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お見舞。

友人のお見舞にいった。
ホスピスの病室で、少ない病室で、とても静かな空間。

優しくて、いつも一生懸命で、ひとのために働いてきた彼女には、慕う友が、たくさんいて、毎日、ひっきりなしに見舞うひとがいる。

もう話すことが出来ない彼女の呼吸はすこし荒く、苦しそうだが、穏やかな表情で眠っていた。

献身的に付き添う家族の心情を思うと、胸が締め付けられる。

まだ、充分に若い彼女には速すぎる病状に言葉もない。

悲しく、寂しく、切ない。

いくらかかってもいいから、先生、どうか、彼女を助けてください。

ご家族の心痛はいかばかりか。

泣かずにいようと、前の日から決めていたのに、涙が止まらず、かける言葉が震えてうまく話せなかった。

彼女がいままでどれだけ、多くのひとを救い、助けてきたことか。

みなが、彼女の優しさのお陰で生かされ、助けられてきた。

それなのに、何故、女神のような素晴らしい彼女がこのような苦しみに会わねばならないのか!

悔しくて、残念です。
できるならかわりたい。

彼女には健やかで笑顔で暮らしてほしい。

痛みや苦しみや不安や後悔から解放してあげたい。

そうするべきなのだ。
もっとも幸せに生きなければならないひとなのだ。

神様!どうか彼女を助けてください。

そのためなら両足を差し出します!

彼女の笑顔がみられるなら、わたしはきっとなんでもする。

こんなにも素晴らしいひとを苦しませるなんて、神様はあまりにも残酷だ。

じゅね。

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