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「何者」〜Naoki Kurita〜

その人が生きていく上で*欠かせないモノ(ESSENTIAL)に焦点を当てることで、その人の人生の価値観を知るインタビューシリーズ。
モノの価値というのは人それぞれ。1つのモノに対しても人によって様々な見方があります。その人にとっての価値を言語化することで、その人の人生や価値観を理解するこの企画。あなたにとってのモノの見方を変えることで今まで見えていなかった面に気づき、モノの価値を再認識できるはずです。今回は、栗田直樹(Naoki Kurita)さんにお話を伺いました。

彼はとても努力家な人間である。
並大抵の人では挑戦しないことをやり続ける。
そんな彼の人生、エッセンシャルについて。

やったことがなくてもやる。できないことでもなんとかする。

普段は、鉄のフライパンを作る会社の藤田金属株式会社で働いており、営業・開発や八尾にある店舗の店員、オンラインのカスタマーサポートなど1つに限らず幅広い仕事をしているそうだ。過去には大手料理雑誌とのコラボ調理器具のプロダクトデザインもしたそうだ。

彼はどんな仕事もやったことがなくてもやる、できないことでもなんとかするオールラウンダーだ。
この会社に入るまでにも色んなストーリーがある。まず、大学院にあがるか就職するのか悩んでいた時に、テレビで藤田金属さんが紹介されているのをたまたま見かけた。その時にビビっときて「ここの会社に行きたい!」と強く感じて即行動に移した。新卒を募集していない中で、この会社に入りたいと社長に自ら直談判しに行った。最初は新卒を雇うことはないと入社を断られていたが、話を聞いて自身の会社の商品に対して自信を持って作っていることを知り、より深く興味をもったと語っている。

そんな時に突然彼にチャンスがやってきた。
東京で開催される藤田金属のイベントを任されたのだ。最初は社長の横について見ているだけだと思っていたけれど、突然「君は藤田金属の営業マンだ。」といわれ、ブースで鉄のフライパンについて話すことになった。多くの人は突然こんなことを言われても対応できないだろう。しかし、彼は「これは採用試験ではないのか。」と感じて、見よう見まねで鉄のフライパンについての商品説明をした。入社を1度断られているため、ここで認めてもらおうと必死に行動したと当時を振り返っている。
やったことがなくてもやる、できないことでもなんとかする。そんな精神が認められて、藤田金属に入社した。
今でも1度も藤田金属に入社したことを後悔したことはないとハッキリ言っている。

努力は結果にでる。それでも「未完成」

行きたいと思った会社に直談判しに行くほど、自分の軸をもっている栗田さん。
彼には人生の選択として、『自分のしたいことを優先する』『やりたいことは挑戦』 『面白いことはしていきたい』という信念がある。その信念の裏側には多くの理由が隠されている。

栗田さんの人生は常に「努力」が付随している。
過去の経験から間違いだとしても物事を続けること。そうすることで結果は出ると語っている。
高校の頃、部活が厳しくてやりたいことが思うように出来なかったと感じていた。大学生になり自分がやりたいことができるようになると、それに対しての努力は惜しまなかったという。これは、高校時代の厳しい環境を経験したからこそなのだろう。
彼は、過去の経験から「続けること▶︎結果に現れる」と考えている。
それを1番に感じた瞬間は大学4年生のときに論文の学会に参加した時である。
普通は学会に出られるのは博士号などを目指している大学院生だ。しかし彼は大学3年生の時に学会に出てみたいと相談した。案の定、厳しいのではないかと言われたが、懸命に研究に研究を重ねて大学4年生で学会に出場するという夢を達成させた。
この経験から「努力は結果に出る」と感じるようになり、やりたいことに挑戦するという信念にもとづいた生き方になった。
私が自分を一言で表すならなにか。と聞いた時には、「未完成」と答えていた。まだまだやりたいことはあるし、将来自分は何になりたいのかが決まっていない。そんな行動的で自分の興味に対して貪欲な姿はとても素敵だと感じる。

興味を持てばとことん追求するタイプだからこそ継続ができる人間であり、努力を結果に出せてきたから何か過酷なことがあったとしても続けられている。その努力があるからこそ、過去をふりかえっても選択ミスをしていないと言えるのだろう。
栗田さんにとって人生で大切にしていることは、『したいことを優先する』こと。
そんな彼にとって、リラックス出来る瞬間は休日に心ゆくまでぐうたら過ごすことや買い物をすることである。
仕事と休みの差をハッキリつけるために、家に仕事のパソコンを持ち帰らないそうだ。そうすることで仕事とプライベートを分けて生活している。
心を休める時にはアート本をよんだり、何も考えない時間を作っている。
栗田さんの休日のこだわりはもうひとつある。
それは買い物に行く時、スマートフォンを持ち歩かないことである。普段生活をする上で不可欠な存在になっているスマートフォン。しかし彼は仕事以外で特に必要がある訳では無いと考え、電車にのって出かける遠出でもスマートフォン無しで買い物を楽しんでいる。

「何者」

人には、生きている中で必要なものや手放せないものがある。
栗田さんのことについて語るには、香水を抜いては語れない。香水をつけない日はほとんどないほど、香水への想いがある。
彼が初めて香水を買ったきっかけは、高校2年生の頃にファッションに興味を持ったことから始まる。ファッションを好きになり、ハイブランドに興味を持った時にメゾンマルジェラの商品がなにか欲しくなり、高校生でも買えるお値段の香水を買った。
その香水を8年たった今でもほぼ毎日つけているそうだ。
大学の産学連携プロジェクトで出会った学生(近畿大学)に香水の話をすると、メゾンマルジェラの香水のミニバージョンを誕生日プレゼントに貰い、出張する時には絶対に持ち運んでいるそうだ。彼にとって香水は人と人を繋ぐ要素でもある。
気合いを入れる日や大切な日、普通の日。
毎日をその日の気分で使い分けている。
彼が大好きなブランドの香水は、よっぽど大事な日だけにしかつけない。
それほど身に纏う匂いは彼にとって重要な役割を果たしている。
栗田さんにとって香水は、本当にしんどい時や踏ん張り時も香水をまとうと頑張ろうと思えるほど大きい存在。
そこには「何者」かになりたい。という栗田さんの強い思いがある。
自分は弱い人間だからなにかに頼りたい。と彼はいう。香水を付けることで何者かになれる。ありのままの自分で勝負するより頑張ろうと思える。
それほど香水は彼を助ける存在である。
明日何者になる。

香水リスト

メゾンマルジェラ
・レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング
https://www.maisonmargiela.com/ja-jp/%E3%83%AC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%AC%E3%80%80%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-S33YX0018S10932001.html

サンタマリアノヴェッラ
・オーデコロン アックア・デッラ・レジーナ
https://jp.smnovella.com/collections/eau-de-cologne/products/3111101

MIU MIU
・ミュウミュウ オードパルファム(ミュウミュウ初のフレグランス。)
https://latelierdesparfums.jp/collections/miu-miu/products/miu-miu-edp-spray

ドリス ヴァン ノッテン 
・Soie Malaquais
https://www.driesvannoten.com/collections/eau-de-parfum/products/001-099009?variant=41227453071556

ドリス ヴァン ノッテン 
・Cannabis Patchouli
https://www.driesvannoten.com/collections/eau-de-parfum/products/001-099002?variant=41178512785604

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