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透明な夜の香り

茜さんの産み出す人物たちには、美術館や博物館や洋館やお城が似合う。

高貴で上品で気高く深く傷を負っている。

そんな生きづらさを抱えている主人公たちには、静かで暗く閉ざされた場所が必要なのだ。

手負いの人たちが、長い時間をかけて傷を癒し、光の中に出て行く様が、いいっ!みていて嬉しくてしあわせになるっ!

どの登場人物たちも、必死で生きている。

いきづらいこの世界で生きて行くために探している。

自分の場所を。

今回のはふたりの深く気づついた男女の物語である。

透明な香りの貴公子 ~私の印象~
と、罪を押さえ込んで苦しむ少女。

どちらも悲しすぎる幼少時代を背負っている。

このふたりが、美しい菜園から摘み取ったハ~ブでつくる繊細で薫りたかい料理や飲み物やお酒の数々。

文中のレシピを観ていると茜先生の真骨頂だなあって。
先生は香るものを本当に美しく書かれる。

ハ~ブや食器や野菜や甘いもの。

具体的なレシピ~きちんと調べたのだなあ~
をみているとつくりたくなる。 (^-^ゞ

物語は甘さを控えた果物のジュレやじっくり煮込むトマトや淹れたての薫りたかい紅茶などと共に紡がれてゆく。

秘密の香水、秘密の菜園、秘密の過去。
秘密に満ちた一冊。

三日かけて読みました。 読んで本当によかったと思います。

この本を読んで欲しいなあって思うひとの顔が浮かびました 。

~女子ばかりですが~

こんなに素敵な世界をくださって。

茜先生は罪な方(^-^ゞ

きょうから、やっと魚神を読ませていただきます。m(__)m

茜先生、そして、茜先生の事を教えてくれたみえかどんに心から感謝です。m(__)m

とても美しい物語でした。 (^-^ゞ

ありがとうございました。m(__)m
じゅね

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