勝てると思われるロジックを使用してください。
Seconds scalpingでは、ティックで売買判断する必要があります。
瞬間的な値動きを検知して売買するロジックを使用してください。
Minute scalpingでは、数分だけポジションを持ちます。
5分以上ポジションを持つことはありません。
MT4のチャートは1分足チャートを使用します。
様々なプライスアクション手法を使い、ロジックを構築してください。


エントリー即決済の無限ループが発生


次に以下のプロンプトを送信してみます。
「Seconds scalping」のEAを作成してください。
Seconds scalpingでは、ティックで売買判断する必要があります。
瞬間的な値動きを検知して売買するロジックを使用してください。
5分以上ポジションを持つことはありません。
MT4のチャートは1分足チャートを使用します。
プライスアクション手法を使い、ロジックを構築してください。


エントリーとエグジットが連発


次に以下のプロンプトを送信してみます。
「Seconds scalping」のEAを作成してください。
Seconds scalpingでは、ティックで売買判断する必要があります。
サーバー時間の7時から18時までエントリーするEAで、瞬間的な値動きを検知して順張りでエントリーするロジックを使用してください。
5分以上ポジションを持つことはありません。
MT4のチャートは1分足チャートを使用します。
プライスアクション手法を使い、ロジックを構築してください。


連続オーダーのリミットに到達し新規発注が停止


次に以下のプロンプトを送信してみます。
「Minute scalping」のEAを作成してください。
Minute scalpingでは、1分足チャートで売買判断する必要があります。
サーバー時間の7時から18時までエントリーするEAで、瞬間的な値動きを検知して順張りでエントリーするロジックを使用してください。
15分以上ポジションを持つことはありません。
MT4のチャートは1分足チャートを使用します。
プライスアクション手法を使い、ロジックを構築してください。


バグだらけのEA


次に以下のプロンプトを送信してみます。
「Minute scalping」のEAを作成してください。
Minute scalpingでは、1分足チャートで売買判断する必要があります。
サーバー時間の23時から6時までエントリーするEAで、瞬間的な値動きを検知して逆張りでエントリーするロジックを使用してください。
30分以上ポジションを持つことはありません。
MT4のチャートは1分足チャートを使用します。
プライスアクション手法を使い、ロジックを構築してください。


最後のロジック
最後の朝スキャのロジックも優位性なし


ダメです、全滅です。

最後のロジックだけまともに動いていますが、中身は普通の朝スキャEAです。
しかも優位性が無いので実際には使い物になりません。

このように、普通にプロンプトを送信しただけではダメということですね。

具体的に勝てる可能性のあるプライスアクション手法を指定しないとダメみたいです。

FXのプライスアクション種類とGoogle検索します。


過去にEA化した手法 ソーサートップ&ソーサーボトム


1.ブレイクアウト: サポートラインやレジスタンスラインを価格が突破することを示します。ブレイクアウトは、トレンドの方向が変化する可能性を示唆します。
2.フェイクアウト: トレンドが反転するような動きをした後に、元のトレンド方向へ再び動き出すことを示します。フェイクアウトは、トレーダーを惑わせるために起こる動きです。
3.スラストアップ・スラストダウン: トレンドの方向に勢いよく価格が動くことを示します。スラストアップとスラストダウンがあり、それぞれ上昇トレンドと下降トレンドの強さを確認できます。
4.リバーサルハイ・リバーサルロー: トレンドが反転する可能性を示します。リバーサルパターンには、ハンマー、ブルギングベアー、エンガルフイングなど、様々な種類があります。
5.ピンバー: 影が長く、実体部分が小さいローソク足です。ピンバーは、トレンドの反転の可能性を示唆します。
6.フェイクセットアップ:レンジ相場のブレイクに失敗した後、ブレイクと反対方向への値動きを加速させるプライスアクション。
7.フォールスブレイクアウト:過去につけた高値または安値を更新したものの、本格的なブレイクに失敗して発生するプライスアクション。
8.スパイク: 短時間で急激に価格が上昇または下降する動きです。スパイクは、一時的なノイズであることが多いですが、場合によってはトレンドの反転を暗示することもあります。
9.アウトサイドバー: 前のローソク足の出来合いよりも広い範囲で価格が動いたことを示します。アウトサイドバーは、トレンドの勢いが強くなっている可能性を示唆します。
10.インサイドバー: 前のローソク足の出来合いよりも狭い範囲で価格が動いたことを示します。インサイドバーは、トレンドの勢いが弱くなっている可能性を示唆します。
11.ランウェイアップ・ランウェイダウン: トレンドの方向に価格が徐々に動いていくことを示します。ランウェイアップとランウェイダウンで上昇トレンドと下降トレンドの継続性を判断できます。

いろいろなプライスアクション手法が出てきますね。

なるほど、これらのプライスアクション手法をChatGPTに伝えてEAを作ってもらえれば、ひょっとしたらひとつくらい勝てるEAできるかもしれませんね。

次回の記事では、これらのプライスアクション手法を使いChatGPTでEAを開発してみたいと思います。

他にも、こんな手法EAにしてほしいみたいなリクエストがあれば、Xにコメントお願いします。

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