夏の補強についての妄想

妄想なので外れてもセーフです。
夏の補強なので、資金も限られており、選手の入れ替えも少ないということを念頭に置いて読んでほしいです。その割には高額な選手ばかり書いているが。



ゴールキーパー

この夏一番涼しいポジション

補強の必要性なし。早川が海外移籍したら大騒ぎするくらい。
正守護神、世代別代表、ベテラン枠、若手枠と編成のバランスもいい。ここにお金かけるくらいなら他にやることがあるよね?

センターバック

コストをかけて主力か。それとも関川の競争相手か

物理的な数が足りないので補強は必須だろう。累積や負傷離脱におびえながらも3枚体制でなんとかやり切ったのはもはや奇跡である。佐野海舟や溝口といった本職センターバックでない選手が練習試合などで務めている現状は健全な選手編成でないことの何よりの証拠である。冬に獲得しなかったのは理解できるが、夏はもはや言い訳できないだろう。

補強するとして、あとは何にこだわるか。
関川と植田以上の獲得を希望するならば、間違いなくコストがかかる。資金がどこまで潤っているか分からないので、チャルシッチと同様東欧のコネに期待するしかない。

関川の競争相手、もしくは3番手としての獲得ならば戦術の幅を広げるという意味でも

・植田、関川にない武器を持っている(特に保持面)
・CBだけでなく複数ポジション兼任可能

などといったような要素が欲しい。
その点、左利きでキックの質も高い佐々木翔悟(千葉)小林友希(セルティック)は両者を満たす選手だと思う。両者共に非保持で不安はあるが、CBの3番手や関川の競争相手としては十分だろう。戦術兵器として起用すれば、チーム戦力の底上げにつながるだろう。

植田や関川以上の逸材を持ってくるか、それとも関川の競争相手を持ってくるか、夏の強化部の動向が楽しみである。流石に補強するっしょ。

サイドバック

一枚欲しいが、悩ませる要素は多い

センターバック同様選手層の薄さに不安は残るので一枚欲しいところである。

しかし、組み立ての中心である安西、SBながら5得点決めている濃野のバックアップとなると求められるものが多い。足元のうまさや攻撃性能だけでなく、サッカーIQの高さが求められる。これらを満たす選手となるとローテ要員としては資金としても出場機会としても割高であり、逆に妥協するとなると物足りない選手になるのが難しい。

一方で彼らとは異なりクローズ役として対人守備が強いSBを獲得するとしても、

・スタートから起用した場合でもチームに組み込めるか
・今季だけでなく来季以降でも起用できるか

などを考えると最低限の戦術理解度や保持性能は欲しくなる。それらを満たす選手をJリーグで探すとなると限られてくる。

そうなってくると原輝綺(清水)片山瑛一(柏)のような複数ポジションが兼任可能で戦術理解度の高い選手を獲得して、戦術の幅を広げるのが得策なのではないか。両者ともに高額な選手ではあるが。
コストと需要の睨めっこになるポジションになると思われる。夏に一枚欲しいがCBやボランチと比較すると冬に動いても納得のポジションである。

ボランチ

このポジションをどうするかで今季の結末が変わる

個人的に最もコストをかけるべきポジションだと思っている。

佐野海舟と知念慶の非保持やネガトラでの貢献度は著しく高い。彼らが後ろで守っているからこそ前線4枚が4トップのような並びに立つことができるし、濃野を高いポジションに置ける。ブロック形成時も広範囲をカバーしながら奪いどころに設定できる。そんな彼らは今の鹿島の生命線である。

しかし、生命線ともいえるこのポジションで知念や海舟の役割をできるボランチが彼ら以外にいない。その佐野海舟は海外移籍の可能性が高く、知念慶の負傷離脱の可能性もある。そう考えるともう一枚非保持で貢献できるボランチが欲しい。佐野海舟の海外移籍の可能性を考えると、主力級の獲得は必要である。

彼らと同等の非保持性能を求めるならば三竿健斗(ルーヴェン)だろう。対人戦では国内で無双でき、最終ライン前の壁としてチームのブロックをより強固なものにしてくれるだろう。キャプテンシーが高い上にCBを兼任できる点も魅力的だ。

ある程度の非保持性能を持ちながら、知念や佐野海舟にない保持性能を補うという意味では河原創(鳥栖)田中聡(湘南)も面白い。前者はある程度の強度を保ちながら中盤の底で捌き役として貢献できるのが魅力的であり、後者は左利きである上に保持性能の高いアンカーやLHVとして期待できる。両者J1クラブの主力であり、高額なのは間違いないが佐野海舟の後釜と考えるとこのレベルが妥当だろう。保持でも非保持でも貢献できる選手を獲得して長所を維持しつつ、短所を補うことができれば最高だ。というかこの役を期待して獲得したのがライコくんなんじゃないの?

量にも質にもこだわりたいポジションだからこそ、コストをかけた補強は必須だろう。仮に補強に失敗したのならば、戦術の再考が必要となる。

ウイング

ローテ要員は少ないが、数はそろっている

常に背後を狙い続ける。時には大外で時にはCFとしてゴールに迫る。非保持でもブロックの強度向上に貢献しないといけない。それがこのポジションの役割である。現状、この役割ができる選手がチームにあまりいない。

この役割を全うできるのは、抜け出しがうまく攻守共にバランスよく貢献できる仲間、本職CFであり走力を活かして内外両方で貢献できる師岡ぐらいだろう。そのため、基本的にスタメンはこの2人に固定されがちである。非保持の質をある程度保ちつつキックの質が高い樋口、スピードを活かした戦術兵器になれる松村、藤井、クローズ役としてのパレジとメンツはいるが、上述したこのポジションの役割を担えているとは言い難い。

このような現状だと仲間や師岡以外にこの役割を担える選手が一枚欲しいのは事実である。しかし、役割はともかくこのポジションをこなせる選手が多いのもまた事実である。その点、そもそも数が揃っていないセンターバック、主力級が揃っていないボランチと比較すると緊急性が薄い。最悪名古をウイングとして計算することもできるし。

戦力化を図りつつ、品定めをして冬に大きく動くのがベターだろう。
しかし、センターフォワードとウイングを兼任できる選手を獲得するのもアリかもしれない。理由については後述。

トップ下

特にいうことなし

攻守ともにチームの要の名古、視野の広さとパスの精度はJ1トップクラスの柴崎岳、スペースメイクとテクニックで貢献できる土居聖真とメンツは豪華。
柴崎岳の稼働率は不安だが、鈴木優磨や樋口もこのポジションを兼任できることを考えると補強の必要性はない。
動くとしても冬だろう。

センターフォワード

チート級が二人。では控えは?

このポジションを語る上で避けられないのが垣田の去就だろう。高さと強さを併せ持つこの垣田は陣地回復役や相手のラインの押し下げ役としては十分である。本来使われるとしたら我が軍との対戦で柏がやった木下ような起用法なのだろう。しかし、降りてからの出口確保役や背後への抜け出しがセンターフォワードに求められる現状だと優先度が下がってしまった。もはやベンチに入れないほどチームの優先度が下がる一方で、既に徳島や鳥栖で結果を残しておりプレースタイルが明確な垣田を欲するチームは多いと思われる。

では、垣田の去就に合わせてCFを獲得するべきかと言われるとこれもまた難しい。現在このポジションには絶対的な存在の鈴木優磨、Jではチートのチャヴリッチの2人がおり、付け入る隙がない。プレースタイルの合う合わないはあるものの徳島や鳥栖で結果を残した垣田がベンチ外で、その上で来季染野が戻ってくる。以上を考えるといわゆる「ちょうどいい選手」が見つからない。そのちょうどいい選手も求めるレベルを考えると控えにしては高コストは間違いなく、鈴木優磨やチャヴリッチと併用できるかどうか、コストに見合った出場機会を与えられるかどうかは疑問である。選手の入れ替えが少ない夏だからこそなおさらだ。

従って、ウイングと同様、垣田や徳田の戦力化を図りながら冬まで吟味するのが得策のように思える。仮に夏に獲得するならば豊川雄太(京都)のようなウイングとセンターフォワードを兼任できる選手を獲得して、センターフォワードとウイングのローテ要員不足を解消するぐらいか。

まとめ

まとめると、次の通りである。

補強必須…センターバック、ボランチ

補強優先度低め…サイドバック、ウイング、センターフォワード

不要…ゴールキーパー、トップ下

いずれにせよ暑い夏にしてほしいぜ。

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