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世界政府が生まれなければならない理由


「Kindleがある今、電子書籍も図書館で借りる時代に」という、ライフハッカー の記事をお読みになった方もいらっしゃると思いますが、そこで紹介されていた Mugenndai の記事では、2013年10月、学校・公立図書館向けに電子書籍の貸し出しサービスを提供する「日本電子図書館サービス(JDLS)」がついに始動したことを伝えています。もう、日本でもこの動きは始まっています。

紙とデジタルに揺れる図書館――電子化の波の中で問われる「Library」のあり方とは | Mugendai(無限大)

「2010年9月、アメリカのテキサス大学サンアントニオ校に、紙の本が1冊もない図書館が誕生しました。Kindleなどの電子書籍リーダーを使って、50万冊以上の電子書籍と約5万種の電子ジャーナルを読むことができます。そして2013年9月、同じ地域に世界初となる完全電子化の公立図書館「Biblio Tech」が誕生。Apple Storeをモチーフにした建物は、閲覧&貸出用の電子書籍端末900台や50台以上のパソコンなどが設置されており、近未来的な空間になっています」


iPad や Kindle のようなタブレットや電子書籍端末も、もう、目新しいものでもなくなってきました。しかし、書籍革命は、まだ本格始動する気配はありません。本好きの人にとっては、電子書籍など認め難いものかもしれません。だから紙の本はけして、なくならないという声はよく聞きます。電子データのたよりなさも、言われるとおりかも知れません。しかし、前回の 砂の惑星 で書いたように、世界の森林減少の速度は1時間に東京ドーム 127個分などと聞かされたなら、これでいいのか心配になってこないでしょうか? 
 
この IT時代に、年度末の大掃除に廃棄されるオフィスの大量の書類や帳簿。テレビ覧以外のほとんどが読まれないまま、台所のすみに積み重なっていく新聞紙。そして、100えんの値段しか付けられなくなって、古書店のワゴンに積み重ねられたベストセラー本。

だれもが、だれかの号令をのんびり待っているとしか思えないのです。世界の森林減少が、CO2による地球温暖化の問題と直結していると言われる以上、我々はもう無責任な態度のままではいられないと思います。近い将来、海面下に沈む島に暮らす人々のことを忘れるべきではないからです。

「そう言うけど、きみ! 簡単じゃないよ ── 大量の失業者と、景気のさらなる低迷を招きかねない。つまり国際競争力をひどく低下させ、国の経済を破綻させるかも知れない。だから、急激な変化は期待しちゃいけないだろう?」 確かに、紙に関わるすべての産業に致命的な打撃を招くわけですから、まったく、こう言われたら、なにも言い返せなくなります……


だから、結論はこうです!
 
国際競争という、経済の暴走を停止させる力を持った、世界統一政府を樹立させる以外に方法はありません。待ったなしの地球環境の問題を最優先するよう、世界各国に号令を発することのできる政府の上の政府がどうしても必要です。

G8も、G20も、各国の国益という、容易には超えられない限界が立ちはだかっていて、抜本的な解決策には到達できない。 
 
地球環境の緊急保護という、全世界が共有できる価値観によって決定された統一政策なら、それを各国の政府下で強力に推進する指導者が出ても、それを非難することは、だれもはできないはずです。
 
世界政府とは、空想の産物でしかないのでしょうか?
 
とにかく、世界連邦政府が登場しない限り、地球環境問題が解決する日は来そうにありません。

逆に言うなら、この問題こそが世界を一つにする鍵となるはずです。地球を丸ごと失ったなら、どんなに世界の主導権争いをしても意味が無いのです。そのことを全世界が一日も早く気づいてくれるのを祈るばかりです。



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