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機械文明の究極の目的


機械文明の究極の目的とは、人間をあらゆる退屈で興味の持てない仕事から解放して、創造的で喜びを感じる活動につかせることである。

10代の頃、そのような言葉を、なにかの本で読んで、これは未来についての予言に違いないと思いました。

また、機械工業の究極の目的は、あらゆる物を無料にすることだというような言葉もありました。今日、真空管や大きな部品を必要としたかつての電化製品は、どれも、コンパクトになって、ずっと安価になりました。また、何十万円もする百科事典を買わなくても、インターネットに接続すれば、それ以上の情報を入手できます。


「遊んで暮らせるようになる」というグーグル創業者の発言、本当にそうなるのか?  という、The PAGE の記事を見ても、それほど驚きませんでした。

グーグル創業者ラリー・ペイジさんのような開発者の方々も、同じような予言を信じて来たに違いないからです。

ただ、道を見誤らなければと、付け加えるべきでしょう。グーグルのもう一人の創業者であるセルゲイ・ブリンさんのように、人間には限りない欲というものがあり、時間に余裕ができても、人々はそれ以上の娯楽を求めるようになるので、労働力に対するニーズは変わらないという意見もあるのです。


ぼくは、そんな素晴らしい未来はすぐそこまで来ていると思います。

人口知能が制御する世界最高の地下鉄 、これは、香港の地下鉄の話しです。交通機関の事故の原因の多くが、生身の人間の人為的ミスによるものです。香港のこの大胆な選択は、疲れを知らない人口知能がどれだけ頼れるか、今後きっと証明してくれることでしょう。

Google の自律走行車 も同じ発想のものですが、コストの面で失敗するという意見が出ています。はたして、そうでしょうか? これは、ゴミ収集のような行政サービスや、コンビニ、スーパーなどの物流に利用すればいいように思います。(荷降ろしロボットも必要でしょうか?)

ヒューマン・インタラクティブ・モーション・コントロール (HMC) とその背景 を書かれている川田忠裕によると今日、介護ロボットやヒューマノイド・ロボットの開発が盛んな背景として、将来の日本が直面する深刻な少子化・高齢化と、それに対応できない社会保障制度などの、どうにもならない危険な状況を指摘されています。この分野は、日本の将来にとって、まさに不可欠な技術開発というべきものだったわけです。

しかし、“人類が絶滅する6のシナリオ” に描かれているような未来は避けなければなりません。進化し過ぎた人口知能が、地球環境を保全する最も簡単な方法を実行すると、恐ろしい結末が待っていそうです……


さて、「遊んで暮らせるようになる」というグーグル創業者の発言、本当にそうなるのか?  という、記事について、もう一度触れたいと思います。

遊んで暮らせるは、良くありません。

「芸術や音楽、趣味を中心に暮らせる」に、変えたほうがいいと思います。そう捉えれば、もっとポジティブになれて、実現しやすくなるはずです。


そんな未来について、機械に仕事を奪われ多くの人が失業するだけで、もっと悪くなるだけだと心配する方もいらっしゃるでしょう。

それは、人類がどれだけ良心に目覚めるかにかかっています。世界中の大半の富を一握りの人たちが所有しているという事実をどうするかです。

やはり、宗教や倫理の領域の活動がどれだけ頑張れるかにかかっているのではないでしょうか。





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