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ついに地上波歌番組初歌唱。世の中よ、これが藤井風だ。

圧倒的な華
圧倒的な存在感

全ての情報が隠され、MVすら流されなかった。
わかっていたのは「藤井風」が「地上波の歌番組」で「初めて歌う」。
曲目は「きらり」

それだけ。

全ての始まりであるミッチャムのあの部屋で、原点のYou Tubeスタイルから始まり(大好きな)Just The Two Of Usの終わりふうに近寄ってきて、
大舞台へ駆け上がってきた姿ヘと繋がる演出。
(ミッチャムから会場に切り替わるときの、カモーンに殺られた)

私自身の紅白出演への複雑な気持ちから、出るなら特別枠に違いないという期待、そこから中継でも企画ものでも無いと分かった時のちょっとしょんぼり、その気持ちを立て直して「フツーの出場でも風くんが楽しんでくれればそれでいい」と受け止めようと思ったところへ、まさかまさかの演出。
わたし達の気持ちを煽るだけ煽って、波を立て、全てをかっさらって行った。

マネージャーの河津さんがふつーに風くんを出演させるとはどうしても思えなかったけれど、こんな最高の演出に、もう参りましたとひれ伏すしかない。

鍵盤を見もしないで時々こちらへ目線をくれながら、心から楽しそうに弾くピアノの実力、真っすぐに人に伝わる圧倒的な歌、声。
そんなアーティストとしての面と、ほんの短いMCとのトークの間に見せた、岡山弁でのホワホワしたおしゃべり。
「すんません、来ちゃいました」
「よう言いますわ」
「すんませんもう」
「よろしく、じゃねぇわ」

ああ、大丈夫。風くんは変わらない。

そして弱冠24歳、デビューして2年目のアーティストが自分の曲を2曲歌うだけでも異例中の異例だろうに、大トリの作詞作曲、ピアノ演奏、コーラスまで。

神の如きMISIAの歌声に風くんのピアノとコーラスが重なり、きらきらと天から輝く光が降ってくるような、まさに「崇高な」そんな舞台を呆然と見つめていた。

エンディング。
さっきまでピアノと一体になったように弾き、歌い、全てを圧倒していた白い衣装の背の高い王子様然とした青年が、子供のように嬉しそうに手を叩き「(良い)お年をー」と満面の笑顔に両手を添えて叫ぶ。

後ろの人に配慮して、少し小さくなったり背を丸めてみたり。
その姿はほんの数年前、ショッピングセンターで他の方と歌うときに気を使っていたあの時とちっとも変わらない。

でも、今はあの時と比較にならないほどの自信とオーラが溢れていた。

(大勢の中に一緒にいる風くんを見るのは、とても不思議でとてもくすぐったかった)

舞台のまん中で、それこそ綺羅星の如きスタァたちの中にいても、輝くものは隠しきれない。

(三谷幸喜監督が爛々とした目で風くんを見ていたのを見逃さない!そのうち、オファーも来るかもしれないなぁ。受けるかどうかはまた別のお話)

風くんがちょっと誰かを幸せにするためにと歌い続けて来た努力、そして伝えたい愛、祈り。

そんな風くんの思いを損なわぬように、注意深く綿密にそして最大の愛を持って送り出したずっずさんとチーム風。

それに応えてくれたNHK。

感謝しかない。

ご家族、里庄の方々、どんなにか誇らしく嬉しかっただろう。

重ねて書く。
全てをかっさらって行った。

世の中よ、これが藤井風だ。

そう胸を張って言いたい夜を、ありがとう。

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