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レバガチャRTA駅伝でSEKIROを走った話

好きなゲームを走ってたらイベントに呼ばれた

ご無沙汰してます。イベントのあとしか更新してないnoteです。
今回は3/27に放送された「ヤシロ×ササキのレバガチャダイパン特別編 × Youtube Gaming Crosszone|RTA駅伝」についてのお話になります。
フロム・ソフトウェア最新作『ELDEN RING』発売記念に、同社過去作品をRTA走者が駅伝形式で走る!という企画のもと、Uotsumiさんの『Dark Souls Remastered』ゆ~とさんの『Demon's Souls(PS5リメイク版)』と並び、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の走者として参加させていただきました。(Demon's Soulsのリメイク版は厳密にはフロム作品ではなく、『ワンダと巨像』のPS4版などを手掛けたBluepoint Gamesによるものです。配信内では「SIE作品」として扱われていました。)
3月に入った頃「フロム作品のRTAをイベントで披露できる方を探している」と連絡をいただきました。「駅伝形式でバグ技なし・全ボス撃破などではないAny%やそれに類するものを想定している」ということで、SEKIRO以外にも複数作品を選んで走者がリレーを繋ぐ企画とのこと。
レバガチャの最終回直前企画ということもあり、自身の走りでお手伝いできるなら!ということで喜んでお受けしました。RTAを初めてから約2年、Twitchでの配信を始めてからだと1年弱ですが、まさかこんな大きな舞台で走ることになろうとは思ってもいませんでした。

カテゴリー選定

イベントで走るにあたり最初に問題になったのが、カテゴリーをどうするかということでした。配信の中でも説明がありましたが、Speedrun.com(以下SRC)に「人返りエンド」というカテゴリーは存在しません。もともとお話をいただいた際も「修羅か不死断ちで」ということではあったのですが、当時の不死断ちエンドの自己ベストは43分弱、多少の事故を加味しても50分を超える程度。もっと短い修羅については言うに及ばず、どれだけ遅くとも40分には収まってしまう。RTA in Japan(以下RiJ)をはじめとした通常のマラソンイベントとは異なり「発売記念で複数の走者を招く企画配信」という性質上、あまり短時間でサクッと終わってしまうのは望ましくない。しかしあまり長いのも問題だし、全ボスは対象外と言われてしまうと選択肢がない……。
そこで提案したのが「単体ではSRCのカテゴリーに存在しないが、不死断ちより少し長くてボスも多いが全ボスではなく、物語としてもトゥルーエンドに近くて(個人の感想です)配信としても見応えのある"人返りエンド"を披露するのはどうだろうか」というものでした。修羅や不死断ちはイベントでもたびたび走られており、RTAをよく見る視聴者なら見慣れているだろうというのも考慮してのことです。事実、昨年のRiJでは夏冬続けて修羅と不死断ちが披露され、いずれも7万人を超える同時視聴者数を達成しています。海外イベントでもほとんとが修羅、まれに不死断ちという程度で、他のカテゴリーが走られるのは滅多なことではありません(※)。そんな中で配信される「新作の発売を記念した特別番組」なのだから、見慣れた修羅・不死断ちではなく、少し珍しく見応えもある人返りエンドを披露しましょう!とお話したところ、先方にも快諾いただき無事走ることになりました。
当日も「修羅ではないのか」「人返りとは珍しい」などチャットやTwitterの反応も多くあり、大変満足している部分です。参加が決定してからカテゴリーで悩むというのは、通常の応募型イベントでは考えられないことですね。なお、この時点で「NewGame開始の人返りエンド完結」で1周通した経験はありませんでした。後述する別カテゴリーで近いものを通していたので、1時間あれば十分いけるだろうという自信はありましたが。(カテゴリー決定後、タイムと内容の確認のため実際に走った録画データをお送りしています)

※イベントにおける他カテゴリーの採用実績として把握している限りだと2020年1月のAGDQ、2021年秋の国内イベントで"All Memories & Beads"、2022年2月のスタイリッシュRTAマラソンにて"All Bosses / Minibosses"があります。なおRTA in Japan以外の国内イベントの走者はいずれも私です

2021年のRTA in Japanから修羅・不死断ちの2本。
いずれも私が解説を担当しています。

チャート作成

人返りエンドを走ることになったはいいものの、次の問題はチャートです。
チャート。それは常に走者を守ってくれるものであり、ときに歯向かいたくなったりもする、過去の自分が記した道標。多くの走者は先駆者のチャートをもとに自身の動きを考えていくものです。
先駆者などと言えば「人返りエンドはSRCにないのだから、そもそも先駆者がいないのでは?」という声が聞こえてきそうです。実際その通りではあるのですが、ここでもう少し詳しくSRCのカテゴリーを見ていきましょう。

  • Shura|修羅エンド達成

  • Immortal Severance|不死断ちエンド達成

  • All Memories|全戦いの記憶回収

  • All Bosses / Minibosses|全ボス撃破

  • All Memories & Prayer Beads|全戦いの記憶・全数珠玉回収

  • All Achievements|全実績・トロフィー回収

  • Mortal Journey Gauntlet|死闘踏破クリア(17連戦のボスラッシュ)

以上の7カテゴリー、それぞれにバグの有無で分類されて全16カテゴリーが存在しています。そして"All Memories”以上のカテゴリーになると「条件達成のために人返りのルートを取る必要がある」ものばかり。加えてちょうど1年前に走っていた「全エンディング回収RTA」にもかなり助けられました。ボスの撃破順などに差異はありますが、概ねそのまま流用しつつ見栄えのいいように組み立てていきました。

余談ですが、ラスボス撃破後に人返りエンドを選択するとムービーが1本多くなってしまうため、通常は「人返りの条件を満たしていても不死断ちを選択する」のが最速になります。エマさん、義手渡すときどんな顔してるんでしょうか。
チャートができればあとは練習あるのみ。裏でこっそり地道にSEKIROの感覚を取り戻すようにプレイしたり、直前には全カテゴリー1人マラソンや人返り10周で感覚を葦名に戻していきました。

いざ本番

いやぁ前半は酷いもんでしたね……
とはいえ、一番見せたかったCanyon Skip(赤鬼~鬼形部区間のショートカット)は成功したのでいいでしょう。当日もギリギリまで練習してたので一安心ですが、その分で天守Skipミスるし鬼形部で回生するしで散々。いくら階段に寄せつつ攻めたとはいっても、鬼形部で回生するのは無い。あれについては擁護の余地がないです。精進します。
社と叶さんのお二人はご自身でもRTA含め相当やり込んでおられることもあって、解説については何も心配していませんでした。あらかじめ共有しておいた進行表や見どころなどもうまく拾って盛り上げていただいたのは本当に助かりました。フロム作品RTAの楽しさを一部でも伝えられたかなと思っています。

当日使用したタイマー。全体撮っておけばよかったね。前半で大きく遅れたものの、後半で巻き返して許容範囲なタイムに。これでもスタッフさんに事前提出してた動画より1分以上遅いっていう。根本的に試行回数が少ないので区間ベスト(区間タイマーが黄色いやつ)が多いですが、別に大して速くないです。

早口解説ほんと好き。ストーリー解説関係はお任せしますってまるごと投げてしまってたのにこの密度。愛を感じますね。

これからの抱負とか

全ボス撃破(All Bosses / Minibosses)を詰めて行きたいなぁと思いつつ、積みゲーが文字通り山になって降り注ぎそうな状態。RTA以外にも未プレイの作品を色々遊んでいきたいなぁというところ。当面はソウルシリーズとカービィ新作でしょうか。Salt and Sanctuaryも新作前にやっておきたい……
あとは4月末でTwitch配信1周年っぽいので、記念にトロコン再走するのもありですね。ELDEN RINGも無事クリアできたので、Youtubeにはまとめた動画を上げたいなと思ってます。流石に平均10時間超えのアーカイブを10本以上ぶん投げるわけには行きませんからね。
そういえば意気込みの中で「左手使用禁止」について触れてましたが、実は最近「左手禁止で全ボス撃破」を達成しました。操作がシンプルなゲームなので、やってみたら意外となんとかなるもんですよ。

最後に

SEKIROはRTA初心者に向いている、ということを度々話しているんですが、どうにも共感を得られていない今日このごろ。いまいち走者も増えないんですよね……。通しの解説動画はいくつか投稿してきましたが、そこから走者が増えている手応えもなくて。戦闘や移動など、ピンポイントに焦点を絞ったRTA的な戦闘解説動画を作ってみるのもありかもしれないなぁと最近考えています。攻略のために勝つことを重視した動画は発売当時から多数上がっているはずですが、タイムを詰めることを考えた動画ってびっくりするほどありませんし。試しに公開して反応を探ってみるのもありかもしれません。反応がよさそうなら、今年1年かけてゆっくり取り組んでみようかなと思っています。
とはいえ配信や収録はTwitchで、動画の公開はYoutubeかニコニコでという基本スタイルは今後も変わらないと思います。のんびりマイペースではありますが、今年は配信頻度も増やして活動頑張っていきたいですね。また応援に来ていただければ幸いです。
note書かなさすぎて締め方がわからない……!!!それでは!


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