進化占星術 翻訳記事「冥王星が進化の意図に影響を与える四つの方法」
進化占星術スクールの「冥王星が進化の意図に影響を与える四つの方法」の翻訳が、私にできる範囲でできあがりましたので、載せておきます。
しばらくしたら公認翻訳者の佐々木りささんのチェックをいただいた上で清書バージョンをEA-Japan進化占星術インフォサイトに掲載してもらえると思いますが、佐々木さんがご多忙のようで ちょっと時間がかかりそうです。
ここに掲載するのはチェック前のものですので、私の翻訳ミスがある可能性も頭に入れながら読んでいただけたら助かります。
（私の翻訳ミスに気付いた方は、教えていただけたらうれしいです！）
「進化占星術の文献の引用は、進化占星術スクールやEA-Japanなど出典を明記して行ってください」と仰せつかっていますので、参考にしていただけるときにはよろしくお願いします。
私のブログで、図や 私のちょっとした解説を添えながら 少しずつ読み進める形で公開したりもしていますので、よかったらご活用ください。
→【翻訳もくじ】冥王星が進化の意図に影響を与える四つの方法 | ホ◻︎スコープ研究所 相原あすか「星占いとドラゴンの道案内」 (ameblo.jp)
原文：
The Four Ways That Pluto Affects Its Evolutionary Intentions by Deva Green | School of Evolutionary Astrology - Jeffrey Wolf Green
https://schoolofevolutionaryastrology.com/articles/4-ways/
冥王星が進化の意図に影響を与える四つの方法 ディヴァ・グリーン
冥王星は、一般的に四つの方法で変化に影響を与え、変化を誘発します。進化には、はっきりと異なる二つのタイプがあります。一つは、ゆっくりと徐々に進んでいくムラのない変化のタイプです。もう一つは激変で、これは明らかにトラウマになるような出来事の後、私たちの成長に飛躍的な進歩をもたらすというものです。この二つのタイプの進化は、私たち自身の人生経験を調べることで簡単に確認することができ、その経験の仕方はそれぞれ大きく異なります。
進化の四つのタイプ
暮らしの中で、感情的なレベルや自己中心的な観点から、私たちが何かしらの領域と過度に同一化してしまったとき、これは過去に、必要な成長に対する抵抗があったことを意味します。必要な変化を強制的に起こすためには、ある程度の感情的ショックが起こる必要があります。多くの場合、これはトラウマになるような出来事や、変化のきっかけとなるような出来事と結び付いています。何らかのきっかけやトラウマになるような変化を経験する理由は二つあります。一つは進化に必要であるため。もう一つはカルマによる因果応報のためです。これらの二つの理由は、互いに大きく異なっていますので、後ほどこのタイプの進化を説明するときに、この二つの違いをより詳しくお話ししましょう。
必要だと感じながらも、今は持っていないと感じているものと関係を結ぶことを通して——このような関係を築くことで、自分の限界（個人の強さと弱さ）に出会い、進化が起こります。この融合は、自分が必要だと感じるものであれば、身の回りのどんなものでも対象になり得ます。この融合によって冥王星的な浸透が起こり、関係したもののエッセンスが自分の中に抽出されるのです。このようにして、私たちは潜在的に、ポジティブで健全な進化の経験を生み出し、進化のブロックや限界を超えて成長することができるのです。この内なる変容は大変動的ではなく、つまりムラのない均一な変化、ゆっくりではありますが段階的な変化というわけです。私たちが人生で、自分の停滞を強烈に経験し、「自分はもう成長していない」と自覚するとき。このタイプの進化のフラストレーションのポイントは、私たちは症状には気付いていても原因には気付いておらず、このブロックの原因を明らかにしようとして、人生の他の全てを調整しようとする傾向があることです。このプロセスは、休火山が突然活動を開始するのとよく似ています。なぜなら、ブロックの原因を明らかにするにつれて、無意識の内容が突然意識下に流れ込み、私たちはようやくブロックの原因を認識するようになるからです。この部分は、突然活動を開始した火山に非常によく類似しています。このような心理的なブロックを克服し、必要な変化をもたらすプロセスを通じて、私たちの魂は進化が定着していくのです。
私たちの人生の中で、これまで意識されていなかった自分の魂の中の潜在的な、あるいは眠っている能力や才能に気付くときがあります。私たちは突然、この隠された能力に気付き、意識するようになり、それを実現するために強さと粘り強さを必要とするようになりました。まさにそこで進化が起こり、私たちの魂はさらに大きな発展へと深まっていくのです。もう一つ、覚えておきたい重要なことは、このような進化のプロセスは単独の出来事として起こるわけではなく、実は同時に起こり得るということです。この進化の現象がどのように作用するかは、この章の後半で説明します。
このような困難な経験をした人のカウンセリングを行う際に忘れてはならないのが、その人の進化的な状況と、文化的・宗教的な状況という二つの非常に重要な要素です。クライアントとその出生チャートのことを考えるに当たって、この二つの要素の重要さをどれだけ強調しても大袈裟ということはありません。なぜなら、これらの経験がもたらす感情的な力学を理解し、それを扱う能力が、その人によって劇的に違ってくるからです。例えば初期の個性化段階にある人は、個性化段階の終盤や初期のスピリチュアル段階にある人に比べて、激変的な出来事が起こったときに対処するのが難しくなります。（注釈１）これは、強い条件付けのパターンがまだ残っているため、あるいは、こうしたトラウマ的な出来事を克服したり、理解しようとしたりした経験が恐らく少ないためでしょう。困難でトラウマ的な人生経験を作り出している自分の中の否定的あるいは破壊的な感情パターンを理解し、変えたいという欲求は、私たちが進化するにつれて強くなってきます。言い換えれば、進化するにつれて、自分自身のネガティブな側面を理解し、変えたいという欲求が強くなり、遅かれ早かれ、こうしたトラウマ的な出来事を経験する必要はなくなるのです。
このような出来事から得た知恵は、苦しんでいる人たちに伝えられ、その人たちはその知恵から恩恵を受けることができるのです。私たちが進化するにつれ、変化そのものに対する姿勢や心構え、態度も変化し、現世におけるレッスンが何であるかを理解しようとする決意も変化します。これは、神を知りたいという願望が魂の中でより強く、より深くなるにつれて起こることです。こうして、もし激変が起こったとしても、その人は起こっている変化に上手く対応し、適応することができるようになり、ひいては自分の行動に責任を持つことができるようになるのです。文化が違えば、被害者意識を持つことを奨励したり教えたりしないので、人々は自然に自分の責任を取るようになるのです。残念ながら、アメリカではそうではありません。さらに、文化が違えば、変化や自己成長に対する考え方も異なります。例えば、ここアメリカでは、どんな変化にも抵抗し、変化を恐れ、比較的変化のない人生を送ろうとすることを教えられているのではないでしょうか。この社会では、物質的な豊かさや多くの財産を蓄えることに意味と価値が与えられ、奨励さえされているのではないでしょうか？他の文化圏ではこのようなことはなく、むしろ正反対のことが教えられているのです。例えばインドでは、スピリチュアルな成長、そしてスピリチュアルな道や源に対する個人のコミットメントは、生まれたときから教えられています。ですから、出生図を見るときや、トラウマ的な変化をカウンセリングするときに、その人の進化の状態はもちろん、文化的・宗教的なバックグラウンドも理解することがとても大切なのです。私たちは、トラウマの繰り返しのサイクルを人生において継続させ、本当に恐ろしい出来事を生み出すネガティブな感情の力学を克服するために、お互いに励まし合い、モチベーションを高め合うことができます。ここでのキーワードは、勇気と信じる心、そして何よりも自己を慈しみ、他者への思いやりを忘れないことです。私たちは、他の誰のものでもない、自分自身の行動にのみ責任があるのです。
もう一つ忘れてはならないのは、『冥王星：魂の進化の旅路』（原題は『Pluto Vol. 1: Evolutionary journey of the Soul』）に書かれている、私たちの「進化に対する三つの反応」が、私たちが経験する冥王星的体験に直接影響を与えるということです。
その三つの反応とは
1）常識から離れるような成長に完全に抵抗する
2）ある面では変わり、ある面では変わらない
これは圧倒的によくある選択です。そして、
3）必要な変化と進化的成長を脅威的ではないオープンなアプローチで完全に受け入れること
もちろん、これ（3）は珍しい選択です。
言い換えれば、私たちがどのような経験をするかは、自分の進化成長のニーズに対する私たちの反応なのです。もし私の魂が、自分自身の中にあるネガティブな力学を変える・浄化することを望んでいるのに、必要な変化に抵抗しているとしたら、大変動が起こる可能性は非常に高いでしょう。この場合、激変の出来事の後に「変化したい」という欲求が抵抗に打ち勝ち、変化が起こります。このことは、必要な成長に抵抗することをやめ、変化に対して前向きでオープンな姿勢を維持するために最善を尽くすことを教えてくれるでしょう。ここでキーワードとなるのは「欲求」です。変化したい、創造の源に戻り融合したいという欲求が十分に強ければ、それは実現するでしょう。そして残念ながら、源から分離したままでいたいという抵抗や欲求が十分に強ければ、それも実現することになります。
浸透（ゆっくり型）
冥王星が進化に影響を与えたり、進化を誘発したりする最も一般的な方法は、自分の身の回りにある、必要だと思うものと関係を築くことです。これは、自分が現在持っていないものを意味しています。このような関係を結ぶことで、深い内面の変容が起こります。自分の長所と短所を知り、そして個人的な認識と発展の高みを目指してどのように成長するかを知るという意味で、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも自分自身を経験することができるようになるのです。このような関係を築くことで、私たちは自分に力があると感じられるときと、自分の無力さを感じるときを経験することになります。それは、自分自身の既知のよく馴染んだ側面とそうでない未知の側面であり、未知の側面はおそらく取り組む必要がある領域を表しているでしょう。この類の成長は、激変ではない、ムラなく均一に進む変化と関連しています。このタイプの進化の最も一般的な形は、他の人との関係を築くことです。しかし、繰り返しますが、それは私たちが現在必要と思っているけれど、まだ持っていないものの象徴になり得ます。この類の進化に直面したときに覚えておくべきことは、私たちが相手と共依存的に融合することを選択しているかどうか、さらに、既に実際にネガティブでトラウマになるような別の経験を作り出しているかどうかという点です。これはもちろん、自立的な方法で何かと融合したり、それどころか自分で自分を力付けたり、魂を強化するとてもポジティブな経験を作り出したりすることとは非常に対照的です。この点が、この類の進化において決定的に違いが出るところであり、私たちが自分自身の人生において、また他の人たちをカウンセリングする際に、ぜひとも覚えておきたいポイントなのです。私たちの文化では、条件付けによって、関係を築いた人々が自分の欲しいものを得るために互いを利用し、その関係を作り出した必要性が満たされるとすぐに、何とかしてその関係を終わらせるという状況になるのが普通です。これは意識的なことではありませんが、残念ながらこの社会の現実なのです。
このような進化のポジティブな例として、私の非常に親しい友人が、彼女のグル、偉大なマスターでありアバター（化身）であるヨガナンダに初めて出会ったときのことがあります。彼女は当時、完全に絶望した状態で、その苦しみから抜け出す方法を血眼で探していました。言うまでもなく、現代の偉大なマスターがいつもそうするように、まさにそのとき夢の中でヨガナンダが彼女の元に現れ、その出来事の後、彼女はとても嬉しそうに私に話してくれました。このとき、トランジットの冥王星は、７ハウス・射手座の彼女の出生の金星とぴったりとコンジャンクションを起こしていました。彼女の出生の金星は、彼女の水星と海王星とコンジャンクションです。また、この冥王星は３ハウス・蟹座にある彼女の月とのインコンジャンクトに近づいてきていました。要するに、この彼女の金星へのトランジットは、出生の三つの惑星とのコンジャンクションの引き金になっており、彼女にとっては当初は非常にストレスの多い時期だったのです。彼女の内なる自分自身との関係は、このグルとの出会いによって完全に再形成され、同時に、彼女の思考プロセスもそうでした（これは、トランジット冥王星が彼女の水星へコンジャンクションしていたことによって象徴されています）。彼女の出生図では、６ハウス・蠍座に木星があり、それはまさにこれらの問題が占星術的に関係しているものであり、射手座のトランジット冥王星は彼女の出生の木星を反映しています。なぜなら、木星はこのとき、トランジット冥王星（がある射手座）の支配星だからです。このときまで、彼女はある種の硬直した信念構造（６ハウス・蠍座にある出生の木星と、射手座のトランジット冥王星という組み合わせ）を持っており、それが非常に固執的で時代遅れの心の方向性を生み出し、彼女の進化が進むならば浄化される必要があったのです。例えば、他者に投影されている自分自身に対する否定的な考えやジャッジ、自分に対する非常に深い不安や劣等感に基づく優劣コンプレックスなどが、変えるべき精神構造の一例として挙げられます。これがマゾヒズムという病理につながり、それで、彼女のグルは「上」にいたのです——彼女はヨガナンダを盲目的に称えていました（トランジットの冥王星が７ハウスを通過していました）。冥王星が彼女の水星の上に来たことで、彼女はこの精神的崩壊をまるでプルトニウム原子爆弾（冥王星型原子爆弾）のように経験したのです。
私の友人は、この精神構造のせいで、グルが与えようとしている叡智を真に吸収したり統合したりすることができず、この夢の中でグルは彼女に "私を友人として受け入れなさい "と優しく告げたのです。(出生図では、彼女の太陽と天王星はコンジャンクションしています。）このシンプルな考え方が、彼女の自分自身やグルとの関わり方を深く変えました。彼らの関係は、時を経て友情を開花させ、彼らは今、まさに対等な関係になったのです。もちろん、ヨガナンダが彼女に与えた言葉の薬によって、彼女が他者と関わる方法を大きく変えることになりました。彼女はこのとき、ありのままの自分を愛し（これはトランジットの冥王星が彼女の金星に重なっていったことが象徴しています）、毎日少しずつでも良くなろうと努力していました。彼女は今、周囲の人々と本当の意味で対等な立場に立っているのです。彼女の内面的な関係やセルフイメージ（トランジットの冥王星と彼女の月のインコンジャンクト）は、ネガティブからポジティブへと徐々に変化し、そのおかげで彼女はとうとう周囲の人々に心を開き、無条件に愛することができるようになったのです。人間関係のアプローチ全体も変わりました。彼女は、自己安全、非依存的（何にも頼れない）な状態から、自立的（自分自身を頼る）な関係に移行しようとしていたのです。(トランジットの冥王星は、彼女の出生の金星とコンジャンクションを形成し、彼女の７ハウスを通過していたことを思い出してください。）金星と水星と海王星のコンジャンクションに関連する話をしますと、これは、彼女の自分自身とのネガティブな内的関係（金星）と彼女が抱えていたネガティブ・破壊的な精神構造（水星）を作り出した古い信念構造（射手座の冥王星）の溶解（海王星）につながっています。言い換えれば、それは彼女の古い父権的な信念構造の残骸を溶解し、彼女が自然法則に基づいた彼女の魂の本質に戻ることを可能にしていたのです。これは、私たち誰もが持っているように、数え切れないほどの生涯の間に彼女が取り込んできた条件付きの信念とははっきりと対照的であり、これは木星、射手座、９ハウスのアーキタイプに象徴されています。そして、この冥王星のトランジットに隠れた意図は、彼女の射手座にある全ての惑星とコンジャンクションを形成し、まさに彼女の信念と結び付いた内なる変容が起こるためのものだったことが、はっきりと分かるのです。
実に、ヨガナンダは彼女の中に、ヨガナンダの知恵や強さ、慈しみを見出す力を与えてくれたのです。これは結果的に、彼女が自分自身の中に神を見いだし、彼女が自ら精神性を高め霊的進化を続けられるように導いているのです。海王星に関しては、これは彼女の魂から全ての迷いや妄想を浄化し、最終的に彼女が求めている究極のパートナーは、他人からの確認、注目、承認を求めるのではなく、自分の中にあることに気付くことを意味します。(出生図で彼女は５ハウスに冥王星を持っているので、これは彼女にとってかなりの問題を引き起こす可能性があります。） 自分の中の闇と向き合うことは、時に非常に恐ろしいもので、彼女は、困難、涙、混乱、絶望、恐怖の瞬間を何度も私と分かち合いました。ヨガナンダの愛、慈しみ、慰め、癒し、そしてこれらの問題を乗り越えようとする彼女の決意があったからこそ、彼女は最終的にこの暗闇を乗り越えられたのです。おかげで、彼女はより強く、より幸せになりました。これは彼女にとっては現在も続いているプロセスですが、全てはこのトランジットの冥王星が引き金だったのです。
彼女の出生図では、１１ハウス・牡羊座の冥王星対極点、２ハウス・蟹座に月のノースノード、さらに３ハウス・蟹座にノースノードの支配星（月）があります。月は９ハウスの山羊座の火星とオポジションで、冥王星とTスクエアを形成しています。彼女はヨガナンダとの融和によって、自分自身との内的関係が完全に変化し、この関係を通して自身の自立に影響を与え、自分自身の内側から感情を育てることも学んだのです。これは、２ハウス・蟹座にある月のノースノードを反映したものです。この進歩の結果、１１ハウスの冥王星対極点に関連して、総じて、自分自身と現実全般をより客観的に認識するようになります。それは、自分と他人を客観的に見ること、自分自身の個人的な問題や他人の問題に囚われずに淡々とした心でいることという、彼女に必要なレッスンを意味します。そこで重要なのは、自分自身のことや自分中心のニーズだけを意識するのではなく、自分の周りのグループ全体のことや、グループの皆が自分に何を求めているかを意識することです。これが、周囲の多くの人と比較しながら徐々に自分自身の本質的な個性に気付き、生まれたときから悩まされてきたアイデンティティーの混乱を解消することにつながります。（トランジットの冥王星が彼女の７ハウスを通過し、７ハウスの全ての惑星とコンジャンクションを形成）彼女の出生時の冥王星は天秤座、冥王星対極点が牡羊座にあり、この内なる変容と進化の必要性を物語っています。前述の通り、トランジットの冥王星は、出生の冥王星（天秤座）の支配星である出生の金星とコンジャンクションを形成しており、このトランジットはこのプロセスを強化するのにうってつけでした。この冥王星対極点のもう一つの重要なレッスンは、彼女の真の個性を実現するための強さを持つことです。要するに、必要ならたった一人のグループとして行動することであり、他人からただただ「注目」や「愛」を受けようとして自分自身やその個性を妥協することをしない、ということです。
彼女の出生図では、月のノースノードの支配星は、３ハウス・蟹座の月にあります。興味深いのは、彼女が自身の自立を進めるために（ヨガナンダの助けを借りて）学んだ方法が、詩や短編小説を書くこと、スピリチュアル的に役立つ本を読むこと、そして日記をつけることだったということです。(月が３ハウス)彼女の出生の月は、Tスクエアを形成していました。月と火星はオポジション。月と冥王星、火星と冥王星はスクエアです。詩などの自立の方法は、彼女の魂が浄化しようとしていた感情体（月）に対する抑圧的な条件付け（９ハウス・山羊座の火星）や、彼女に多くのストレスと緊張を生み出していたもの（冥王星のTスクエア）を取り除く（オポジション）助けにもなったのです。これは、自分が必要だと思うものと関係を結び、それと融合したり自分の中に浸透させたりすることが進化をもたらすというポジティブな例です。それはときに困難なことかもしれませんが、これはムラのない均一な、あるいは激変ではない変化と関連しています。この例は、こういった非常に困難な出来事が、私たちを進化の成長の必要性へと駆り立てることを示すものでもあります。それは出生図において、冥王星対極点、月のノースノード、その支配星、そしてこれら二つのシンボルが作るアスペクトによって象徴されています。このため、冥王星的な変化に関する例には、出生図におけるこれらのシンボルの分析が含まれています。ここで覚えておきたいポイントは、困難な変化を経験しているクライアントのカウンセリングをするときに、出生図を見るに当たってこれらの出来事をその背景として考慮し、その方向へ導くことです。
休火山が突然活動を始めるような進化（激変型）
私たちが停滞し、進化成長が止まっていることをいよいよ意識するようになるとき、冥王星が進化に影響を与える方法は非常に困難なものになります。徐々に人生の意味が失われ、自分の生活環境から感情的に撤退し始めるのです。これは自分自身だけでなく、周りの人にとっても非常につらいことです。自分の人生にもはや意味を見いだせなくなり、これが今の現実であることを知らないふりできなくなります。私たちは通常、自分が経験している症状・状態だけを認識し、その原因には気付きません。最悪の場合、これが原因でカタトニア（緊張病）になってしまう人もいます。ほとんどの人は、このような状態にまで進行させず、このような状態が臨界点に達したときに、何らかの治療や助けを求めるのです。これは信じられないほど不安で辛い経験です。なぜなら、私たちが言っているのは、本質的には、自分の人生を構成してきたやり方は、自分が本当に望んでいるものとは違うということになるからです。カウンセラーとして、私たちは人々を（そしてもし私たちがそんな体験をすることがあれば私たち自身も）、現在の状況を作り出しているのは自分の中のどんな原動力なのか、そしてどうすればいいのかを自覚するよう導くことができます。このプロセスは、休火山が突然活動し始めるのとよく似ています。私たちは、（内的であれ外的であれ）ブロックがあることに気付いていますが、その原因には気付いていないのです。私たちは、ブロックの原因を明らかにするために全エネルギーを集中し、突然、無意識の内容が私たちの自覚できる意識に注ぎ込まれるのです。(これはまるで火山が突然噴火するようです）。そして、ようやく、なぜ今の困難な状況を経験しているのかを自覚することができるのです。そして、その知識をもとに進化し、新しい人生を歩むことができるのです。
では、先の例で紹介した同じ人の出生図を見て、このような（休火山が突然活動を始めるような変化の）体験が起こる可能性を見てみましょう。まず何と言っても、彼女の進化段階はスピリチュアル段階の第１区分であり、出生図では海王星と金星と水星が７ハウス・射手座でコンジャンクションしています。（注釈１）この二つの事実から、彼女は人生のより深い意味、より高い目的を探し求めていることがよく分かります。しかしこのとき、彼女はそれを自分の外に（特に他人に関して）求め、この力学に関連して途方もない量の幻滅を経験したことも分かります（７ハウスの海王星、金星、水星）。また、彼女は月のサウスノードを８ハウス・山羊座に持ち、出生時の冥王星は５ハウスにありました。このことから、コンセンサスの条件付けパターンに合わせることで外界からの認識や承認を得ようとする、歪んだ力学が残っている可能性が高いことが分かります（月のサウスノードが８ハウス・山羊座）。また、太陽と天王星が６ハウス・射手座でコンジャンクションしているため、人類に貢献したいと心から思っていることも分かります。これは最終的に彼女の人生の目的、唯一の真の目標であり、彼女がこの人生と調和する方法となるでしょう。このように、彼女は自分の真のライフワークが何であるかを見分けることによって、自分を客観視しているのです（太陽と天王星が６ハウスでコンジャンクション）。つまり、この出生時のサインから、彼女は自分の魂の本質（実際の自分）とは対照的な条件付けのパターンに基づいて、人生の意味を失う経験をする可能性が非常に高いことが分かります。言い換えれば、彼女の中にまだ強い条件付けのパターンがあるために、この困難な経験を経る必要性があり、上記の占星術的な特徴はこれを非常に明確に示しているのです。
彼女がこれをどのように体現したかというと、有名な大学に進学し、心理学の学士号を取得して卒業することを希望しました（サウスノードは８ハウス・山羊座）。彼女は、大学で新しく親しい友人と出会い、そうたくさんではなくとも有意義な経験をすることを望んでいました。入学して半年ほど経った頃、彼女は徐々に自分の人生に意味を見出せなくなり、個人的な停滞や閉塞感が増してきました。彼女は周囲から感情的に引き離され、信じられないほどの孤独と孤立を感じるようになりました。どんなに頑張っても、大学には自分にとって何の意味もないと感じ、騙し騙し続けることができなくなりました。それだけではなく、同時に、彼女が本物だと思っていた以前からの親しい友人関係も台無しになってしまいました。友人は毎日が憂鬱で、内面がマヒしているような状態になりつつありました。彼女はもはや目的や役割を果たす行動ができなくなり、ただ生きて動いているだけという状態で過ごしていました。
トランジット冥王星は彼女の７ハウス・射手座を通過し、先に述べたのと同じアスペクト（７ハウス・射手座で出生の海王星、金星、水星がコンジャンクション）を持つ彼女の出生時の金星とのコンジャンクションに近づいていました。つまり、この時期は、自分の価値観や内面的な方向性、そしてそれが自分自身との内面的な関係にどうつながっているのかについて、強烈に自己検証している時期だったのです。このとき、何が自分にとって意味があり、何が自分にとってもう価値がないかを調べ、結論に至らざるを得なくなりました。彼女は、自分が実は社会的な承認や外的な承認を求めているということを受け入れる必要がありました（５ハウスの冥王星と、８ハウス・山羊座の月のサウスノード。彼女のサウスノードの支配星は土星で、土星は蠍座にあり、彼女の冥王星とコンジャンクションしています）。彼女は、安心の効能としての金銭を望む心を、実は自分の魂から一掃する必要があるという現実に直面しなければならなかったのです。(彼女はこの条件付けから解放され、自分自身の中に究極の安心を見つけるということに対応する、８ハウス・山羊座に月のサウスノードと、２ハウス・蟹座のノースノードを持っていることを忘れないでください）。彼女はまた、承認や内的な安心のために、このシステムにどのように依存していたか（７ハウスの金星とトランジットの冥王星がコンジャンクション）、そしてこれがどうやって内的なフラストレーション、停滞、及び鬱病の途方もない感覚を作り出していたかを知る必要がありました。こういった人生への向き合い方は本質的にナルシスト的であり、それは彼女を自身の不安、依存、ナルシストのように注目や愛情を求める性格に閉じ込めただけでした。内なる安心感や意味を得るために社会的地位や金銭的な豊かさに依存する傾向がありましたが、それに対して彼女の金星に近づいているトランジットの冥王星は、外界に自分を認めてもらうのではなく、内面から自己価値を見出すことを要求していました。また、トランジットの冥王星は３ハウス・蟹座で彼女の出生の月とインコンジャンクトを形成していました。これは彼女がその当時、感情的な安心を構成していたものに向き合うこと、それからなぜ彼女のセルフイメージに影響したのかという様々な影響と向き合うことで、彼女のセルフイメージを変える必要があった、という事実として解釈されます。最終的に、彼女は大学でこのようなライフスタイルを送ることで、実は自分自身を恐れや不安に縛り付けていたのだと、考えがつながりました。言い換えると、このライフスタイルが、彼女をネガティブなセルフイメージに閉じ込めていたのです。つまり、彼女の月へのトランジットは、自身の内側から感情的に安心させることを学ぶ必要があること、そして肯定的なセルフイメージに到達するという点で、自身をポジティブに強化することを学ぶ必要があることを繰り返し強調していたのです。(トランジットの冥王星は彼女の７ハウスの金星と重なり、３ハウス・蟹座にある彼女の月とインコンジャンクトを形成）。
金星、水星、海王星とのコンジャンクションとなったトランジットの冥王星に対応して、この時期は彼女の思考プロセスを完全に再構築し（水星）、現在のトラブルを生み出している全ての古い精神的条件パターンを解消する（海王星）時期でした。トランジットの冥王星が彼女の海王星と重なるのは、必要な幻滅のプロセスを体験している時期と対応していました。彼女は、自分自身と人生全般に関する全ての妄想や思い違いに直面し、自分の魂を実際の現実と再び一致させる必要があったのです。彼女は、幻滅し、分離的欲求に従った結果を直視するという辛い経験を通じて、自分が神／女神との共同創造者であるという重大な（そして敬虔な）教訓を教えられたのです。私の友人は、残念ながら、自分自身や他人の中に起こっている実際の真実と向き合いたくなかったので、自分自身に多くの言い訳をし、自分の行動（水星）や周りの人の行動を正当化していました。彼女は自分の中に非常に深いナルシシズムと、被害者意識のパターン（最初は自分の問題を大学や外界の人々のせいにしていました）を発見したのです。このような自分の中の考え方や精神構造を明らかにしたとき、これは彼女にとって非常に強烈な、冥王星の原子爆弾のようでした（トランジットの冥王星が彼女の水星とコンジャンクション）。トランジットの冥王星が７ハウスの彼女の海王星とコンジャンクションになったことで、彼女は、自分が大学や他人に、存在しないゴミの山を投影していたという事実にも直面する必要がありました（結局、友情は台無しになってしまいました）。彼女は、自分が自分の外側にある究極の「何か」を探していたことに気付き、ショックを受けました。言い換えれば、彼女は自分にとって究極の意味を与えてくれる誰か、あるいは何かを探していたのです。彼女は自分自身のことも周りの人のこともはっきり見えていませんでしたが、トランジットの冥王星が彼女の海王星に近づくにつれて、その事実を至近距離で突きつけられるようになったのです。私の友人は、本質的には、この歪んだ内的指向と一致する幻滅を次々と生み出していたのですが、このトランジットの冥王星の通過で、全てが明らかになりました。これもまた既に存在していた問題であり、冥王星の通過によって、彼女は肝心かなめのところでの対処を余儀なくされたのです。このとき彼女は、上記のような問題が現在の暮らしの困難とどのように結び付いているかを理解する必要があったのです。そして、その友人は最終的に大学を辞め、自分の魂、つまり神／女神に導かれた、自分の本当の人生の目的に沿った道を歩み始めたのです。彼女は心から喜んでいます。なぜならこれは、必要な内なる作業を行ったことに対する彼女のご褒美（金星）なのです。
前述のように、彼女の出生図では、進化のポイント（冥王星対極点）が１１ハウス・牡羊座に、月のノースノードが２ハウス・蟹座に、その支配星（月）が３ハウス・蟹座にあり、先の例で述べたようなアスペクトを形成しています。大学での絶対的な孤独感や幻滅感も、いわゆる親友関係が台無しになった経験も非常に重要でした。１１ハウスの冥王星対極点によって、客観性のレッスン、そして彼女自身のナルシスト的な人生への志向から離れるという重要なレッスンを強いられました。それは、条件付きの人生ではない、彼女が本当に生きたい人生、生きるべき意味のある人生を実現するための臨界点に彼女を導いてくれました（５ハウスに冥王星、８ハウス・山羊座に月のサウスノード）。繰り返しますが、２ハウス・蟹座のノースノードとあって、自身をよりどころとする自立、自己価値や自尊心、そして自分で自分に内側から感情的な安心を与えることを学ぶという主要かつ本質的なレッスンは、この冥王星のトランジットが引き起こしていました。私の友人は、このようにして自分自身を確認して認めることを学び、もはや他者や社会の承認に依存しないようになったのです。支配星が３ハウス・蟹座であることと、前述のアスペクトとの関連で、彼女はこの経験を通して、自分の中で実際に起こっていることを素直に率直に声に出して伝え、そうすることで自分の中で安心することを学びました。(月は３ハウス・蟹座、月のノースノードは２ハウス・蟹座)。それ以前の彼女は、自分が経験していることの真実や感情の深さを率直に正直に扱って共有することが難しく、他者とはいつも表面的な付き合いになり、知的フィルターを通して自分の感情にアプローチしていました（月が３ハウス・蟹座）。しかし彼女は決して表面的な人ではなく、むしろ他者と共有したいと切望する、とてつもない、並外れた深みを自分の中に持っていたのです。ここで重要なのは、条件付けの影響と、その条件付けを超えたその人の真の姿を知ることです。これは、そんなふうに素直にしたら他者から拒絶されるのではないかという不安（出生の太陽は６ハウス）、自分自身の感情に対する恐れ、自分の感情に対する自分自身のジャッジ（月のサウスノードは８ハウス・山羊座、火星も山羊座）に起因するものでした。抑圧されていた感情的なエネルギーの蓄積は、最終的に人間関係を台無しにしてしまいましたが、これは非常に不健全なエネルギーの動き方です。彼女はこの条件付けを取り除くことを学ぶ必要があり（出生図で月は９ハウス・山羊座の火星とオポジション、月と冥王星はスクエア、火星と冥王星はスクエアで、Tスクエアを形成）、そしてこの経験の困難を乗り越えて、彼女は最終的にそれをやり遂げました。
これは、人生の意味が徐々に分からなくなり、内面に強烈な停滞を感じるという経験を通じて、冥王星が私たちの進化に影響を与える例です。繰り返しになりますが、自分の人生を構成してきた方法が、本当に望んでいるものとは違ったという事実に、私たちがいよいよ直面するときのことです。ここで理解すべき重要な点は、最初の二つの例が示すように、同じ冥王星のトランジットでも異なる側面を持つことがあるということです。(同じ人がグルに出会い、有名な大学と決別しましたが、同じ冥王星のトランジットを経ていても、この二つの経験の背後には全く異なる側面があります）。具体的なトランジットの裏には、根底にあるアーキタイプの意図や意味がありますが、同じトランジットでも異なる様相、異なる側面があるのです。このとき、これらの冥王星的体験は、必ずしも単独の、他の側面とは全くつながりのない出来事として起こるわけではないことにも軽く触れておくとよいでしょう。あることがきっかけで別のことが起こることもあれば、同時に起こることもあります。周りの人、あるいは自分自身がこのようなネガティブで困難な経験をしているときでも、必要な内なるワークを行うモチベーションを高め、二度とこのような経験をしないようにすることで、この経験をポジティブなものに変えることができるのです。年端も行かない彼女が学校で困難な成長体験をした上記の例は、このタイプの進化の中では比較的穏やかな例であると言えます。しかし、一般的にはこれは非常に困難で痛みを伴うタイプの進化であり、激変的な成長を伴います。
カルマの因果応報（激変型）
冥王星が私たちの進化に影響を与える方法のうち、圧倒的に困難で厄介なものは、激変的な出来事によるものです。時折、ほとんどの人にとって、その出来事の後には変わらざるを得ないような、大きなトラウマ的な出来事を経験することがあります。ここで覚えておきたいのは、このような出来事が起こる理由は、たったの二つだけだということです。1）変化を強制するために激震が必要なほど、必要な成長に抵抗してきた場合。前述したように、もし私の魂がこの人生で多くの成長をしたいと望んでいるにもかかわらず、その成長に抵抗しているなら、必要な変化を強制するためにトラウマになるような出来事が起こるでしょう。2) もう一つの激変の原因としてあり得るのは、過去のカルマ（因果応報）です。全ての行為には反作用があり、これは原因と結果という自然法則に帰結します。このタイプの進化の最も深い側面は、私たちの全ての依存や執着を断ち切ること、取り除くことを強制的に進めるということです。要するに、私たちが感情的なレベルで過剰に同一化してしまい、さらなる成長を妨げているものは、激変の出来事を通じて強制的に私たちの人生から排除されるのです。結局のところ、このような出来事が困難や痛みを伴うのはこのためなのです。
ここでは、過去の行為に基づく激変的な出来事（カルマの報い）の可能性が高いかどうかを、チャートの例で見ていきます。この可能性が高いことを示す出生図の重要なポイントは、冥王星と他の惑星が形成する緊張的なアスペクトです。もう一つのチェックしておきたい重要なアスペクトは、月のノード軸への惑星のスクエアです。これから検証するケースでは、その女性は上記のシンボルを全て持っているので、彼女自身の過去の行動に基づいて激変が起こる可能性が非常に高いことがはっきりと分かります。彼女の出生図では、冥王星が逆行しながら、８ハウス・獅子座で月のサウスノードとコンジャンクションしています。また、４ハウス・牡牛座で木星が逆行しており、逆行の冥王星とノード軸とスクエアです。金星は水瓶座にあり、２ハウス・魚座の火星とコンジャンクション、冥王星とはオポジション。海王星と土星は天秤座９ハウスにあり、月と天王星は７ハウス・蟹座でコンジャンクション。海王星と土星、月と天王星はスクエアになっています。このチャートは、この人が正直であること、また、責任に被害者意識でいるのではなく、自分の内面の歪みの責任を周囲の人に押し付けず、自分の行動に全責任を持つことを繰り返し学んでいることを反映しています。(彼女の出生の太陽は１ハウス・山羊座にあり、アセンダントとコンジャンクション)。この女性は強迫的な嘘つきです（木星がノード軸にスクエア）。
彼女の過去の行動の結果、この女性に起こった激変は、親権争いの最中に彼女と子供を引き離し、父親に完全な親権を認めるという裁判所命令でした。この女性は、監督下での２週間の面会しか許されなくなったのです。このトラウマは、彼女が先に述べたような人生の教訓を統合し、この経験から成長するよう意図されたものだったのです。興味深いのは、このときのトランジットの月のサウスノードがこの女性の月と７ハウス・蟹座の天王星のコンジャンクションだったことです。これは過去の行動（サウスノード）の結果として、自分の子供（月）から分離（天王星）するということを意味します。この出来事は、明らかに冥王星の原子爆弾のようなことであり、過去のカルマの問題と結び付いています。この判決以前に起こった出来事は、彼女が法廷でのこのような状況に陥った理由と経緯が容易に理解できるような、恐ろしいほどの整合性が見られるものでした。その出来事の中には、３回も子供を誘拐し、子供たちに父親について酷い嘘をつき、さらにこの親権争いの最中にも嘘をついたことが含まれています。本質的に、彼女は子供たちの父親を、自分の問題の全てのスケープゴートにしました（海王星と土星が９ハウス・天秤座でコンジャンクション）。彼女がついた嘘には、「彼はいつも銃を持っていて、私たちをずっと恐怖の中で生活させている」、「彼は息子に無理やり合わないことをさせて、過去の人生の罰を与えている」といった恐ろしいものも含まれていました。実は、夫はこんなことになる前に女性を助けようとしていたのですが、要するにこの女性は、自分の子供と夫を滅茶苦茶にしてしまったのです。この判決が出されたときは、トランジットの冥王星が蠍座へ、彼女の１０ハウスに入ったときでした。彼女の月のノード軸は、７ハウス・獅子座の月のサウスノード（８ハウスの冥王星とコンジャンクション）と１ハウス・水瓶座のノースノードで、それとトランジットの冥王星がスクエアになったときです。つまり、冥王星が彼女の１０ハウスを通過するのに伴って、彼女自身の行動に責任を持つという本質的かつ明白なレッスンと、いかに彼女が家族を自ら破壊したかという観点から、彼女自身の行動の結果について振り返ることが、極めて重要な意味を持つのです。これは、彼女のノード軸とのスクエアのために、過去から現在に持ち越された問題であることが分かります。（注釈２）この女性は、自分自身の行動と決断が、現在の状況を招いたことを受け入れる必要がありました。裁判の経験は、彼女自身の行動が家族に与えた影響を直接見て経験し（トランジットの冥王星が１０ハウス・蠍座を通過）、そこから上手くすれば成長できる機会を与えてくれました。しかし残念ながら、この女性は自分が完全に被害者だということに固執しています。これは、出生時のチャートで火星が２ハウス・魚座で金星とコンジャンクションし、冥王星とオポジションであることから分かります。私たちは、このトラウマを通じて、正直であること、誠実であること、そして彼女自身の行動の全責任を受け入れるという彼女の主要な人生のレッスンが頭打ちになったことを見て取ることができます。
１０ハウスの蠍座にあるトランジットの冥王星がノード軸とスクエアになったことで、やはり、彼女自身の行動における責任を受け入れることが重要な課題となりました。それは、彼女自身の行動（１０ハウスの冥王星）の根底（蠍座）に直面すること、そして完全にオープンに、自分を守ろうとムキになるのではない方法で、それらの行動の結果に直面することを必要とします。これらの問題は、女性の協力の有無にかかわらず解決されようとしており、それは、裁判所が今、介入しているという事実からも見て取れます。興味深いのは、トランジットの冥王星が１０ハウスにあり、７ハウスのサウスノードと１ハウスのノースノードという彼女のノード軸にスクエアを形成したことで、このとき公的な裁判所が関与していたことです。これは、裁判所が判決を下した公式文書に従わなければならないことを意味します。トランジットの冥王星は、彼女の出生の木星とオポジションになっており、正直であること、そして全く嘘偽りのない誠実な姿勢で自分と向き合うことといった、核心的な問題を強調していたのです。また、このときトランジットの月は４ハウスの木星と重なっており、自分や家族に対して絶対的かつ徹底的に正直であることが求められています。彼女は、彼女の欺瞞と裏切りが家族に与えた深い苦痛を、感情的に統合する必要がありました。
さらに、これは、彼女の全ての嘘が暴かれ（蠍座にあるトランジットの冥王星が彼女の木星にオポジション）、法廷で彼女の正体を見破られたときを象徴しています。あるとき、夫が彼女に正直になるよう念を押した際に、この女性が夫に対して実際に言った言葉は「真実は私が望むものであれば何でもいい」というものでした。トランジットの冥王星は４ハウス・牡牛座の彼女の木星と最高潮のアスペクトに達していたので、この種の思考が生み出す行動は今、とうとう崩れ去ったのです。７ハウス・蟹座でコンジャンクションしている彼女の天王星と月と、トランジットの冥王星は、トラインを形成していました。これは、要するに、彼女は自分の子供が奪われた理由を理解していたということです。しかし、出生図では２ハウス・魚座にある火星と金星のコンジャンクションが彼女の冥王星とオポジションであるため、彼女が当たり前のように極めて保身的な心理の被害者意識であり続けることは、ずっと容易なことだったのです。これは、最悪の場合、トラインが必要な理解や成長への抵抗を容易にするものとして、ネガティブに経験される可能性があるということです。要するに、彼女は自分の行動に責任を持ちたくなかったのです（被害者になる方がずっと簡単です）。だから、彼女はこの妄想に“投資する”ようなことにすっかりはまってしまったのです。この激震の背後にある意図は、この女性にとって絶対的に必要な正直でオープンな姿勢で自分自身を見つめ（トランジットの冥王星が木星と最高潮のオポジション）、自分自身の責任を取ることであったことが分かります。彼女の出生時の太陽は１ハウス・山羊座でアセンダントとコンジャンクションしており、トランジットの冥王星は１０ハウスに位置し、彼女のノード軸とスクエアであることで、このことが再強調されています。彼女の過去から今世のためのこれらの主要かつ本質的なレッスンが今、磁力のように彼女と引き合う力を持ち、彼女は自身の行動の結果を、今後長きにわたって痛感することになるでしょう。実際、この女性の行動の結果、彼女の子供二人は彼女との一切の接触を絶つことになりました。このトラウマの意図は、やはり、彼女がこれらの基本的な教訓を統合し、成長するために必要な“目覚まし”として機能することでした。
彼女の冥王星対極点が２ハウス・水瓶座、月のノースノードが１ハウス・水瓶座で、彼女の現在の人生の意図は、必ずや客観的かつ冷静な姿勢で自分自身や他者と付き合うことを学ぶということです。この形は、自立と個人のシンプル化という重要かつ主要なレッスンを要求しています。要するに、不誠実や欺瞞のない、人類に貢献するシンプルな生活を送ることです。これによって彼女は、他者を操作することなく、虐げることなく、他者と一緒に暮らしを営んでいけるようになるでしょう。それは、彼女が自分だけでなく、他者のためになることを考え、大切にする必要性を象徴しています。このように内面的な方向性や自分との内的な関係を変容させることで、彼女は自分のことや自分勝手な欲望だけを考えるのではなく、他者や人類が彼女に求めているものを与えることができるようになるのです。この女性は、他者のために力を取り戻し、また、正直でシンプルで清廉潔白な方法で、人類に貢献するという価値観のために立ち上がる声となることができたはずなのです。彼女の１ハウス・水瓶座の月のノースノードによる自己客観視は、彼女の中で本能的になることを意味しました。言い換えれば、自分が周囲の人々にどのような影響を与えているかを本能的に意識するようになり、同じ境遇の他の人々を手伝うようになる意図を、彼女は抱いていたのです。月のノースノードの支配星が天王星で、７ハウス・蟹座で月とコンジャンクションしているので、彼女は必要なワークをするために自分自身を動機付けるための手段として自分の家族を使うことができたかもしれません。実に、彼女が家族とともにいようとして生み出した痛みやトラウマに彼女の心を開き、そこから成長するために。しかし、残念なことに、この女性は被害者意識の妄想と個人的な権力に完全に依存しており、どうしても自分自身の責任を受け入れようとはしないのです。それがこの女性の特性であり、変わりたくないのです。私たちは皆、人生の中で選択をしますが、この女性は家族や周囲の人々を破壊することを選択し、そうすることで自分自身を破壊しているのです。
これは、いかに激変が過去のカルマ的行為と結び付いているかという劇的な例です（カルマの報い）。これは進化の必然性と結び付いた激変とは全く異なるものなので、カルマのケースであると明らかでない限り、自分自身や周りの人の大変動を今回の例のように解釈しないようにお願いします。このような（まだ明らかではないのにカルマだと断定するような）考え方をする人は、自分自身にも他人にも多大な損害を与え、実際にはやってもいないことをやったと思わせてしまうことになりかねません。これは非常に有害であり、何としても避けなければならないことです。この例は、過去のカルマに基づく激変と、進化の必要性に基づく激変の違いを明確に説明するためのものです。カルマの報いとは、必ずしも過去に意図的に誰かを傷つけたということではなく、誰かを傷つけようとする意識はなく、完全に無意識のうちに行った行為である可能性もある、ということも覚えておくとよいでしょう。クライアントや他の人に接するときには、この区別をすることが重要です。この例は、ひとえに激変の原因となる二つのタイプの違いを明確にするためのものです。
自分の潜在的な能力を開花・実現（ゆっくり型）
最後に、冥王星が私たちの進化に影響を与える最も基本的で単純な方法は、私たちが突然、自分自身の中にある潜在的な能力、隠れている能力、眠っている能力を、意識的に自覚するようになることです。これは非常にエキサイティングなことですが、同時に、新しい才能を開発し現実化するために、とてつもない勇気と忍耐を必要とするため、非常にストレスの多い時間にもなります。私たちが自覚する新たな能力は、場合によっては、現在の自分の内外の構造を完全に脅かし、あるいは傷つけるかもしれません。つまり、現在の内的な安心感が根底から脅かされるわけですから、外側にどんな変化があっても、新しい能力を実現する勇気を持たなければなりません。例えば、私は今、地方の小売店で店長として働いていますが、突然、子供たちのための素晴らしいカウンセラーになる能力があることに気付いたとしましょう。そのためには、今までの自分の生き方を内的にも外的にも総入れ替えすることや、目標を実現するための忍耐力が必要です。また、現在持っている能力をさらに深めたり、別の側面の能力を意識して開発したりすることが必要となる場合もあります。どちらの場合も、先に述べたように、新しい能力を開発・実現するためには、勇気と強い意志が必要です。このような努力とコミットメントによって、私たちの進化は影響を受けるのです。
このような進化の例として、ジョン・ケリー氏がアメリカ大統領選挙への出馬を決意したときのことがあります。（注釈３）彼の出生図では、８ハウス・獅子座の冥王星が逆行し、彼の月のノースノードとコンジャンクションし、１ハウス・射手座の太陽とトラインを形成しています。彼の太陽は７ハウス・双子座にある土星と月にオポジションになっており、１１ハウス・蠍座の金星は冥王星とノード軸にスクエアを形成しています。このチャートから分かることは、彼はリーダーシップの捉え方そのものを変革するリーダーとしてのとてつもない能力を持っており、このタイプのリーダーシップの実現を通じて、自らの進化の意図するところに到達することができるということです。(８ハウス・獅子座の冥王星は月のノースノードとコンジャンクション、ノースノードは太陽とトライン)。 また、彼は、最重要課題としての対応の仕方で取り組まねばならない問題に立ち向かう、必要な内的な強さと勇気を持っていることも分かります。彼は、国の人々のためのビジョンと、どんな外的状況に遭遇してもこの計画を貫く勇気を持っています（１１ハウス・ 蠍座の金星、１ハウス・射手座の太陽、太陽は冥王星とノースノードにトライン）。彼は、大統領に必要な外交手腕、周囲の人の視点に立ち、自分とは異なる視点であってもそのよさを認めることができる能力を持っています（７ハウス・双子座に土星と月があり、太陽とオポジション）。
彼が初めて自身の大統領になる器量を感じ、認識したとき（つまり、彼が自分には大統領になるための内面的な強さ、金銭的な資源、比較的名声があると感じたとき）、トランジットの冥王星が１ハウスを通過しており、彼の太陽とコンジャンクションになるところでした。(これは、ジミー・カーターが大統領になろうと決意したときに経験したものと同じトランジットです）。また、トランジットの冥王星は、７ハウス・双子座にある彼の月と土星とオポジションを形成していました。つまりこれは、彼が本能的なレベルで、自分の人生に新しい方向性を打ち出す必要があると感じていた時期だということを象徴しています。自分自身を創造的に現実化したい、新しい方法で自分の特別な運命を担いたいという深い本能的な衝動が、彼の魂から湧き上がってきたのです。(トランジットの冥王星が、１ハウス・射手座の彼の太陽の位置にやってきていました）。この新しい方向性は、彼にとって全く新しい進化のサイクルを始めるものであり、この新しい方向性を展開するために、彼は直感的に正しいと感じた本能的な衝動に従う必要がありました。また、トランジットの冥王星が１ハウスを進むにつれて、自分自身のさまざまな側面が発見・発掘され、大統領選への出馬という決断は、ケリー氏にとって全く新しい存在の仕方や活動のあり方を呼び起こすものでした。これは、彼にとって大きな人生の転機です。彼の太陽の位置にトランジットの冥王星がやってきて、彼はそれまでの自己実現の方法、創造的なエネルギーの使い方が変容しつつあったのです。それは、ケリー氏にとって明らかに絶対的な再出発のときであり、それまでよりももっと心の底からまっすぐにダイレクトに、自分自身の声を上げていくときだったのです。
言い換えれば、ブッシュ政権がこの国の人々に対して作り出しているものについて、取り組むべき最重要課題にフォーカスし続けた時期でした。このように運命をコントロールし、ブッシュ政権と正面から対峙する内面的な勇気と強さを見出したのはこの時期でした。彼が自身のビジョンと声に集中し、自分が真実だと思うことに向かっていけば（トランジットの冥王星が１ハウス・射手座の太陽を通過）、大衆からの反応は非常にポジティブで、この方向に進み続ける意欲をさらにかき立てるものでした。このとき、ブッシュ政権による不正に対する彼の怒りも高まっていました（１ハウスの彼の太陽にトランジットの冥王星が重なり、７ハウス・双子座の月と土星にオポジション）。冥王星が出生の太陽を通過するときは、自分の中に眠っていた能力が意識化されることが多いので、この冥王星の通過中にケリー氏が大統領になる能力を認識したことは興味深いことです。この時期は、彼の月と土星のコンジャンクションのオポジションに関するところでは、彼が自分自身（月）に対して抱いていた感情的な不安を捨て去り（オポジション）、特に公務や一般社会における周囲の期待（７ハウスの土星と月）に関わるところでは、社会における自分の権威を非常に深い形で統合していた（土星）時期でもありました。このトランジットのとき、彼は他者へのコミュニケーション方法を変容させ（７ハウス・双子座の土星）、これは大統領選での集会中の彼の感動的な演説にはっきりと表れています。
トランジットのサウスノードは、彼の出生の１１ハウス・蠍座の金星とコンジャンクションになり、彼のノード軸や冥王星とスクエアを形成していました。この出生時の形は、ケリー氏の出生チャートにおける、彼の魂の進化に関連する非常に深く重要な問題が、人類に貢献するためのコミットメントと能力をさらに開発する必要性と（出生時に逆行の冥王星が８ハウス・獅子座のノースノードとコンジャンクション）、自分を隔離して引きこもるように、その能力を最小限にしか開発したくない誘惑への抵抗であることを象徴しています。(出生図で２ハウス・水瓶座の月のサウスノード）。この配置は、彼が過去に陥った罠であり、かなり長い間、人生に対するこの二つの内面的な方向性の間で行ったり来たりしてきたことを示しています（出生図で金星がノード軸と冥王星にスクエア）。ケリー氏は、人類に貢献する能力を最小限にしか高めてきませんでしたが、今はそれを深める必要があります（１１ハウス・蠍座の金星）。このことは、過去に彼が進化の意図に到達できなかったブロックを解消するための大きな要因です。(逆行の冥王星がノースノードとコンジャンクションして、金星にスクエア）。彼がこの「抜かした階段」を取り戻す方法は、人類に貢献する能力を深めるという点で自分自身にコミットし続け（金星）、どのようにこれを行うかという彼の最重要のビジョンにフォーカスし続け、そうすることで彼自身の内なる関係も深めていくことです。そうすることで、彼は本質的に、自分自身との内なる関係（１１ハウス・蠍座の金星）を完全に変容・変換し、過去のあらゆるネガティブなカルマを変容させるでしょう。彼は本質的に人類に貢献し、これを行うために自分の中のこのコミットメントを深めることを、自分の新しい最重要課題にする必要があります。そうすることで、彼は進化し、より高いレベルの個人的な認識・成長、そして彼の魂の創造的な実現に到達することができるのです。(８ハウス・獅子座で逆行の冥王星とノースノードがコンジャンクションし、このノード軸が金星とスクエア)。そのため、トランジットのサウスノードが彼の金星とコンジャンクションすることで、過去のこれらの問題が現在に持ち越され、それらを全て解決し、今世での彼の進化の意図に達することができました（８ハウス・獅子座でノースノードと逆行中の冥王星がコンジャンクションしており、彼の金星とトランジットの月のサウスノードがコンジャンクション）。これは、彼にとって非常にストレスの多い、重要なトランジットでした。なぜなら、彼はこの重要な進化のレッスンに、根本から直接的に向き合うことになったからです。つまり、これらの問題を解決してより高みへと進化するか、それとも過去の方向性を維持し、人類に貢献する能力とコミットメントを最小限に僅かに発展・深化させるだけで、このように制限された状態で留まるか、ということです。このときの彼の選択は、進化的・カルマ的な観点から見ると、自分の未来につながる重要なものだったのです。彼は大統領になるという選択から、今世の進化の意図に完全に協力し、自分の中で「抜かした階段」の埋め合わせをし、人類のために貢献するという決意を深めていることがよく分かります。
ジョン・ケリー氏の出生図では、８ハウス・獅子座で逆行の冥王星とノースノードがコンジャンクションしています。これは、彼がこの分野の変容にかなり長い間取り組んできたことを象徴しており、この方向に進み続けることを意味しています。冥王星対極点は、ここでは適用されません。彼のノースノードの支配星は、１ハウス・射手座の太陽で、彼の冥王星とノースノードのコンジャンクションとトラインを形成しています。太陽も同様に、７ハウス・双子座の月と土星のコンジャンクションと、オポジションを形成しています。先に述べたように、金星は彼のノード軸と冥王星にスクエアです。つまり、ケリー氏の今世の進化的意図は、創造的に自己実現する方法と、創造的エネルギーの使い方を完全に変容させることです。そうすることで、彼はより高いレベルの個人的な認識と開発に到達できるでしょう。それは、彼が自分の個人的な限界に直面すること、それを超えて変容することを要求し、そうすることで彼は変容した方法で創造的に自己実現ができるのです。(８ハウス・獅子座で逆行の冥王星がノースノードとコンジャンクション）。１１ハウス・蠍座の金星と２ハウス・水瓶座のノード軸のスクエア、そして８ハウス・獅子座のノースノードと冥王星から、自分自身との内的関係、ひいては自分の人生に対する内面の方向性が、先に述べた問題に関連するこれらの目標や意図に到達するための重要な要因であることが分かります。
彼の冥王星とノースノードはコンジャンクションしており、その支配星（太陽）は１ハウス・射手座にあり、７ハウス・双子座の月と土星とオポジションです。これは、自分の声と個性をさらに伸ばし、自分の声とビジョンに対して絶対的に正直で誠実であり続けることによって、彼は全く新しい進化のサイクルを始めるだろうという問題と相関しています。またこれは、この意図を実現するための新しい行動を開始する必要性を象徴しています。このように人生の目的を統合・実現することで、進化・カルマの観点から自分の生きるべき特別な運命を実現し、自分の成長を制限・抑制していた過去の行動パターンを捨て去ることができます（支配星（太陽）が１ハウス）。月と土星とのオポジションに関連して、彼は他人（７ハウスの月と土星）の期待と結び付いた、自分自身について抱いている不安（月）を捨て、直感レベルで真実であると分かるものに従って本能的に行動することができます（１ハウス・射手座の太陽）。そうすることで、彼は社会における自分の権威の声（土星）を、過去よりも深い形で感情的に統合（月）することができます。
彼の冥王星とノースノードのコンジャンクションに、その支配星（太陽）はトラインを形成しているので、これにより、彼が自己実現のために選択する方法（例えば、彼が選んだ職業は何か）が、彼の現在の人生の進化の意図を統合する方法に強く影響するという事実に変換されます。すなわち、彼の進化の旅を続けることを可能にするか、または彼が過去の行動を現在に再循環させるかどうか、ということです（１ハウスの支配星）。この場合、彼の人生のレッスンの統合が容易になっており、トラインがポジティブに経験されていることが分かります。これは、彼が大統領になるという決断と、彼が直面しなければならない必要な問題に直面・解決することを通して、彼の進化の意図に協力したためです。大統領になるという決断が、どのようにケリー氏の今世の進化的・カルマ的意図を促進し、そしてその意図にどのように協力することで、彼にとってストレスフルではありますがポジティブな経験が可能になったかが分かります。これは、眠っていた能力に突然気付くことを通じて、冥王星が私たちの進化にどのように影響を与えるかという例です。先に述べたように、この種の進化には、忍耐力、強さ、そしてこの能力・才能を実現するためのコミットメントが必要です。私たちの進化は、その能力を開発することによって引き起こされるのです。
まとめ
まとめると、冥王星が私たちの進化に影響を与える四つの方法は、私たち自身の人生経験を検証することで簡単に確認することができます。占星術は、物事の相関関係とその観察を核とした、それに基づく自然科学です。冥王星のトランジットは、私たちの魂が成長を望む時期、そして過去からのネガティブな感情的条件付けをいつもよりも意図的に浄化することを望む時期を象徴しています。私たちは、この魂の成長にコミットして真に進化を遂げるか、この必要な変化に抵抗して過去の限界に留まるかの選択を迫られるときです。この成長を選択した人は、それが困難であっても、私たちの中で最も自由で幸せな魂であり、同じく進化を望む人たちに与えることのできる多大な内なる光と知恵を持っているのです。そう、冥王星のトランジットは、常にネガティブなものというわけではないことを、覚えておくことが重要です。こういったトランジットの間に経験することの中には、非常に楽しいポジティブなものもあります。それは、冥王星のトランジットがやってくる前までの私たちの行い次第です。ここで忘れてはならない重要なポイントは、こうしたトラウマ的な変化や進化的な出来事をどう解釈するかによって、それを乗り越え克服する能力が根本的に変わってくるということです。言い換えれば、もし私が自分の人生や変化を否定的に解釈することを選んでいるとしたら、私は非常に破壊的な自滅の心理を生み出し、必要な成長の変化を起こさないので、実質、自分自身の進化を止めてしまうということではないでしょうか？もし私が自分の人生や困難な変化を肯定的に解釈するよう意識的に努めるなら、反対の効果を生み出します。ここまでの話の全てに通じるポイントは、これらの変化やトラウマ的な出来事を二度と経験することのないように、それを乗り越えることです。私たちは、人生におけるトラウマの繰り返しの悪循環を止めることができ、そうすることで、魂の本質に戻ることができます。私たちは、自分自身を再び組み立て直すようにして、完全な存在になることができるのです。私たちが経験する全てのトラウマや苦しみが実はこの点にあることを思い出すことができれば、私たちが自らを癒した過程と同じように、他の人がこのことを思い出し、自分自身を癒すのを手伝うことができます。
注釈
●注釈１
進化段階について、ジェフは著書『魂の設計図』（原題は『Structure of the Soul』）や『冥王星：魂の進化成長の旅路』（原題は『Pluto: The Evolutionary Journey of the Soul, Volume 1』）の中で、魂の進化には未進化段階、コンセンサス段階、個性化段階、スピリチュアル段階という段階があることを述べている。また「進化占星術の真髄～魂の進化段階～」(EA-Japan)にて、それぞれの段階について、さらに詳細に第１区分、第２区分、第３区分があることも説明している。
●注釈２
ジェフの著書『魂の設計図』（原題は『Structure of the Soul』）によると、出生の月のノード軸とスクエアの位置に天体がある場合、それはノード軸のテーマに「抜かした階段」があることを示していると考える。
●注釈３
ジョン・フォーブズ・ケリー（英語: John Forbes Kerry、1943年12月11日 - ）は、アメリカ合衆国の政治家、法律家。マサチューセッツ州選出連邦上院議員、同州副知事、国務長官などを歴任した。2004年アメリカ合衆国大統領選挙での民主党の大統領候補であった。（Wikipediaより）
訳：DeepL翻訳 https://www.deepl.com/ja/translator
校正：相原あすか
原文：The Four Ways That Pluto Affects Its Evolutionary Intentions
by Deva Green | School of Evolutionary Astrology - Jeffrey Wolf Green
https://schoolofevolutionaryastrology.com/articles/4-ways/
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