覚書


こういうのは世のなかによくあることなのかもしれないけれど、わたしは、わたしがフツウであってほしいとは思わない。わたしはトクベツであってほしいし、正直なところ、すごくトクベツであってほしいとさえ思うのだった。わたしは他のひとには見えないものを見るべきだし、聞こえない音を聞くべきだ。あるいは隠された真実を。平均さは凡庸さだ。ただ、凡庸を装えず、これみよがしにトクベツを撒き散らすような女にはなりたくない。それほどのばかではない。



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