それぞれの推しメン
ぴ『まずこれを見てほしい!』
ぴ『これが私の生きる世界線である!』
ま『いや、なんかカッコよく言ってるけど、深夜に俺を叩き起こして作らせた人物相関図ですよね? まずお礼言ってもらってもよろし?』
ぴ『ピンク色矢印が【私の推しメン】。水色矢印が【私のヲタク】。黄緑色矢印が【仲良し】。橙色矢印が【師弟関係】である!』
ま『うん知ってる。俺が作ったから』
ぴ『ここである疑問が生じた!』
ま『作り終えたんでもう私寝ていいです?』
ぴ『本当にみんなこの矢印の関係なんだろうかと!』
ま『おいおい、叩き起こして作らせといてからに、速攻でケチつけんでくれや』
ぴ『まず1つ目。まこぴから"あめてと"への矢印は橙色でいいのか?』
ま『いいよ。はい寝るよ、いま朝5時なんやし』
ぴ『確かに現役時代、グループは違えど同じ事務所ということで、まこぴとあめてとは師弟関係に近いものはあったのかもしれない』
ま『まぁ2人からしたら憧れの存在やったしそうなりますよね。ぴちゃん? 消灯していいです?』
ぴ『だがしかし! 今は違う!』
ま『ハズキルーペの渡辺謙ばりに声張らんでくれる?』
ぴ『まこぴもてとちゃもアイドルとしての現役を退き退所した今、果たして師弟関係と呼べる繋がりのままでいいのだろうか?』
ま『いいっつってんだろ。そこを掘り下げて誰得になるんだ。ほら寝ますよ、スズメが鳴き出してきたやん』
ぴ『おそらく、答えはイエスだ!』
ま『イエスなんかい! イエスやったんかい! 時間返せよ! 今のこの時間返せよ!』
ぴ『あめてとからまこぴへの矢印は、推しメン矢印で確定。その逆だとまこぴからあめてとへはヲタク矢印になるのが普通。現に2人ともまこぴの前では緊張して上手く喋れないと言ってたしな』
ま『ほなヲタク矢印やないか。推しの前で緊張して喋れんのはヲタク特有の性質よ。特典会の1分間でめちゃくちゃ喋れた日はたいてい何食っても美味いんやから』
ぴ『ただ、まこぴが2人の先輩であったことは一生変わることはない』
ま『ほなヲタク矢印とちゃうかぁ。先輩後半の師弟関係はどんだけ年を経ても肩を並べることはないんよ。まして覆ることなんてマジで無いんやから』
ぴ『いやでもな、まこぴとしては、先輩後輩という関係の認識ではもう無いかもしれん』
ま『ほなヲタク矢印やないか。師弟関係でもなく仲良しというほどべらぼうに遊ぶような仲でもないんなら、そらもう元のヲタクというポジションですよ』
ぴ『ところがどっこい、2人はなおまこぴを崇拝し、まこぴの言葉に耳を傾けながら、それぞれの道を進んでいる。なので、これは「師の教えを胸にあらゆる敵と戦うという少年漫画的展開」と同義なので、まこぴからあめてとへの矢印は師弟関係のままで大丈夫となる』
ま『はーい。了解でーす。寝ますよー。もう6時回りましたよー』
ぴ『次に2つ目。まちゃからまこぴへの矢印はヲタク矢印でいいのか』
ま『いいよ。これはヲタク矢印でいいだろ。まこぴがそう言ってんだから』
ぴ『だがしかし! 今は違う!』
ま『楽天モバイルの米倉涼子ばりに声張らんでくれる? そんで違うこと何一つないけど』
ぴ『同じグループで切磋琢磨し合った2人が、推しとヲタクという関係であっていいのであろうか?』
ま『あぁ、まぁそれは確かになんかモヤっとするとこではあるけど、でもさっきから言ってる通り、まこぴ本人がそう言ってるんやからそれでいいやろ。寝ますよ、だんだんとスズメが大量発生してきましたよ』
ぴ『おそらく、答えはイエスだ!』
ま『イエスなんかい! これもイエスなんかい! 自問自答で完結を2連チャンって、俺マジで起きてる意味ある?』
ぴ『日付変わってるから昨日になるけど、まちゃと喋ったら「まこぴはまちゃが体調悪くなってもすぐ気づくし、まちゃのこと何でも知ってるからなぁ」って笑ってた』
ま『ほなヲタク矢印やないか。推しのちょっとした変化にすぐ気付くのは女の子のヲタクの最大の特徴やないか。もはや気付くという言葉を使ってるのすらも次元が低いのかもしれないわ』
ぴ『ただ、さっきの先輩後輩の関係が一生続くというのと同じで、同じ時代をともに戦った同僚という名の戦友は、切っても切れない関係なんよ』
ま『ほなヲタク矢印とちゃうかぁ。ヲタクは会場でアイドルと共に戦ってる気持ちにはなるけど、アイドルはそれ以上に見えない時間に自分と戦っているんやから、そこを単純に一緒に考えてはいけないよね』
ぴ『いやでもな、ライブ動画とか観ててまちゃが出てきたら、まこぴ「まちゃ〜ん」って画面に手ぇ振ってんで』
ま『ほなヲタク矢印やないか。画面に向かって手を振るのは、推しが出てる時のヲタクと指の残像をみて楽しむ小さい子供の2種類しか存在しないんやから』
ぴ『ということで、まちゃからまこぴへの矢印も画像のままでいいし、2人は推しとヲタクの関係という認識でぴちゃんはいようと思います』
ま『はーい。了解でーす。寝ますよー。もう6時40分回りましたよー』
ぴ『最後に3つ目。ぴちゃんとまえくんの相互矢印は仲良しでいいのか?』
ま『いいよ。ここの関係が1番どーでもいーんよ。最後に持ってくるほどでも無いんよ』
ぴ『だがしかし! 今は違う!』
ま『熱い時の松岡修造ばりに声張らんでくれる? あの人もあの人で、声張る時と語りかける時の差がフリーフォール並みにえげつないんやけど』
ぴ『ぴちゃんが初めて話し始めたとき、まえくんはもっとお姫様扱いしてくれてたはず。あの時のままでいてくれたら、こんな唇が黒ずむ様なことにはなってないんや。これを仲良しという相互関係にしていいのだろうか?』
ま『それはもうしゃーないやろ。ただの経年劣化なんやから』
ぴ『おそらく、答えはノーだ!』
ま『ノー!? ノーなんかい! ここに来てノーとか言わんでくれる? 「いや、結局全部イエスなんかい!」ってスッとオチつけて寝れる流れやったのになぁ!』
ぴ『まえくんはまこぴのオタク、すごいヤバいガチ恋(ばくわら)である。そして、まこぴとぴちゃんはほぼ同じと言っても過言ではない』
ま『ほなヲタク矢印やないか。ガチ恋(ばくわら)はスルーさせてもらうとして、そうやったら推しとオタクで別々の矢印にした方がいいやろ』
ぴ『ただ、ほぼ同じというだけで、ぴちゃんはぴちゃんの性格だし、喋り方はまこぴリスペクトでたまに寄せてはいるけど、到底同じにはなれない』
ま『ほなヲタク矢印とちゃうかぁ。ぴちゃんがまこぴでない以上、俺としては「ぴちゃんが推しメン」って表現は出来んからな』
ぴ『いやでもな、まこぴはよくぴちゃんと自分を重ね合わせて話してくる時がある』
ま『ほなヲタク矢印やないか。まこぴがぴちゃんを自分と思うなら、俺もぴちゃんをまこぴと思わな成立せんから、そしたら推しとヲタクの関係でなきゃ辻褄が合わんよな』
ぴ『とはいえ、ぴちゃんはまえくんのことヲタクとも仲良しとも思ってない』
ま『ほなヲタク矢印とちゃうなぁ。仲良しとも思ってないって、日本刀でズバーっと斬られたくらいショッキングなんやけど。ぴちゃん俺のことどう思ってんの?』
ぴ『都合のいい存在』
ま『はーい。了解でーす。寝よ寝よ、ふて寝しよ。7時回ってるし、昼から仕事やし、もう付き合ってられんわ。おやしみべいべ』
ぴ『本当だ、いつの間にか外明るいじゃん。でもお腹すいたなぁ。そうだ、ぴちゃん寝る前にコーンフレーク食べよ〜っと』
#3分間の暇つぶし #ぴちゃんとおはなし
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