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【創作百合短編】藤崎さんと、宮前先輩

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ちいさくて賢い藤崎さんと、美人でマイペースな宮前先輩のほのぼの日常。
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2021年3月の記事一覧

第7話 宮前先輩と、特別な人

翌日の朝、目が覚めたら、何か温かくて柔らかいものに包まれていた。 夏なのにその温かさに嫌…

第6話 宮前先輩と、お泊り

夕飯の片付けも終わり、順番でお風呂も済ませていざ寝るぞ、という段になり、先輩に言われるま…

第5話 藤崎結と、出会った日

ちいさくて可愛い小動物。守ってあげたくなる系。 藤崎結への第一印象は、そんな感じだった。 …

第4話 宮前先輩と、そのお家

土曜日、お昼に合流して町で遊んだ後。私たちは夕飯の買い物をして先輩の家に帰宅した。 初め…

第3話 宮前先輩と、出会った日

その日の夜、お風呂上がりにドライヤーをかけていると葵ちゃんが「結の携帯鳴ってるよー。宮前…

第2話 宮前先輩と、知らない人

「宮前と遊びに行くんだって?」 その日の夜、 いつものように葵ちゃんが家に夕飯を食べに来…

第1話 宮前先輩と、バス停前

宮前先輩が、コンビニの袋から取り出したアイスを半分に割り、「はい、どうぞ」と私に差し出した。 「ありがとうございます」と丁寧にお礼を言って、それを受けとる。ひと気のないバス停で、ふたりでベンチに腰かける。 帰りのバスが来るまであと30分。 袋から取り出したアイスは、早くも熱気で柔らかくなっていた。 先輩は溶けかけたアイスを咥えながら、「葵も大変だねぇ」と制服の胸元をつまんでパタパタと手で仰ぐ。 「そうですねぇ」と暑さにやられている私は、適当に相槌を返した。 葵とは、私の