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大阪杯でマリアエレーナが発生させたかもしれない競馬認知バイアスについて記憶に留めておく。

私は競馬を予想する上で発生する認知バイアスを競馬認知バイアスと呼んでいます。

調教師の強気な発言はバイアスの源になる?

私は競馬に関する記事はバイアスになるので見ないようにするか、もしくはあまり気に留めないようにしています。ただこの記事は流石に記憶に残ってしまいましたね。※追い切ったのが火曜日で各メディアには単独で掲載されたのも目立ってしまった要因の一つかもしれません。
4月1日のCSフジの競馬予想TV内で井内さんが「負ける気がしないとは言っているが、勝つとまでは言っていない。」と発言していましたが、どうも吉田直弘調教師はユニークなキャラクターの方みたいですね。
ただこの記事を見た一般的な競馬ファンは印象に残ってしまうでしょうね。そして一度気になってしまうと、次から次にマリアエレーナに関する有力なファクターが気になってしまい冷静な予想が阻害されてしまいます。これが私が呼んでいる「競馬認知バイアス」なんです。

金鯱賞で負けたのは直線の不利が原因で中2週も気にならない。

調教師の強気な発言を目にした後にこんな感じの記事を読んだらもう完全にハマってしまう方も多かったのではないでしょうか?
私は金鯱賞の負けは「松山弘平の〇ソ騎乗」が大きな原因だとは思いますが、AIはスコア0.6超えのランク2位にしていたのでAIでは拾い切れない何かの要因があったのではと推測していました。※AIが判断を間違った馬(判断出来なかった馬)

2023年金鯱賞ダビメト全頭AIスコア

血統の専門家も謎の太鼓判?


私自身は昨年の天皇賞秋でイクイノックスの相手の穴としてクロフネ産駒の牝馬としてマリアエレーナに期待しました。アエロリットの再来を期待した訳ですね。しかし結果は岩田父の騎乗するノースブリッジに2コーナーの出口前でインに押し込まれ、危うくラチにぶつかりそうになってレースは終わってしまいました。その時思ったのはアエロリットだったらもっと主張して先行できたハズで、「この馬はアエロリットクラスじゃないな。」と見切りをつけました。
すべての血統の専門家がコメントしている訳ではありませんが、母父クロフネのディープ産駒(レイパパレ等)が大阪杯で好走しているので、そのリバース配合とも言えるマリアエレーナを推奨する方も多かったと思います。
私も個人的には血統で予想するので、よく〇〇持ちと称して、父方、母方問わずにまとめて特有の血を持つ競走馬を狙う方ですが、ディープインパクトに関しては母父に入るとディープインパクトらしいスピードというかキレよりも、スタミナというか底力方面に出ると思っているので、リバース血統が大阪杯に向くというのは見解には半信半疑でした。
ただ既にマリアエレーナの競馬認知バイアスに侵されてしまっている方ならなんの疑問も持たずに受け入れる「マリアエレーナを買える要素」になってしまいますね。

過去の圧勝が冷静な判断を狂わせる。

マリアエレーナは昨年小倉記念でG3のハンデ戦とは言え5馬身差で圧勝しています。しかも3着は昨年エリ女を勝ったジェラルディーナでしたので印象が良すぎましたね。
もうこの圧勝に天皇賞秋の不利、金鯱賞のどん詰まりが加わってすべてのネガティブ要素をかき消してしまったようですね。もうマリアエレーナしか見えない状態になった方もいたと思います。圧勝したのはローカルのG3重賞に過ぎないというネガティブな要素は頭の中から消してしまうのが「競馬認知バイアス」の恐ろしいところなんですね。
ただ私自身は小倉記念は1着から3着まで母父ディープインパクト産駒が占めましたので、圧勝とは言え何か特殊なトラックバイアスが働いた可能性があるのではないかと思っていました。
過去に大阪杯で活躍した母父ディープ産駒はキセキただ1頭だけですからね。

それでも有名な予想家が本命にしてしまうと買わざるを得ない。

競馬予想TV内で井内さんとキムラヨウヘイさんの本命はマリアエレーナでした。私は調教はまったく判りませんので、井内さんの見解だけは信用して参考にしています。他のトラックマンの見解を聴いてしまうと迷うので井内さんというか、井内さんだけを信じることにしています。
そんな彼が本命にしていて、自分のAIが6位にしているのならばせめてヒモに買わざるを得ないということですね。ただ何故に井内さんが本命にしたのかはハッキリ理由を憶えていませんので私的にはピンとこなかったのだと思います。井内さんが印をつけた馬を全部買う必要は無い。ただ本命馬だけは勝った方が気持ちが楽になる?というコトですね。
キムラヨウヘイさんがマリアエレーナを本命にした理由は、色々と説明していましたが、結局小倉記念の圧勝劇だったと思います。彼は少し予想の策に溺れた感はありましたが、対抗はダノンザキッドでしたからただ者ではありませんね。
2023年大阪杯ダビメト全頭AIスコア

大阪杯ダビメト全頭AIスコア

結果5着はどうだったのか?競馬認知バイアスはなかなか消えない。

事前のマリアエレーナの好走条件は小倉記念と同じく「インから伸びるイメージ」という見解が多かったと思いますが、蓋を空けたら「内側がぼこぼこしていてスピードに乗れなかった。」と浜中騎手がコメントしています。
小倉名手の浜中騎手が「5着に頑張ってくれたが、理想は小倉記念のような、軽くて平たんな馬場かな」とコメントしているのでやはり同じ右回りでも坂のあるコースは向いていないのかもしれませんね。
大阪杯でマリアエレーナを対抗以上で予想してしまった方は競馬認知バイアスに陥っていなかったか考えるべきですね。
そして今回5着と掲示板を確保しましたので、またG1競走で必要以上に評価されてしまうかもしれないと思っています。なにせまたジェラルディーナに先着しているのですからね。そしてオーナーは金子真人さんでその勝負服からも何となく好走しそうなイメージが消せませんね。

競馬予想は認知バイアスとの戦いです。今回は調教師の強気な発言が発端となりましたが、何かの出来事が強いイメージとして残ってしまうとそれがアンカーとなって冷静な判断を阻害し続けます。

こんなことを書いている私ですが、過去に何度も競馬認知バイアスに侵されて失敗を繰り返しています。私は冷静に予想が出来るように、まったくバイアスの無いAIの判断を参考にしているのかもしれませんね?
個別の競走馬を好きになり過ぎない、嫌いな騎手、調教師、馬主を作らない。競馬に対する夢やロマンと馬券検討は切り離して考えないとダメなんです。判っちゃいるのですが、、、

過去のあった騎手の発言がきっかけとなった競馬認知バイアスについて書いています。

過去の私がやらかした競馬認知バイアスについても書いています。

以上

AIスコアを参考にして馬券が的中しましたらほんの少しだけサポートして頂けるとやる気が湧いてきます。趣味とは言え家族を犠牲にして莫大な時間を費やしております?