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話を心で聴く

人の話を聴く

話を心で捉える経験って
数えるくらいしかないんじゃないか

こんなことを最近思う

私は高校時代
あるドキュメンタリー作家の講演を聴いた。
望んで講演会に参加した訳ではなく、
通っていた学校の校長先生が知り合いで
講師として呼んでくれたらしい。

信頼できる大人がいないと感じていた私は
最初は興味半分できいていたが、
講演が進むに連れて
話に引き込まれていった。

いい大学に行っていい会社に入りなさい
という言葉しか言わない大人達に囲まれていた私は、初めて、弱い自分を曝け出す大人に出会い
衝撃を覚えていた。

弱い自分を受け入れて、
前を向いて、自分の足で歩んでいる姿に
初めて信頼できる大人に出会えたと思った。

講演をきいて泣くことしかできない自分は
とにかくその方にお会いしたくて
校長室まで行った

そのまま何を話すわけではなく
ただただ泣く私を見守ってくれていた

その時、私に対して何の言葉をかけなかった体験が

心で聴いてくれた
とはじめて感じた経験だった

言葉によって傷つき、喜ぶ経験は誰しもがしていると思う。

言葉は深く浅い。

そこにその人のバックグランドまで配慮できるかできないかが大きな差になるのではないかと思う。

どんな人にも伝えたい思いがあって
自分の心の声があると思う。

そのことを感じながら
話を聴くことに意識を向けていきたいし
そんな大人であり続けたいと思う


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