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嫌悪

この連休で2ヶ月ぶりくらいに友達に会ったんだけど、全然楽しめなかった。

なんやかんやで21時から2時間だけ飲みに行くことになり、特に話題があるわけでもないのに、休日の夜に無闇に出かける時点で「あ〜お金もったいない……」という気分で、だったらその時点で行かなきゃよかったんだけど、私にしては唯一の頻繁に会ってる子たちだからそういうわけにもいかず。

かなり人気なお店を予約してくれていて、それはとてもありがたいのだけど、萎えたメンタルで向かったせいなのか、子供だましみたいなお店に思えてしまった。お通しはサラダなのに600円という強気な値段、ガーリックトーストにクリームチーズといくらがのって680円とか、ただのポテトにリコッタチーズが乗っているだけで1,000円弱、すげえバカバカしい。「海鮮丼に卵黄ものっけちゃいました!」みたいなメニューばかりで、しかも少量だし、お酒は角ハイでも580円で、結局お会計は1人6,000円くらい。その料金をあっさり「はーい」って払えるのを見て、もう自分みたいな感覚のやつがノコノコ行くもんじゃないなと思った。みんなは楽しそうなのに、いい歳して貧しい感覚を持った自分が悪い。

だけど、もうちょっと言わせてほしい。ちょっといいお店で飲む楽しさが全くわからないわけではない。お店の立地もあるし、楽しい時間を過ごしている人がたくさんいたように見えたから、それはそれで素敵なお店なんだと思う。というか、そこにケチをつけたいわけじゃない。わざわざ休日に住み心地の良い自宅から都内まで出て、人混みの中を歩き、高え飲み代を払ってまで過ごすような時間ではなかったことが残念なんだと思う。

「その話、なんっかい目?」っていうのを初耳、もしくは「あぁ、なんか前に聞いたかも」みたいな感じで聞いて、終始プライドの舐め合いみたいな会話の内容。「まぁ、私たちも大人になったし」的なスタンスが透けて見える脈絡。言ってもまだ二十代、未熟も未熟じゃん。それに私は「早く人生終わらないかな?」って毎日思ってるから、全然そんな感覚になれなくて虚しい。多少の勘違いはあっても、ちょっとくらい「大人になったな」って感覚になれていたほうが正常な気がするのに、自分は「今死んでもあんまり後悔しないだろうな」と思って過ごしていることの侘しさったらなかった。

あんたの友達に看護師がいる話はもう何べんも聞いた。聞きすぎたせいで、私もそっくりそのまま話せるようになった。その子が救命救急で仕事がしたいからって転職?したこととか、あんたがその子のことを尊敬してるとか。そのあとに救急救命士が出てくるドラマの話題になる浅はかさよ。店は高いのに話題の安っぽさったらない。

医療関係の仕事をバカにするような気持ちは一つもないけど、その尊敬してるとかの感情も単にその子のしてきた努力が分かりやすいからじゃないの?と思ってしまう。結局、ドラマとかテレビで見たような現場に知り合いが携わっていることにミーハー心が刺激されて、その子と飲みに行った時に聞く仕事の話が壮絶だから「すごいことをやっててカッコいい」みたいなことなんじゃないの。感情がくだらなすぎる。知らん、見当違いだったらごめんなさい。

すごいことだね、すごいと思う、普通に自分が冷静な時だったら何度でも「そうだね」って思うのかもしれないけど、今は自分なんかよりもずっと努力してる人たちのことでさえも褒めるような気になれない。人を褒めれば褒めた分だけ自分は愚かだという感覚が加速していく。人のためになるわけじゃない仕事に望んで就いて、バカみたいに休みなく働いて、当然のこと給料も全然もらえず、その挙げ句に会社が倒産して無気力になってるんだから自業自得なんだけど、自分のことをそう思って暮らすのは本当にしんどい。無意味な自分の人生がどうして今続いているのか分からない。それなのに他にやりたいこともないから、何回も何回も同じ業界で頑張ろうと気持ちを整えるんだけど、自分に絶望する波がデカすぎて全く抗えてない。今まで自分がやってたことってなんだったんだろうとか、人の創作にちょっかいをかけるようなものだったのだろうかとか、薄っぺらい、人に気に入られたいという欲が見え見えの音楽が朝の番組で特集されているのを聴いて「これでいいのか」って絶望する。

疲れた。こんなことを考えてる時間が一番勿体無いのに、頭も心も、目につく耳に入るもの全てがこんなことでいっぱいになってしまった。今の自分がバカバカしいし気持ち悪い。

それ以外にも(まだあるのか)、その場にいた友達の彼氏が勤めてる会社が倒産して、再就職も失敗して、「もう結婚のこととか考えられないかも」って言われたというそこそこヘビーな話題の時にも「そうやって"無理かも"って言ってくれるのは素直だし、いい関係なんじゃないかなって思う。結婚してても思ってることを言えずに何処か行っちゃう人もいるし」的なことを私が言ったら、「相手の実家も知ってるから、それは平気だと思うけど」みたいなことが返ってきて、その子にはその子の不安と焦りがあるから私の言葉は的外れだったなと思いつつも、“絶望した時に実家に帰るという選択肢がある人はいいな”とか、また自分のゾーンに入ってしまった。インスタであの子があんな投稿してた〜〜とかの話になった時に「そんなに人のこと気にしてて疲れないの?」って言われたのも「とっくの昔から疲れてるわ!!!!!」と思って、思ったというかそれはそのまま言ってしまったし。ていうか、別にSNSで見た投稿のことはそんなに気にしてない。気にしてないけど、ちょっと思ったことだから話題として話しただけ。だって、ちょっとでも最近見たものの話をしないと、結局また同じ話になるじゃん。音楽性が欠落したハンバート ハンバートかよ。

もうだめだ。最近知り合ったイケすかない人との退屈な飲み会での愚痴なら問題ないんだけど、ほぼ唯一くらいの地元の友達に対してこれはまずい。絶対に自分に原因がある。たぶん生活水準とかもめちゃ下回ってるんだと思う。特に今お金がなくて、アパートの更新とか、来年以降で引越すにしても今から貯金しないとまずいよねって思っている時期で、「だから今は自分にも余裕がないんだよね」ってやんわり言ったら「私も先月海外旅行したし、自分の結婚式もあるからお金なくてやばい」と言われて、危うく笑うところだった。そりゃ海外で1週間40万使ってたら、そこそこの年収があっても多少はそうなりますわね。

あーーーーーーーもう、自分の人生どうなっちゃうんだろう。パパッと終わればいいんだけど、自分で終わらせるわけにはいかないし、終われ!って祈ってても意味ないし。まだ未熟だから、「こんな怠けたこと言ってないで今からでも立て直そう!」とか思う時もあるんだけど、同じ年月を生きている人がこうも裕福に見えてしまうとメンタルが削られる部分もある。みんな努力していて、大学に行くのだって努力だし、いい企業に就職するのも努力の結果だと思う。今さら自分が進まなかった道を見て羨ましがっても仕方ないし、こうなるってある程度は覚悟してたはず。どうしたらお給料が上がるのか考えて、今の仕事は好きなことの範疇ではあるけど、どうしてもお給料がネックなら転職を考えるべきだし、あとはもう一歩手前で何にお金をかけたいのか見直すのも一つの策だし、なるべく楽しんで過ごさないとね。

とにかく、もうしばらくは友達に会ったりするのやめておきます。どれだけ自分に余裕がなくても、友達の愚痴を言い始めっちゃったら終わりだからね。

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