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正しい女たち。

読みました。ああ、あかねさんの文だ!
と、思いました。(^-^ゞ
あかがね色の本の印のことや、洋館、紅茶を丁寧にいれる場面や、ひとつひとつの細やかな表現。

一句一句にドラマがある。

四人の女のこたちが学生から大人になってゆく姿をそれぞれの、恋愛、悩み、プライド、挫折などを織り交えかかれている。

桃のプライド。わかる気がした。とてもよく。

女を掘り下げて書いているから女のわたしが読むと、図星や羞恥や納得をより感じる。

勇気がある一冊だ。

だけど男の気持ちも掘り下げてかかれている。

男のひとが読んだらどう思うだろうか。

怒りや腹立ちや女に対する落胆を感じるだろうか。

ちょっと怖い。

そんなことを独特の書き味で書き上げている茜さんはやはり凄い!

書きにくいことをずばり!細やかに残酷な筆圧で書き残している。

ひとのこころに深く残るのはただ美しいよりも、恐ろしい、残酷さ、血みどろの、ぞくりとざわりとする闇の部分。

そんな部分がちりばめられているもののほうが記憶に残る。

いつも思うのだか茜さんはそういうものを書くのが巧い。

中毒のように読みたくなるのはそのせいか! (^-^ゞ

ラストにかかれている~描かれた若さ~は本当に圧倒的!驚いた!

こうくるか!と。参ったm(__)m
降参だ!

美術の知識と研究心がだいぶあるのだろうなとは思っていたが、これは、既存の美術を越えた域のものだろう。

恐ろしい、恐怖小説を読んでいるみたいだった。 (・・;)

変な汗がにじんできた。

私がこの男だったらどう思うだろう。やはり、恐怖に打ちのめされるのか!

それにしても見事な仕返しだった。

多くの男性にも読んでもらいたいなと実は思いました。

そうすれば、男と女はより平和になれるのかも知れない。(^-^ゞ

千早先生は 美しくて恐ろしくて賢明なひとだ。
全くもって全面降参である。m(__)m

じゅね@千早文学に打ちのめされている。

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