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鬼の里

花房観音さんの書き下ろし、時代小説、鬼の里。を 日本文藝家協会編。2023時代ざベスト小説、あんそろじいに納められているのを読んだ。

興味ある比叡山が舞台にかかれている。

小さなむらさとでの男尊女卑、切ない生活の中でのオンナと、鬼と化した男の話。

おんなに救いはないのか。

切なく悲しい。

どんでん返しが憎い。

短いぺえじの中で、これほどまでに戦慄を憶える作品がいままであったろうか!

惨めなおんなと愚鈍なおとこ。

自分が生き残るために優しくしてくれた女を殺すおとこ。

捨てられる恐怖。

男と女の揺れ動く心奥の機敏を繊細に書いている。

人か鬼か。だれが本当の鬼なのか!

男女と鬼をかかせたら花房先生を超える作家はいないと思う。

時代小説、鬼の里。

すごかった。

じゅね。

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