見出し画像

高2の夏


































































































私の高校生のいちばんの思い出。










ストリートダンス部!!!!!










私の高校のダンス部は関東では全国常連といわれており、ダンス部に入るためにお受験する子もいるくらい、お強かった。




ただ、私はなんとなく、楽しそうで、
賑やかだったから入ったくらい。


ダンス経験もなくて心配だったが、
日々の練習は楽しくて、

体育館の中心で踊る先輩の姿といえば、

それはもう、本当にかっこよかった。


私たちもあんな風になりたい、
とみんな思っていた。














時は流れ
先輩が引退し、あっという間に自分たちの代。

なんと自分は部長になり、
部をまとめる立場になった。




そして訪れるダンスタ、、、




ダンスタとは、ダンススタジアム。
高校2年の夏に行われる、
全国を賭けたダンス部の大会である。

ここで、我々が憧れた先輩方は
関東予選を勝ち上がり
全国への切符を手に入れる。




他にもいろんな大会があるけれど

いちばん、結果を残したい、大事な、大会は

ダンスタなのだ。






自分がまとめなければいけないものの、
なかなかに難しかった。


部員は30人、
この中で
振り、音源、構成、衣装、責任者がおり、
全て自分たちの手で作り上げていくのが
市高ダンス部の特徴である。

もう一つの特徴といえば
テーマを決め、そのテーマに沿って踊ること。

例えば、歴代の先輩方は
「サラリーマン」、「オタク」、「清掃員」
など。
テーマに沿って振りを考え、2分半踊る。




私たちの代は
「うたのおにいさん」❗️✨🎤

NHKのおかあさんといっしょ
の中に出てくるうたのおにいさん。


元気いっぱい、子供たちを笑顔にさせる
きらきらした人


私たちの代に合っていると思った。










蝉の鳴く声が響き渡る
ジワァ〜と暑い
真夏の体育館で毎日踊る。


踊る



















踊る。



























踊る。


















踊る。

































それでも、よくならない。













一向に、前に進まない。
























そんなある日、

もう本番まで残り10日を切っていた



ある、日、


















ボロカスにコテンパンにOBの先輩に怒られた







その名も西井さん。










この人に見て貰えば
全国行けると言われる
我らがOB
西井さん。







部長になり弱音を吐いていた私に

「部員のために命を賭けて腹を括れ」
と言い放った西井さん。


















(これ、名前出しちゃだめかな、でも尊敬してますのですみません!!)










そんな西井さんが





「全く気持ちが伝わらない。


部長のために踊れ!!!! 


部長を泣かせてみろ」




と言った。

想いが伝わった時、自然と涙は溢れ出る、
そういうもんだというのだ。




みんなが




前で見る私に向けて








「本気」で踊った。






1回目。


、、、、うん。。!!


という感じだった。

ひたすら踊った練習の最後
全員限界を超えてたけど
本気なのが伝わってきた、けれど、






涙は出なかった。














「伝わるはず」





「もう一回躍ろう」







そんなムードの中、














「もう分かんない!!!!!」









「分かんない!!!!!!!!!!」




ーーーーーーー。







泣き崩れた部員がいた。



構成を担当していた


いつも周りを見て、


どこか達観してる印象のあった子




そんな子が、もう分かんないと言って崩れ落ちて泣いていた。



そのとき






、、、、、、「、、、、、やるしかないんだよ




もう一回おどろうよ、、、!!!」



半ギレで呆れたかんじで





その子と仲が良かった、女の子が言った。




2人はいつも、
「わたしたちに全国は、うーん」
みたいな、みんなが全国行きたい!と言っても
周りに流されない強い芯のある子達で
現実主義的なとこがあった。



私は部長だったから、
全国行こうよ!!?!!
絶対行こう!!!!!!
うちらならいけるよ!!!!!ねえ!??!!


って言ってたけど



ぶっちゃけ、他の部員も「全国は、、、」って思ってた子は居たと思う。


でも



もうやるしかないっていう子

もうどうすればいいか分からないっていう子







みんな、みんな、葛藤していた。
全国なんていけるわけがない。
私たちには無理だ。
自分の実力じゃこの作品じゃ

この仲間じゃ、むりだ。



でも行きたい。全国に行きたい。。
この作品で、うたのおにいさんで

この仲間で、行きたい。





いけるのかな、、




こんなわたしたちでも、いけるのかな、、、





































































































でも、もうやるしかなかった















































本番までの少ない練習期間。

































































ここで、私たちは変わるしかなかった












2回目の通し。













始まった瞬間。

















































みんなの顔つきが









ダンスが












想いが














































































ブワーーーーーーーって
伝わった。





















涙がぼろぼろこぼれ落ちた。本当に。
泣こうと思った訳ではなくて
溢れんばかりに出てきた、
びっくりした。単純に。何にも考えれなくて、
ただただ涙が出てきてしまって、
踊っているみんなと目が合って、
そしたら踊ってるみんなも泣いていて
その姿を見てまた泣けてきて
そしたらみんなももっと泣いていた

音が終わり全員が倒れ込んで泣いた


笑い泣きしてた。


ああこれが伝わるってことかって思った。
















みんなが部員で良かったと


心から思った。

















西井さんも褒めてくれて、
みんなで感動を分かち合って
全国行こう!!!って想いが一つになって
みんなで記念写真撮ったりして😂
その日の部活が終了した。








私たちにとって新たな一歩が踏み出せた
大切な日。









「良かった、本当に良かった」
安心からか帰りの自転車でまた泣けてきて
泣きながらファンキーモンキーベイビーズの「それでも信じてる」を熱唱した。漕ぎながら。







そんな日を思い出した、
卒制の提出を終えた
今日でした。













懐かしいなあ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?