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【妊活記録#4】はじめての採卵

2021年11月上旬。

いよいよ採卵準備周期が終わって、次の生理が来た。
はじめての採卵周期のはじまり。
準備期間にしっかり心の準備を整えていたからか、
やっと前に進めることに希望を抱いていた。
希望と不安が半分ずつ。

毎日の排卵誘発剤の注射は毎日通院して
打ってもらうことにしていたので、
注射自体への怖さはあまりなかった。

薬の影響で体調がどう変わるのかとか、
仕事しながらその変化に耐えられるかとか、
そっちの不安が大きかった。

AMH値、年齢等を考慮して刺激法はPPOS法で
すすめることになっていた。
私はAMHも高い方で多嚢胞なので新鮮胚移植は
難しいとのことで、たくさん卵を取って、
全胚凍結で別の周期に移植をする。

連日の注射通院は苦痛ではなかった。
幸い自宅からクリニックが近かったので
朝一で注射に向かい、1時間遅れで出勤する
という流れを約2週間続けた。

心配していた体調も特に何もなく、
ただ卵胞数は多かったので日に日に両卵巣が
腫れていきパンパンになって苦しくなっていった。

夫婦間の意識の差

採卵日まで、残りわずかとなったある日
夫と久しぶりに喧嘩をした。
原因は、夫の意識を低いと感じてしまった私が
夫に「当事者意識がない」と言ってしまったこと。
話し合いをしてすぐに仲直りはしたのだけど、
やはり治療を受けて、身体の変化も痛みも
直接感じるのは「女性側」なわけで・・・。

なんで女性ばっかりこんな思いしないといけないんだろう。二人でやってることなのに。私は色んなことを我慢してるのに、旦那は酒飲んでるし。」

こんな風に思った。

でも、いくらそう思っても、訴えても、
男性側には何も変化が起きていないのだから、
全部を分かり合えるわけがないし
意識の差もどうしても生まれてしまう。


夫ともそんな話をしたと思う。
だけれど、夫は、私の気持ちの余裕の無さ、
採卵に対する不安をこれをきっかけに
汲み取ってくれ、より寄り添ってくれるようになった。

採卵日

そして、採卵日当日。
夫は朝早くからおたまを準備をしてくれ、
私は絶飲絶食でクリニックへ向かった。

採卵自体は静脈麻酔なので痛くないことは分かっていたが、
全身麻酔もはじめてだし、
ちゃんと卵が取れるのだろうか、とか
すごく不安だったのを覚えている。

麻酔はよく効いてくれて、10秒もしない間に
眠っていたと思う。目が覚めたら採卵は終わっていて
安静室で横になっていた。パンツも履いていた...
看護師さんが履かせてくれたのかな、恥ずかしいな
なんて考えていたら、急にお腹が激痛し始めて、
思わずナースコール。
追加で痛み止めの座薬を入れてくれたりしたけど
なかなか痛みが引かず、痛みに苦しんでいる間に
他の患者さんたちが次々と帰っていった。

夫が送り迎えをしてくれたので、
(採卵日は麻酔をするので自分で運転出来ない)
採卵中も安静中も、ずっと夫は待ってていてくれた。

やっと痛みがおさまり、長らくお待たせしてしまった
夫と合流。夫の顔を見た瞬間なぜか涙がこぼれた。
安心してほっとしたのだろう。自分でもびっくりだった。

そのまま二人で、培養士さんから採卵結果を聞いた。
卵子は17個採れましたと🥚
そして、夫の精子はあまり成績がよろしくなく
全部、顕微受精をすることとなった。

帰りに、ミスドの汁そばセットを食べて帰った。
採卵で疲れた身体に汁そばのお出汁と
チョコファッションの甘さが、心地よく染み渡った。

それから

それからは、ひたすら不安な日々、祈る日々。
無事に受精しますように。胚盤胞になりますように。
今ごろ卵ちゃんたちどうしてるかな?元気かな?
ずっと生きた心地がしなかった。

そして数日後、私たちは衝撃の結果を聞くこととなった。

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