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泳いでく溺れてく今夜はこのまま 泡の中で眠れたらな

「獣になれない私たち」で描かれるのは、心当たりのありすぎる世界だ。

”許してもらえると思ったからじゃない。自分が耐え切れなかったから。嘘が下手で、自分に嘘がつけなくて、正しくて優しい”

心当たりがありすぎて、彼は私だと思った。相手を守るためなら、自分を殺せばよかったのに、自分が苦しまないことを選んだ。代わりに相手にも一緒に背負わせることで、自分の荷物を軽くしようとした。なんて愚か。

ラムなら甘いよ、と笑うやさしい人が、誰かの心にもいればいいのに。寝落ちしてくれてかまわない。愛なんかじゃなくていい、優しくなくたっていい。すべては解釈だ。正解なんて、きっと自分ですら分からない。だから勝手にそれぞれで解釈するしかない。

正しくなくていい、皆が認める正解を選べなくたっていい。そう言ってもらえることで、少しだけ息が吸いやすくなる人だっている。痛いところを抉られるような場面も多いけれど、ひとつひとつの言葉に救われる。無理して笑うことを強要されない場所があるっていい。

なんてことを、思う。野木亜紀子さん、おそるべし。あいみょんのハスキーな歌声も好き。ガッキーは言わずもがなだけれど、松田龍平さん、田中圭さん、なんてったって黒木華さん。楽しみだな。来週はついにガッキーと黒木華が共演するみたいで、わくわくする。すっかりハマっている自分がいる。脚本は違うけど、カルテット見たくなってきたな、冬だし。ああ、リップヴィンヴァンクルの花嫁もまた観たい、だいすき。最後語彙力がなくなってしまったけれど、言語化できない気持ちが、ドラマや映画、音楽や本の中で、言葉や音、映像になっているのを体感すると、少しだけ自分の気持ちが整理できるような、そういうふうな気持ちも悪くないよ、って肯定してもらえるような気がする。

そして多分わたしは、菊地凛子さん演じる呉羽の気持ちも分かってしまう、からだとこころは、別ものだとさえ思うことがある、なんて、ここでだけの話にしよう。

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