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ショートカットが似合うって言われたって純粋に喜べないひねくれ者

私がショートカットにするのは、顔が小さいと褒めてくれる美容師さんと、手入れの楽さだけ。幼い頃から長い髪に憧れていた。それでも、すぐ伸びてくる髪がうっとおしくて、すぐ切られていた。本当は同じクラスの綺麗に編み込んだ子の髪型を羨んでいた。

高校生のときは、胸くらいまであった髪を、大学で染めたり切ったりパーマをかけたりしているうちにショートにはまった。金髪は似合わない。色が白くないから、眉が濃いから。当時は消去法だったのかもしれないけれど、褒めてもらえるのは嬉しかった。でも、かけられた言葉にうまい返しができないのだ。なんて言ったらいいのだろう、ありがとう?って素直に笑えたらいいのに。

まっすぐで強くて太い髪が、嫌いだ。ないものねだりだといわれても、もっと細くてやわらかくて色素の薄い色にあこがれる。伸ばしていた髪をばっさり切った9月末、ここから始める。伸ばしてみてもいいかもな、ってそんなふうに思ったりする。そしていつかまたばっさり切る日が来るだろうな。まずは伸ばせるかどうか、それもわからないけれど、やってみようっと。

切りすぎた前髪 右手で隠して少し背を向けた 嫌われたくないから

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