これまでの流れのおさらい

アイホールが演劇ホールではなくなる可能性があります。

文化会館・音楽ホール・演劇ホールの3施設は、大規模かつ多目的に利用可能な施設です。
その点を鑑み、少子高齢化時代の持続可能なまちづくりを進めていく上で、将来を見据え市民が必要とする事業が展開されるよう見直しを行う必要があるという考えのもと転用が検討されています。

サウンディング型調査

アイホールは専門的かつ独自性の高い事業展開を実施し、平成16年度に「地域創造大賞(総務大臣賞)」、平成26年度に「文化庁芸術祭優秀賞」を受賞するなど芸術文化の分野で高い評価を得てきました。

しかし、特殊な舞台設備の老朽化に伴い数年の内に約4億円の改修工事が必要と見込まれたため、それを行政サービスのあり方を検討する契機ととらえ、サウンディング型市場調査が実施されました。

行政サービスとして、以下のことが問題として挙げられました。
・市内の他のホールと比較して来館者数が伸び悩んでいる。
・市民の利用率が低い。
・サービスコストが割高である

挙げられた問題がすべて、完全に妥当だと私たちは考えていません。
市民の利用率が低いというのは観劇についての数字のみから15%という数値が拡散されていますが、100%市民向けの事業も展開しており、それを考慮しない数値となっています。
また、サービスコストが割高であるというのは、費用対効果をもって計測されるべきものであり、その点で一言割高と断言することには疑問があります。
また、きっかけとなった約4億円の改修費については内訳が明確に示されておらず、本当にどうしても4億円必要なのかについても疑問があります。

今回のサウンディング型市場調査では、「芸術文化・スポーツ」の範囲において既存施設の立地や施設の特性を最大限に活かし、まちの賑わいへの寄与や市民負担の軽減に資する新たな市民サービスの可能性について民間事業者から以下の内容が提案されました。
・屋内アスレチック施設とワーキングスペース
・幅広い年齢層が楽しめるクライミング・アスレチック施設
・演劇ホールと連動したライブラリーカフェを主軸としたフリースペース
・“知”の空間づくり(図書をキーワードとした子育て・コミュニティ施設)
・ストリートカルチャー体験空間(ダンス・BMX・スケートボード・ダブルダッチ・クライミング等)

今後は、伊丹市の政策に基づく事業や課題となっている費用の確認を進めるともに、市民や市内中学高校の演劇部など市内演劇関係者の意見を取り入れつつ、演劇事業の形態・規模・演目にかかる見直しや演劇事業の継続方法についても検討を進める予定となっています。
また、文化会館・音楽ホール・演劇ホールの改修方針と併せて、演劇ホールを活用した市民サービスの選択肢を市民の方々に提示できるよう検討が進められるそうです。

アイホールの存続を望む会の活動

私たちは署名活動や質問状の提出を行い、転用が妥当ではないのではないかと訴えました。
活動の中で市民の方と接し、まず市民の方がほとんど知らないことに衝撃を受けました。
どういう結果になるにしても、市民の方にはよく説明されなくてはいけないことではないかと考えました。

伊丹市議の反応

私たちの訴えを知り、市民の代表たる市議の方々が事態について、よく調べてくださりました。
私たちに質問してくださった市議の方々には、私たちの分かる限りのことをしっかりと説明させていただきました。

令和3年9月伊丹市議会定例会は9月22日が代表質問、個人質問の日となっていますが、その中で高橋有子議員はじめ、複数の市議の方がアイホールのことを取り上げてくださっています。内容に興味のある方は、以下の伊丹市のホームページをご確認ください。

https://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/SHIGIKAI/shitugi/25057.html

切り口や意見は様々で、私たちとは相容れない意見の方もいらっしゃりますが、どういう意見であれ、しっかりと状況を見据えて判断しようとされる市議の方が多くいらっしゃることに、私たちは感銘を受けております。

伊丹市から伊丹市民への働きかけ

9月27日まで、アイホールの今後のあり方について市民の方々の意見をお聞きするため、無作為で抽出した18歳以上の市民約3,000人に、市民意識調査のはがきが送付されています。
内容は以下の通りです。(https://www.e-hyogo.elg-front.jp/hyogo/uketsuke/form.do?id=1630382131578)
・アイホール(演劇ホール)をどの程度利用または知っていますか
・どんな用途で利用しましたか
・利用した場所はどこですか(アイホールには、演劇を行うホール以外に、様々な用途に使われるカルチャールームという部屋があります)
・ JR伊丹駅前に立地するアイホールは、吹き抜け空間と昇降式の可動床を備えた演劇専用ホールです。
 これまで専門的かつ独自性の高い事業を実施し、芸術文化の分野で高い評価を得てきました。
 しかしながら、現在のアイホールは、いたみホール・音楽ホールと比較して、市民の利用が少ないことや利用者1人あたりのコストが高いなどの問題を抱えており、更に舞台設備の老朽化に伴い数年の内に約4億円の改修工事が必要と見込まれています。
 今後のアイホールのあり方について、どのように考えますか
・その他の考え方、上記選択した理由などを記入して下さい

今、アイホールを望む会としてやりたいこと

これまでの活動を通して、まだ、この問題についてよくご存じでない市民の方はいらっしゃると感じております。
市民の方に事態を把握したうえで判断をしていただくため、引き続き、現状を知ってもらうための活動を続けていきます。
状況が分からないままアンケート調査に回答してしまったりする方が少しでも減るように頑張っていきます。
これまで、たくさんの方のご署名や、情報拡散のご協力など、本当に感謝しております。

演劇ホールとしてのアイホール存続を望む署名は、以下にて受付しております。

電子署名:bit.ly/3kEr74H
紙での署名:https://aisonzoku.com/%e7%bd%b2%e5%90%8d%e7%94%a8%e7%b4%99%e3%83%bb%e5%90%84%e7%a8%ae%e8%b3%87%e6%96%99%e3%83%80%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%89

チラシの印刷、発送、説明会の会場費など、現在発起人およびご賛同者様からのカンパ金のみで活動費を捻出しております。
カンパ金の受付については、以下をご参照ください。

http://aisonzoku.com/?page_id=12188

改めてまして、さらなるご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


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