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3Dプリンターが産業構造を根底から変える



株式会社マックスブレインオフィシャルサイト  から、ポリジェット方式 3Dプリンターの画像をここに上げてみました。笑顔の女性が前にいなければ、机の上にでも乗るかのような装置が、とても面白く感じられます。

3Dプリンターによって、食品から、実際に使用可能な拳銃まで、さまざまなものが試みとして作られているようです。まるでドラえもんの道具のようなたいへん便利なものを、人類は手に入れたわけです。でも、そのように考えているだけでは、3Dプリンターの本当の正体に気づいたとは言えません。

本当に着られる?!世界初の洋服3Dプリンターが凄い!! このブログの記事に、3Dプリンターの正体を知るヒントがあるように思えます。
もちろん、まだまだ、このような高価な機械によってシャツを作るより、ユニクロにでも行って気に入ったものを買ってくるほうが、気が利いていて、はるかに安上がりと言って間違いはないでしょう。

しかし、洋服が私たちの手に届くまでの全ての過程について考えてみると、3Dプリンターが、既存の洋服の販売手段に勝る日が来てもおかしくないことに気づきます。
このような装置が、あらゆる繊維の素材を扱えるようになって、だれにでも自分の体型にピッタリ合う設定が簡単にできるようになり、その上で、一家に一台普及するのに十分なぐらいにコストが抑えられたなら、立場が逆転することもありえるのです。

なぜなら、従来の洋服販売に欠かせない、製造工場や流通運搬手段、在庫の保管や、小売に関わる一切の費用や手間、それら全てにかかる人件費など、一切のものが必要ないからです。インターネットで手に入るデジタルな型紙と材料さえあればいいのです。
そうなれば、衣料業界も、出版業界のように衰退して行かざるをえない運命を背負っていると言わざるをえません。

高度な人工知能備えたロボットが活躍する未来社会は、人類から、従来からある多くの職場を奪っていくことでしょう。
それと歩調を合わせて、3Dプリンターは、製造業のみならず、販売業に携わる多くの人々の仕事まで、奪っていくことになりそうです。
それは──ある意味、そういった仕事に仕方なく従事している人々には歓迎すべき未来社会の到来を示唆しているのかもしれません。

未来人は、機械の侵すことのできない領域で働かざるをえないのです。
もしも、全ての人類が食べて生きていくことができるなら、答えは明白です。

人間は、ありとあらゆる退屈で興味の持てない、時として危険で、キツくて汚い仕事から解放され、きっと、芸術と趣味の世界で暮らして行くように定められているのだと、信じたいところです。



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