久しぶりに名古屋メシ
ぴ『まえくん! お仕事お疲れ様やけど、遅いで!』
ま『しゃーないでしょ。「あ〜。あと1時間で定時だぁ〜」って思ってたら機械トラブル起こるんやもん』
ぴ『後輩に任せて帰りなさい!』
ま『まぁ、色々あるのよ。さて、とりあえずシャワーして、荷物まとめて、名駅まで行くか』
ぴ『名駅着いた! ぴちゃんおなかすいた!』
ま『いや、俺もやで。今日メシ10時半やったからなぁ。向こう着いたら22時くらいやろ?うーん。ちと長いな』
ぴ『何か食べてから行く?』
ま『いや、正直その時間もったいないよな。電車ん中で済まそう。売店で何か買うか』
ぴ『ぴちゃん駅弁食べたいなぁ』
ま『駅弁か。買う時は買うけど。ちょっと見てみる』
ぴ『どれどれ〜? なるほど〜。サーモンは無いね』
ま『そりゃそうやろ。名駅で海の幸系の駅弁は無いんじゃないか? しかもサーモンとか時間経つとやべーやろ』
ぴ『うーん。どうしようねぇ』
ま『うーん。そうだねぇ』
ぴ『ぴちゃん今日「これだ!」っての無いわ』
ま『俺も』
ぴ『どうする。ストイックにごはん抜きにする』
ま『これ以上痩せたくないんやけど』
ぴ『ガリガリやもんな』
ま『駅弁がそそられないなら、隣見てみますか』
ぴ『隣? うぉ、圧倒的名古屋感』
ま『美濃味匠さんね。久しぶりだなぁ』
ぴ『おにぎりに唐揚げに玉子焼き。すごい、運動会や遠足に出てくる、絵に描いたお弁当がここでそろうじゃん』
ま『よし、ここにしよう』
ぴ『はや! ぴちゃんの意思皆無かよ!』
ま『そんで、買うのはこれとこれ』
ぴ『しかも勝手に選ばれた! ぴちゃんまだ全然見てないのに!』
ま『天むすと味噌串カツ』
ぴ『名古屋メシ! え? ここに来て名古屋メシなの!?』
ま『あれやでぴちゃん。逆にここで名古屋メシを食うことで、今からの大阪をより楽しむことが出来るんやで』
ぴ『甘い物に塩かけたらめっちゃ甘く感じるアレ?』
ま『うーん、ちょっと違う』
ぴ『厳しくないか? 「そうやで」って言っときゃいいやん』
ま『めっちゃ塩舐めてから、甘い物食う感じ』
ぴ『バカ舌にしかならん! 脳がくるくるしちゃうよ』
ま『とりあえず電車乗って食べますか』
ぴ『はい秒で乗車〜。今日ワープしてばっかり〜。文面だと早〜い』
ま『実際は、特急一本遅らしたんですけどね』
ぴ『デパ地下もぶらぶらしちゃったもんね』
ま『お寿司美味しそうやったね』
ぴ『ぴちゃん天むすよりお寿司がよかった』
ま『また今度ね。はい、開けまーす』
ぴ『オープン!』
ま『まぁ、開ける前からガッツリ見えてるけどね』
ぴ『まえくん、眠たいからって相槌適当やで』
ま『バレた?』
ぴ『まえくんは分かりやすいからな』
ま『付き合いが長い人やとすぐ見抜かれるのよねぇ』
ぴ『好き嫌いで顔に出るタイプじゃなくて、好きとめっちゃ好きで明らかな違いが出るタイプ』
ま『食べますか』
ぴ『そうしましょう』
ま『あー、そうそう、これやな。こんな味やったわ』
ぴ『あー、味噌串カツだねぇ。紛れもなく、味噌串カツだわぁ』
ま『あー、玉子焼き美味しい。ちょい甘めが疲れた体に染みる』
ぴ『まえくん家やとアホみたいに砂糖入れたオムレツ作る時あるよね』
ま『アレ作る時は、玉子の賞味期限が近い時か、頭おかしくしたい時や』
ぴ『人間も大変だな』
ま『天むすは、まぁ、天むすだな』
ぴ『だね。名古屋メシって、分かりやすいよね。見た目から味が想像出来て、そしてそれが決して外れない』
ま『もう、見たまんまの味だよね。愛知来た当初は「あ〜なるほど〜!確かに濃いぃね〜!」みたいな感想だったけど。一度その名物を食べたら、次から「あー、そうですよね。知ってました」ってなる』
ぴ『接触で残念なタイプ』
ま『基本食べてる時の味がワンパターンだもんね。最初から最後までずっと同じ。ひつまぶしくらいじゃない? 違う顔見せてくるやつは』
ぴ『ぴちゃん、まだまえくんとひつまぶし食べてないなぁ』
ま『個人的には、お茶漬けが得意ではないので。あの最後の出汁をかけて食べる、ってのが苦手で出来ないから、アレも食べててオチをつけられないのよね。あと、うなぎは繋がってる方が美味い』
ぴ『知らんがな。さーて、食べたら眠くなってきたし、ちょっと寝るかぁ』
ま『まだ夜は長いからな、今のうちに寝ときましょうや』
#3分間の暇つぶし #ぴちゃんとおはなし #ぴちゃんとおでかけ
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