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ホリミヤ展に行ってきた

☆ぴちゃんとまえくん145話目☆

ま『かわいい。こんな女の子がいい』

ぴ『アニメの世界はそりゃかわいい子多いよ』

ま『原作は漫画やけどな』

ぴ『あぁごめんやで』

ま『こーゆー〇〇展みたいなのはよく行くんやけど、観たことない作品とかの時も多いんやけど、今回はちゃんと観たやつやで、おぉ〜って思ったわ』

ぴ『どういう話?』

ま『青春ラブコメ』

ぴ『わー、分かりやすーい(棒)』

ま『もっと詳しく?』

ぴ『いや、まぁどっちでも』

ま『主人公が「堀さん」で、相手役が「宮村くん」。2人で「堀宮」っていうね、原作が「堀さんと宮村くん」ってタイトルのweb漫画なんよ。それを「ホリミヤ」として、作画担当を添えて構成リメイクしてるんよね』

ぴ『そんな「ふたりでプリキュア」みたいに言われても』

ま『話は、なんつーか、まぁ、とんとん拍子なのは置いといて。1番は「高校生なのにスローライフ恋愛」なんよね。堀さんは、共働きの両親の代わりに弟の面倒見たり家事全般したりするしっかり者で、宮村くんも家のケーキ屋の手伝いしてたりと、クラス内での陰(宮村くん)と陽(堀さん)はあれど、2人とも性格的には落ち着いてるんよね』

ぴ『恋敵とか出てこないの?』

ま『出てこないこともないんだけど、役割が違うんよ。どちらかというと、ハチクロのような「叶わない恋の一方通行」みたいな。みんな友達だから我慢してるというか、それぞれがそれぞれの恋愛事情を抱えているんよね』

ぴ『堀さんと宮村くんの恋は基本的安全だけど、その裏には切ない感情やしょっぱい物語もたくさんあるってことか』

ま『そうね、この物語に出てくるキャラクターって、みんな超優しいんよ。めんどくさくないし。だから、とても理想的かつ魅力的な物語なんよね。ただし「自分が主人公サイドなら」って条件付きやけど』

ぴ『自分らの恋に盲目やと、気づきそうなところで絶妙に気づかないっていう鈍感さがあるんやな』

ま『「我慢して飲み込む力」が全員すごいんよ。これ、もしも「あなたのことが好きです」って、登場人物がみんな言い出したら、確実に物語は混沌とするんよ。それくらい面倒になりうる状況を、「気持ちを表すのを我慢する」ってことでかわしつつ、物語を進めるんよね』

ぴ『救いはないんか。全員ハッピーエンドにはならんのか』

ま『う〜ん。全員が「さらに精神的に大人になった」って感じで、作中では卒業に至ったから。単純に幸せには全員がならんかったよね。恋のベクトルが変われば、全員が80点の恋は出来たんやろうけど、そのエンドをとらなかったんだから、作者はそこの酸っぱさも青春として残したよね』

ぴ『まえくは、やっぱり「堀さん」が好きなの?』

ま『堀さんの魅力もすごい素敵やけど、俺は「吉川さん」が1番好きかなぁ』

ぴ『どの子や?』

ま『この、金髪ショートの子や』

ぴ『あ〜。好きそう。てか、髪短いキャラしか好かんのかお前は』

ま『ぴちゃんも、ボブやん』

ぴ『ぴ? そーやーそうか。いや、そんなん言われても嬉しくないからな!』

ま『吉川さんは、この紫髪の石川くんのことが好きなんやけど。アニメやと、最後まで好きって言わんかったんよ』

ぴ『石川くんは誰のことが好きやったん?』

ま『最初は堀さん』

ぴ『うわぁ、絶望』

ま『しかも、この緑髪のメガネの子おるやろ、河野さんっていうんやけど。この子は、石川に告白するんやけど』

ぴ『おん! おるやん! 物語に一石投じるキャラ! どうなったん!』

ま『いや、河野さん「告白の返事はいらない」って言うんやけど、それに石川くんもマジでしないんよ』

ぴ『石川ァ!』

ま『まぁまぁ。それは、もう河野さんも分かってて、自分の気持ちを伝えることで自らケリをつけたようなものやから。それでも石川くんは、堀さんと宮村くんが付き合いだしてからは、堀さんのこと友達としか見てないし』

ぴ『じゃあ、いいやんけ』

ま『物語の中盤くらいに、石川くんは吉川さんと付き合うフリをしてるんよね』

ぴ『何で!?』

ま『柳くんって子が吉川さんのこと好きで告白するんやけど、それを「付き合ってるから」ってことでフるわけよね。元々仲のいい2人やから、その姿を見てさらに河野さんが胸を痛めていくわけなんやけど』

ぴ『石川ァ!』

ま『で、その付き合ってるフリってのが、石川くんのことが好きな吉川さんからしたら、このままでいいような、でもこのままではいけないような、って感情のまま卒業しちゃうんやけど』

ぴ『石川くんはその思いに気づいてるんか?』

ま『いや、石川くんは吉川さんのことを本当に友達としか思ってなくて、「俺たち友達だもんな」みたいな雰囲気をところどころで出しちゃうんよねぇ』

ぴ『石川ァ!』

ま『そんなわけで、吉川さんの恋だけがどっちつかずで物語は終わるんやけど。でもさ、実際、そーゆー恋の方が多いと思うんよ。友達関係だから告れないみたいなんよりも、単純に同級生への片想いの恋みたいなんが学生生活やとザラやと思うけど。その「このままの関係でもいいんだけど」みたいな代表例が出てきちゃうあたりが、共感を呼ぶ一つの要素でもあると思うんよね』

ぴ『「付き合う」と「フラれる」だけじゃなくて、「関係維持」という1番リアルに近い3パターン目が最初から最後まであるなんて。それは、ちょっと奥の手なんじゃ』

ま『いやいや、良い発想だと思うわ。だからこそ、俺も「吉川さん! 今や! 石川くんに告るチャンスきたで!」みたいに応援したくなるんよ』

ぴ『読者共感型のキャラが吉川さんってわけか』

ま『吉川さんはみんなの前ではとても明るい性格なんやけど、ふと1人になった時なんかに見せる表情や感情が切なくて。「吉川さん! 大丈夫です! 勇気持って頑張りましょう!」ってなるんよ。やから吉川さんが1番好き』

ぴ『いや、まえくん2次元にも応援するんかい』

ま『オタク病ですかね?』

ぴ『そんな職業病みたいに言われても』

#3分間の暇つぶし   #ぴちゃんとおはなし  #ぴちゃんとおでかけ 

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