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占に行った話を長々と

4月の頭に“占いが響かなくなってしまった”と書いていたのに、友達からの「エビチリが食べたい」との連絡にウキウキと中華街の食べ放題ランチを予約して、ついでに占いまで行ってきてしまった。

その友達とは半年ぶりくらいに会った。連休だし、何もしないのも味気ないからって連絡してきてくれたんだと思う。エビチリは中華の定番料理ではないと知りながらも、退屈に終わってしまうそうな連休をほどほどの体力で楽しむには、中華街やみなとみらいはぴったりだと思っている。“ついで”とは言いつつ、占いは食事の前にしっかり時間をとって、占い師の先生まで指名をして向かった。

今まで対面の手相占いくらいしかやったことがなかったので、今回は算命学をお試ししたい気持ちで行ったのだけど、名前を訊かれる前に「5,500円のコースのほうがしっかり見れますよ」という営業からスタートした。

友達も私もみてもらいたいのは「仕事・金運」だったから、予約をした3,300円のコースに突然+2,200円というのはそこそこ勇気がいる。金運をみてほしいってのに、みてもらうためのお金を渋るというのは既に運の巡りが悪い気がするが、このあとのランチ食べ放題2,500円同等のお金を占いの10分延長に使うのであれば、ランチを5,500円のお店に変えたい!という思いもあり、どうにかこうにか言い方を探って「あ、でも今日はお試しで……へへへ」と断った。

幸先悪い。たぶん友達も、初っ端から営業で始まったことにモヤモヤしているはず。都内からわざわざ時間をかけて人の多い中華街に来てくれた友達。私は横浜市が地元の人間として、「なんか胡散臭かった」みたいな感想で終わらせるわけにはいかない。ごめんけど、このあと行くランチも感動するような味ではないし!!(でもお安くいろんな種類の中華が食べられるのと、エビ料理の評判が良かったのと、ガヤガヤしてるお店に声の大きい店員さんがいるのも中華街っぽくて楽しいかなと思って選びました)

ちなみに、占い師の先生は事前にサイトを見ながら友達と相談して、お名前が素朴で、なんとなく喋りに威圧感がなさそうで、丁寧そうな人を選んだ。あと、占い師よりも芸人さんにいそうな風貌だったことが妙に気になり、予約が完了した頃には“この先生はどんな人なんだろう?”という興味のほうが大きかったのもワクワクポイント。結果、すごく優しい口調でコースアップを薦められた。

そんなこんなで、予約した通りの20分のお試しコースで占いが始まる。まずは友達から。彼女が生年月日を答えていた時に「そうか、去年でもう30歳になったのか」と気がつく。

学生の時にも一緒に中華街で手相占いをして、それが9年くらい前? その時はお互いに恋愛のことをしっかりうかがってから、ついでに向いてる仕事のことも訊くって感じだったと思う。大人になったら2人とも「お金のことを!!」という必死さがあって、なんだかちょっと寂しくなった。不景気というか、周りとの差を感じることが多くなったから金銭面に敏感になったんだろうなぁ……。

手相と同じく、手始めに「あなたの性格にはこんな部分があります」という紹介があり、友達は「頑固でプライドが高い」と言われていて、第一声にぴったりすぎて少し笑いそうになってしまった。でも、彼女は「そうですか?」といった様子で、そんなつもりがないようだった。彼女は先生に「もっと協調性のある人間だと思っていた」と話していて、協調性がないわけでは全くないが、それよりも先に頑固さがあるとは前々から思っていたので、こんなにも認識が違うのかとびっくりした。

先生は親身に話を聞きながら算命学と照らし合わせるような流れで占ってくれるタイプだったので、性格分析でやや躓いた上に、彼女のモヤモヤとハッキリしない展望に占いの引っ掛けどころが見つからないといった感じで、終盤に「これはもっと時間をかけたほうがいいと思います。他の占いと掛け合わせるために延長を」ともう一押し追加料金の打診があった。20分と言われたらその範囲に収めるのが仕事だとも思うが、自分がみえる範囲で決めつけるのではなく、自分がみえた部分と本人の気持ちを擦り合わせることも大事にしている慎重派な先生は珍しいような気がしたし、彼女も本当に将来について“これがしたい!”と決まりきったものがなく(でも、仕事内容とか給料とか人間関係とか、しっくりこないものはたくさんある)、20分で占うには難しいお客さんだったのかも……と私はよく分からない立場で話を聞いていた。

そして念願のわたくしの番。自分がやりたいと言って友達を巻き込んで占いにやって来たくせに、友達を先に占わせて様子を見るという最低なことをしつつ、聞きたいことはわりと固めて来たのでとてもスムーズだったし、なんなら時間もちょっと余った。

とにかく自分を不安定にする要素であるお金まわりについて尋ねたところ、「今、月でどのくらいもらってるんですか?」と面接みたいなことを聞かれ、友達の前で言いたくないので濁したら「手取りで16、17くらい?」と、私が28歳なのを知っていて新卒より低そうな金額設定をされたのは、「あれ……?」と思ったけど、もともと金銭面を重要視する星があるから、そういう性分らしい。そして今はお金を手にしたらいけないタイミングであり、13〜33歳は苦労をするから、お金の回りがよくなるとすればそれ以降とのこと。あと5年くらいか。でも薄々思っていたことではあるのでスッキリした。あまり転職する気はないけど、転職しないほうがいい時期も知れたので良かった。

あと、学生の時に勉強に全く身が入らなかったのも然り、極端に自分が興味を持ったことにしか打ち込めないタイプで、それはしょうがないから、興味のあることは続けたほうがいいと言われて、この雑多なnote含め、これからやりたいことにも当てはまっていて納得できた。手相占いをした時も毎回表現するものが向いてると言われていたから、今はまったく活かせていないけど、自分の身の回りの人と話す時に少しでも「この人の話は面白いな」と思ってもらえるようになったら嬉しいし、この先一生お金にならなかったとしても文章を書くことは続けるべきなのかも?と思えた。

占いの時に創作がいいと言われることも多いけど、本当はそれに代わる何かがあるのかも知れない。いつも「あれがつまらない」「この展開ってどうなの?」と散々言っているドラマでも、いざ自分がシナリオを書いてみるとなると難しくて、自分なんかが手を出さなくても面白いものはたくさんあるような気がしてくる。やっぱり、まず感想をどんどん書くことから始めたい。このnoteよりももっと簡潔的で、言葉を選んだ場を作ろうかな。

あと、今は仕事を変えて時間に余裕があるのであれば、勉強するのに時間を割いたほうがいいと言われた。めちゃくちゃそう思う……………お昼寝してる場合じゃないんだよ。なんだかんだで丸一年怠けていたと思うから、本当に本当に頑張る。もうメルカリで教材は買ったんです。

そんな感じで、どれもこれも当てはまっているような感じがするというか、算命学に興味があったのも、前々から自分の生年月日とか名前が持っているものに準ずるところがあるような気がしていて、先生の言葉がそのまま当てはまるわけではないけど「そう言われているのは、この部分のことかな?」と該当する心配事などが浮かんでくるから、割と占いにハマる人間なのだろう。遺伝?

そのおかげで時間がやや余って、他に知りたいこともないからな……と思っていたら、「恋愛運はどうですか? モテる星ですし、人相を見てもそう思います」と言われ、空気が一変……………………………………。

これまでしっくりくる話の連続だってのに、これだけは本当に解せない。でも手相占いの時もそう言われたから、きっと占い的にはそうなのだと思う。「きっと占い的にはそう」とは言い出せば、ここまでの占いでしっくりきて嬉しかった話の信憑性もややグラつく。せっかくモテる星があるのに、これほどにも活用できていなかったのは何故なのか。やはり容姿か。でも容姿以外にも後ろめたさは無限にある。恋愛に限らなくても友達は少ないし、誕生日とか全然連絡来ないし、ご飯にもそんなに誘われないし、恋愛なんて片思いの連続で、振られるか、振られたも同然かの二択ばっかりだった。それほどの運を、容姿や器の小さい性格で無駄にしているのかと思うと悲しすぎる。モテたかった。モテて日々が充実してて忙しくて、AYUや加藤ミリヤや西野カナを聴いて共感して涙するような恋愛がしたかった。

まぁそんなことを言って、どれもこれも気分良く帰ってもらって、あとは各々で運を切り開いてもらうなり、また来てもらうための時間でもあるので、延長を施すために調子の良いことを言ってくれたのかなと思ったけど、流石に私の終盤には延長の話はなかった。むしろめっちゃあっさり終わったが、帰り際、実はJ.Y. Parkだったんじゃないかというくらいに「(また)来てください」と何度も言われて笑いそうになった。でもまた行ってみたい。一応、友達が頑固であることは当たっているとさりげなく伝えておいた。

ランチは結局予約した時間から50分ほど立って待たされ(中華街あるある)、でも待っている間にも占いの話をしたり、メニューを決めたり、我々の前に予約していた“林さん”が途中から店員さんに“森さん”と呼び出されるようになってて待っていた人たちで笑ったりと、待ち時間もあっという間に過ぎた。味はまぁまぁ美味しかった。ピータンが好きなんだけど、なかなか一緒に食べてくれる人が見つからないので、こういうところは卵一個から頼めるのが良い。

山下公園まで歩いて、ベンチで1時間ほど喋ったあとはコスモワールドまで歩いて、中にあるゲーセンで太鼓の達人とマリカーを3回やってテンション爆上がりして、ミラーハウスみたいなアトラクションやって満足して、最後はコンビニでビール買って飲んで、途中爆音の車がやってきたのでそそくさと帰った。帰りの電車でも降りる直前まで喋っていたのに、友達が来ているTシャツが可愛かったのを伝え忘れた。

先日、また別の友達と会ってモヤモヤしたこともあって、今の自分に友達と会って楽しめるのか?と不安もあったけど、だいたい半年くらい空けていれば楽しいのではないかと思った。

その子とはお互いに相手にとって興味のない話もするから、そんなに面白くない話題もほどほどに聞いて広げ合えるし、好きなアーティストの最近のライブのこととか、今興味のあるものに対して自分がどこを魅力に思っているのかとか、聞いていても話していても面白かった。ていうかマリカーやれば誰だって盛り上がるのかもしれない。

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