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ゴミ

先週、他の部署にいる目上のおじさん3人に誘われて、仕事終わりに渋々飲みに行った。一緒に仕事することなんて滅多にないのになぜ?と思いつつも、よく考えると心当たりがある。

今年は社内がめちゃくちゃゴタついていて、上の地位にいる方々にかなりイライラしていたので、その飲み会の前日に平社員の人だけを集めて15人くらいで裏忘年会をしていた。こんなの楽しいに決まっている。昨年までの正規の忘年会なんかよりよっぽど集まりが良くて、全員終電まで残ってくれたし、普段なら雑談さえしない人たちが分け隔てなく楽しそうにしているのを見て、1人ですごく嬉しい気持ちになった。(ちなみにライブを観に行った時に一番萎えるのは「めちゃくちゃ長いアンコール」ということにまとまりました)

たぶん、おじさんズはその楽しそうな裏忘年会の話をどこかで知ったのだろう。もしくは普段から自分の部下と会話している私を見て、私経由で部下の本音的なものを聞き出そうとしているように感じた。あほくさい。あんたらがセクハラしたりヒステリックな態度をとらなかったら部下とも普通に会話くらいできるんだよ。

謎の飲み会には女性の上司も一緒に来てくれた。我々が到着した時、おじさんズは既に2軒目だそうで、何も知らない私たちの前で1軒目の話題を仄めかしたり、意味不明な共通の隠語みたいなものを見せびらかすように口にしていて、なんだこれなんだこれなんだこれ…………せめてギャラ飲みであってほしいくらいに退屈。言いたいことがあるなら早く言ってほしい。お店のご飯は美味しかったから後半は食べることに集中して、「やっぱ楽しくないと全く酔わないんだな」とか実感したあたりで私の中の木山裕策が「home」のサビを熱唱しだす。熱唱を聴いた店員さんが伝票をとってきてくださったので、異様にシャキッとした態度でサクサクと会話を終わらせて帰ることにした。

おじさんズは3軒目に向かっていった。結局、部下のことは何も聞かれなかったけど、ラストオーダーで頼んだ氷だらけのハイボールを片手に、自分が部下のことをどれだけ大切に思っているかと悠々と語っていた。申し訳ないけど、その話はあなたの部下から先に聞いているので、面白みを排除したアンジャッシュのコントでしかなかった。

上司は基本的に面倒くさそうな態度を取らずに受け入れてくれる部下を好む。そのおじさんが語っていた部下は在籍中に何度も休職しているし、退職前に「私は何かを感じる脳を殺して働いていた」と話していた。

恐らく、ずっと同じメンバーで飲んでても楽しくないからって途中で適当な女を2人呼んでみて、次のお店でまた適当に「あんま盛り上がらなかったね」とか言ってダラダラと無駄なお酒を飲むんだと思う。私とくに可愛いわけじゃないけど、そんな扱いを受けるなんて心っ外!!!!! 次回からはもっと素直でつまんない人を呼んでください。

そんな時間を捨てるような飲み会もありつつ、今月はひと時も忘れたくないくらい楽しい場もたくさんあった。なんだかちょっと若返ったみたいに心が動きまくる。嬉しかったことや楽しかったことはこんな駄文にせずに、ちょっと妄想も含みながら大事に覚えておきたい。

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