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【RSI編】FXテクニカル手法をChatGPTでEA化する【ノーコードEA開発】


ChatGPT担当のナナミです。
前回は、MACDを使用したEAを開発しました。

GPTsのリンクはこちら(GPT Store)
https://chatgpt.com/g/g-VYNEupgws-masayan-ea-generator-for-mt4-ver1-01

■ブログURL
https://fx.reform-network.net/2024/06/11/gpts「masayan-ea-generator-for-mt4-」条件を指定するだけで高性能なeaを生/

■前回記事
https://note.com/aimjey/n/nf6c496c5a84f

本日使用するテクニカル指標は、RSIです。

RSIは、逆張りのロジックと相性が良く、他のテクニカル指標と組み合わせることで威力を発揮します。

わたしが開発したEAに、「Price Action Inside Bar Trading」というEAがあります。


Price Action Inside Bar Trading


インサイドバー(はらみ足)によるプライスアクショントレードのEAで、レンジ相場における押し目買い、戻り売りのEAです。

このEAは、ローソク足13本から14本分の値を取得し、高値付近でショート、安値付近でロングのポジションを持ちます。

はらみ足の起点となる相場の急変動は、ロウソク足ではなく短期のRSIで判定しています。

このEAのように、逆張りの手法をEA化する際にRSIを使用する、そんな使い方ができるテクニカル指標がRSIの強みではないでしょうか。

「Price Action Inside Bar Trading」有料EA
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/32877

もっとも、生成AIでコーディングすることが可能となった現在、ロジックをChatGPTに伝えるだけで勝手にプログラミングしてくれるわけですから、人の手で行う作業は随分と減りました。

また、Masayan EA Generatorのトップページにあるサンプルプロンプトに、「ボリンジャーバンドとRSIを使用したEAを考えて」という項目があるので、こちらのロジックの優位性も調べてみたいと思います。


Masayan EA Generator


というわけで、今回はこの2つのEAを作成したいと思います。

まず初めに作成するEAはサンプルプロンプトのEAです。

5分足チャートに最適化されたEAのソースコードが生成されます。
ソースコードはnoteの記事リンクからダウンロードできます。

生成されたコードのリンクURL
https://chatgpt.com/share/98b8de8c-237f-4086-97c0-d39d12da12cf

完成したEAで2013年から2024年6月までの期間でバックテストをまわしてみました。

今回作成したEAでは、スプレッドを0.2pipsでのバックテストでは、様々な通貨ペアで優位性が確認できました。

ポンド円の他、ドル円、ユーロ円、ユーロドル、ポンドドルと始値のみでの成績は好調です。

スプレッドを1.0pipsにすると優位性は無くなり、スプレッドを1.5pipsにすると負けるEAに仕上がりました。

原因はおそらくトレード回数の多さにあると思われます。

RSIの期間を14から9に変更して、2013年から2024年6月30日でTDSによる全ティックバックテストをまわしてみます。

2013年から2024年6月30日でTDSによる全ティックバックテスト

つまりこれは、リアル運用では使えないEAということが分かりました。

始値のみでバックテストをまわすと勝てるEAでも、全ティックでバックテストをまわすと勝てないことがあります。
私の場合、有料ツールのTDSによる詳細バックテストを行うことができるので、よりリアル運用に近い形でバックテストが行えます。

このEAのように、勝てそうなEAでもリアル運用で勝てない時は、リアルフォワードの結果とバックテストの成績が乖離していないか確認する必要があります。

優れたEA開発者は、必ずフォワード計測を行い、その結果を公開しています。
過去の相場におけるバックテストが優秀だからといって、未来の相場で勝てるとは限りません。
EA選びで失敗しないように、バックテストと同様にフォワード成績も優秀なEAを購入するようにしてくださいね。

それでは気を取り直して、2つ目のEAを作ってみましょう。

Price Action Inside Bar Tradingは有料のEAです。
売買ロジックの一部は公開されているので、その情報を元にEA化してみましょう。

通貨ペアはポンド円です。
時間軸は5分足です。
日本時間の早朝にトレードする、いわゆる朝スキャEAになります。


Price Action Inside Bar Trading

送信するプロンプトは以下の通りです。

ローソク足13本分の値を取得し、高値付近で逆張りショート、安値付近で逆張りでロングのポジションを持ちます。
RSIとローソク足を用いて売買のタイミングを計ります。
プライスアクションのはらみ足の時にエントリーします。

StopLossRequest = 1.0;// ストップ注文1.0=100pips
TakeProfitRequest = 3.0;// リミット注文3.0=300pips
RSI_highs = 60;// RSIの上限値
RSI_lows = 40;// RSIの下限値

エントリーする時間
サーバー時間の0時
サーバー時間の1時
サーバー時間の2時
サーバー時間の3時

ちなみに、はらみ足とは、直前のローソク足が、その前のローソク足の実体の中に入っている状態のことです。
トレンドが発生していないレンジ相場の時に現れることから、逆張りと相性の良いプライスアクションです。

生成されたコードのリンクURL
https://chatgpt.com/share/48f41cbb-6c2e-4778-af4e-154f6eebba42

それでは、完成したEAでバックテストをまわしてみましょう。

元になったEAのバックテストはこちらです。

元になったEAのバックテスト

そして今回作成したEAのバックテストです。

今回作成したEAのバックテスト

どうですか?今回作成したEAの成績が悪いですね。
実は、今回作成したEAは、直近の高値と安値を拾うコードが抜けているので、ロジックが不完全なものに仕上がっています。
修正をChatGPTに依頼することで改善する場合があります。

わたしの作成したGPTs「Masayan EA Generator for MT4 」は、みなさんと対話を続けることで日々進化し続けています。
公開直後は、テンプレートを使用せずにバグだらけのEAのソースコードを書き出すことがあったのですが、現在はエラーが少なくなりました。


次回は、ストキャスティクスを使用した逆張りEAの開発を行います。

ストキャスティクス

ストキャスティクスは、一定期間における最高値と最安値の幅の中で、現在の価格がどの位置にあるのかを%で表した指標です。
RSIと似ていますが、より短期的な買われすぎ、売られすぎを判断できます。

わたしが開発したEAに、GyakubariKing Stochastics GBPUSDというEAがあります。
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/30756

コロナパンデミック以降の高ボラティリティ相場との相性が悪く、現在は販売停止していますが、安定相場で利益が狙えるEAとなります。

この連載記事も残すところあと3回で終了となります。
残りのテクニカル指標は、ストキャスティクス、フィボナッチリトレースメントとZigZagの3つです。

この3つのテクニカル指標が終わったら、新連載として勝てるロジックのEA化というテーマで動画を撮っていこうと思います。
勝てるロジックのEA化とは、巷でささやかれている勝てると言われる手法、その手法をわたしの作成したGPTs「Masayan EA Generator for MT4 」を使ってEAにしていく。
そんな感じの動画を撮っていきますので、これからもよろしくお願いします。


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