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テスラの強みって何?:FSDを支える半導体チップの真価

お疲れ様です。

電気自動車メーカーのテスラは、ここ数年で急速に知名度を広げ、一定の顧客層を獲得しています。

なぜテスラがこれほど成功しているのか、私なりに少し調べてみました。

テスラの魅力は、自動運転技術であるFSD(Full Self-Driving)システムにあると考えています。

もちろん、車のデザインやイーロン・マスク氏のカリスマ性なども成功の要因ですが、特にFSDがその中核を担っていると感じています。

この自動運転システムは定期的にアップデートされ、常に進化し続けることで、同じ車でも新しい体験を提供できる点がテスラの大きな強みだと思います。

ここまで聞くと、「まぁ、その通りじゃない?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、もう少し深くテスラの強みについて掘り下げて考えてみました。

FSDの開発は、「学習フェーズ」と「推論フェーズ」に大別されますが、テスラはこれらのフェーズで使用する半導体チップを自社で開発しています。

テスラはFSDのモデル学習のために、「Dojo」と呼ばれる巨大な計算プラットフォームを開発し、その中核を担うD1チップも自社開発しています。

NVIDIAのGPU(A100やH100など)でも学習は可能ですが、汎用チップであるため、特定の用途においては処理速度が遅くなる可能性があります。

FSDの学習を効率的に行うためには、自社製品に最適化された半導体チップの開発が必要であり、この点でテスラは他の自動車メーカーとは一線を画しています。

さらに、テスラはDojoで学習させたAIモデルを、自社開発のHWシリーズ(HW3、HW4)チップで推論させています。

これにより、特に瞬時の対応が求められる自動運転分野において、他社製品に比べてより効率的な推論が可能となり、大きな強みを発揮しています。

要するに、テスラの魅力はFSDという自動運転システムにあり、その背後には効率的な学習と推論を可能にする自社開発の半導体チップが存在します。

半導体チップの自社開発は容易ではありませんが、テスラはこれを技術の要と位置づけ、注力しており、これこそがテスラの強みであると考えています。

「自動車を作ろう」と考えた際に、「半導体チップの自社開発が重要だ」と判断できる企業は多くないと思います。やはりテスラはすごいと感じます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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