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エル・システマ ~ オーケストラは社会の縮図!


エル・システマの奇跡を綴った『世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ』の書評が、ぼくが Feedly でチェックしている 30あまりのサイトの一つ IDEA*IDEA に書かれていました。その一部分を紹介します。

『ベネズエラではほっておくと子供たちがギャングに育ってしまう貧困層も多いのですが、このシステムのおかげでそうした犯罪もぐっと減少したようです。 うまいな、と思うのは「音楽を習い始めた瞬間、子どもたちは貧しくなくなる」という理念のもと、貧しい子もそうでない子も平等に扱われる点です。国の政策なので、希望者は誰でも入れます。費用もかからないし、無料の送迎バスもあります。さらにおやつまで出るのです』


世界が注目するベネズエラの音楽教育プロジェクト「エル・システマ」とは


エル・システマとは、1975年、ホセ・アントニオ・アブレウ氏の提唱により生まれた、南米ベネズエラで現在約35万人以上の青少年が参加する音楽教育システムです。

梶本音楽事務所の 音楽による人材育成システム 「エル・システマ」 の言葉を借りると、オーケストラは社会の縮図なのです。

小さい頃から、オーケストラの一員として音楽を学ぶことで、人が社会で暮らす上で欠くことのできないさまざまな社会性、たとえば協調性が身につきます。それは、素晴らしい演奏をするために果たすべきじぶんの役割を知り、全体の中で自分が立つ位置をはっきり自覚することができるようになるからです。

そして、なにより貴重なのは、全員で指揮者のタクトに従うという中心性を身につけることができることではないかと思います。今、人間社会に起きている、あらゆる事件や問題は、自分の頭上に指揮者を持とうとしない人間の傲慢や自己中心が原因となっているからです。

このエル・システマを通して、神が音楽を我々に与えた理由を、本当の意味で知ることできるように思います。そして、ベネズエラこそが、音楽を教育に活かすことに最も成功した国だと認めざるをえないのです。それは、貧しい国だからこそ、できたのかもしれません。

音楽を用いて、神はすべての人類に、等しく愛を注ごうとしているように感じられます。

音楽の持つ無限の力に脱帽です!



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