好きのきっかけ
好きになるきっかけは、なんだろう。
気になる、興味が湧く、なんだかよく分からないけれど惹かれる。
たとえば、音楽。
aiko好きを公言しているが、最初に聞いたときは多分よく分かっていなかった。中学生の私には知らない世界で、それでも詞なのかメロディなのか、何かに惹かれた。高校、大学とライブに足を運ぶようになり曲が1対1で届けられる感覚を味わって、さらに好きになった。
たまに彼女が好きだという曲が紹介されれば聴いてみるし、彼女のことを好きだという人たちのオススメの曲も聴く、そしてまた新たな音楽を好きになる。
最近はテレビであいみょんが奇妙礼太郎さんを紹介していて今どハマりしているし、映画の主題歌になっていたことをきっかけにtofubeatsさんを聴くようになった。エンドロールに流れてきたときはちょっと衝撃的で、何度も聴くうちにぐるぐる聴きたくなる曲に変わっていく。
ほぼ日手帳、というハッシュタグをInstagramで見かけて調べ、自分でも買ってみたのが大学3年生のとき。当時、地元には帰る場所がなくてネットショッピングで手帳を買った。そして、ほぼ日にハマることになり、世界が広がった。いいなと思うものに触れることで、そういう人たちの言葉を浴びることで、自分の中の価値観が変わっていく、固かったものが少しずつ柔らかくなっていくような経験をした。
知らない、知りたい、その気持ちはいつまでも消えない。面白そうなことを見つけたら、飛び込んでみることから、好きが生まれる。最初はとても感覚的なもので、当たり外れもあるけれど、合う合わないを自分で判断できるようになることは嬉しい。時期が違ったということもあるだろうし、誰かの意見じゃなくて、ちゃんと自分で体験して、好きかも、ってわくわくする瞬間が楽しい。
目の端に引っかかった、直感的に惹かれたその瞬間を逃さずに捕まえてみる、その回数を増やすことが、私にとって好きのきっかけになっている。好きな人のオススメに触れてみる、今までのジャンルとは異なるけれど、試してみる。そういうことを面倒臭がらずに、面白がってやる。そして、次の誰かのために私も伝える。
こういう循環が起こりやすくなっている世界に生きていてよかった。好きは、楽しい。愚痴や不満は持続可能なエネルギーになりにくい。好きとか好奇心で、毎日を楽しめる気がしている。
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