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未来が先にある

ちかごろ、未来が先にあるんだと実感することが増えました。

いつもあとから気がつくので、いわゆる「予知」ではないのですが、日常の中でそういう出来事がたくさん起きはじめていて面白いです。

あるとき、日帰りで遠出の予定があったので高速バスの予約をし、コンビニで発券しようと予約番号を打ち込むと「その予約番号はありません」というエラーが出て支払いができなかったことがありました。数日後、その遠出の予定自体がキャンセルになり、支払い前だったのでオンラインでキャンセルするだけで済みました。

またあるときは、ふと「今日は隣の駅まで自転車で行って、いつもと違う電車で出かけたい気分だ」と思い支度をしていたら、ラジオからいつもの電車が止まっているというニュースが流れてきて、そのルートが最適だとわかったり。

またあるときは、つけていないはずの香水の香りがして、それならと数年ぶりにつけてみたこともありました。

それで毎回「あーそういうことか」なんて思っていたのですが、ふと順番が逆なんじゃないかと気がついたんです。

つまり、予約した高速バスのチケットの支払いができなかったのは数日後に予約をキャンセルしていたからで、いつも乗る電車が止まっていたから「今日はいつもと違う電車で行こう」と思った。香水をつけて出かけたから香水の香りがしたってことなんです多分。(伝わりますかね?)

そのことに気がつきはじめたころに、さらに面白いことが起こりました。

あるとき友人と3人で、1週間後に東京の下北沢で食事をしようということになり、1人が「○○カフェ」か「適温」というカフェはどう?と提案してくれました。お店に行くのは18時半の予定だったので、閉店時間が早いカフェだとゆっくりできないなーと思ったわたしは、パッと思いついた「胃袋にズキュン」というお店はどう?と提案してみました。でも「適温」は20時まで営業しているということだったので、その友人に「適温」を予約してもらいました。

そして当日、下北沢の「適温」の場所に行ってみると、なんと入り口に「胃袋にズキュン」と書かれているではありませんか。3人とも「……えっ?予約したの適温だよね???」と困惑。調べてみるとその2日前に店名が変わっていたことが発覚しました。経営しているのは同じ会社で、場所とメニューはそのままで店名と営業時間が変更になっていたのです。何も知らなかったわたしたちはびっくり!でも結果的に22時ごろまでゆっくりと食事を楽しむことができました。

この時のわたしは、店名が変わっていてびっくりしたけど「ゆっくり食事がしたい」という願いが叶ってラッキー!としか思っていませんでした。自分が「胃袋にズキュン」を提案していたことをすっかり忘れていて、例によってあとから、未来で「胃袋にズキュンでゆっくり食事をした」から店名が浮かんだのか…!と気がついたのです。

こうやって書いていてもちょっと混乱してきます。笑 もしかしたら「ゆっくり食事をしたい」というわたしの願いによって店名が変わったのかもしれないし、無数にある未来の中からわたしがニーズに合わせて無意識に選んだとも言えるかもしれない。捉え方や見方は色々あるように思います。

ただ、時間は未来から過去に向かって流れているという考え方には何度か触れたことがあって、「そうなんだー?」くらいだったのですが、ちょうどこの頃ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」という映画を観直していて「これこれ!」と思いました。(観たことがない方はぜひ観てみてください)わたしは主人公のようにヴィジョンが見えるわけではないので毎回あとからわかってびっくりしているのですが、はじめて自分の体感としてわかってきて「未来が先にある」という見方が今はしっくりきています。

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