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月3夜___月と音楽とコーヒーと..。6月の満月【ストロベリームーンとジムノペディ第一番】

ラジオ【stand fm】月3夜の放送_を
【note】テキストにてお楽しみいただけます。

___篇首。


おかえりなさい
今日も1日お疲れさまです。


今夜も月が綺麗ですよ。

コーヒーを淹れましょうか。

ちょうど、
演奏会も始まるようですし
よろしければ、ほんの少しの時間
コーヒーとご一緒に
一曲聴いていかれませんか。

___今夜のコーヒー。



今夜のコーヒーは

sound of rain blend (雨音)
です。

ベースにルワンダのオレンジの様なフレーバーに
甘さと奥行きを与えてくれるコスタリカを加え
最後に全体のバランスを調和させるブラジル。

雨の多い梅雨の時季
明るく晴れやかな気持ちにさせてくれる
_____そんな一杯。

「暑かったですね、アイスでどうぞ。」

演奏会をご堪能いただきながら
ごゆっくりと おくつろぎください。
今夜、曲を奏でてくれる月は
6月の満月【ストロベリームーン】です。

軽やかな春が終わりを告げると
紫陽花たちが空を見上げ
愛おしそうに雨を待っている
空はオレグラッセの様に
暖かい空気と冷たい空気に分かれ
ポツポツと地上に落ちてゆく。

そんな梅雨の訪れに
ストロベリームーンが選んだ曲は

「ジムノペディ第一番」

___チューニング。


1日の終わり
ため息にも似たような
小さな深呼吸をつく
夜空を見上げる視線の先には
毎晩少しずつ姿を変える
____月が浮かんでる。
その容姿はどれも
嫉妬するほどの美しさ。
閑やかなヴェールが大地を照らし
静寂な光は耳元にそっと手を添え
振動する旋律を響かせる。
さて、準備が整ったようです。


___エリックサティよる作曲【ジムノペディ第一番】



フランスの作曲家エリックサティ
クラッシック音楽の中でも
独特な音を奏でるサティの曲は

「あ、知ってる…何処かで聴いたことがある。」

そんな___脳裏に貼られているような音楽
その、ほとんどの曲に
タイトルを付けているサティ
しかし、曲との内容に関連付けがないとか…。

実際___タイトルには
権力や伝統への皮肉___
サティの思考が込められている様です。

ストロベリームーンは
このサティの音楽から何かメッセージを
伝えようとしている様です。

冒頭____

鍵盤に置く指は
丁寧でゆったりと弾く音が心地よい
そのリズム感は
地面に弾ける雨音を表現しているよう。

この曲は、よく似たフレーズが
鏡合わせのように繰り返されている。
まるで___外側の自分と内側の自分が
手を合わせ互いの心の中を覗き
答えを聞き出そうとしているかのように
問いを繰り返す…。

行ったり来たりする不思議な旋律は
おとぎ話なのか_____
奇妙な世界への入口なのか
その先の道は迷路のようで
ゴールが何処なのか分からない。

中盤から終盤にかけても___

中心音が寄り道したかと思うと
急に安定したり…
何だか心の迷いを表現しているかのようだ

希望に胸をときめかせる自分だったり
不安で自信を失う自分だったり
_____進んだ道を…また引き返す
そしてまた進んでは引き返す。

そんな奇想天外な世界に迷い込み

表なのか裏なのか
朝なのか夜なのか
空なのか海なのか

人生のクイズなのだとしたら
解くための手段は何なのか
閃いては打ちのめされ
閃いては打ちのめされ
あの手この手と試しても
手応えを感じる答えが見つからない…
そしてまた___繰り返す。

ストロベリームーンがこう言ってます。

「探し物は何処へ行こうと手に入らない
  なぜなら__それは、お前自身だからだ。」

サティの名曲である
ジムノペディ第一番は
多くの音楽家がピアノソロにとどまらず
オーケストラ、ギターなど
曲を様々な形で自由にアレンジし
自分のスタイルで楽しんでいる。

真似るだけでなく
自分らしさを加えることで
面白い答えが生まれる。

好きと言う想いは
どんなに雨に降られても
消えるものではない
心の炎が灯っている限り
迷うことも引き返すこともないだろう
道は情熱によって照らされている。

梅雨という季節は___もしかしたら
ストロベリームーンからの
問いなのかもしれません。

雨音を聴きながら
心の内を確かめてみませんか?

「わたしの情熱とは?」_____と。

___ ending.


今夜の月の演奏とコーヒーは
いかがでしたでしょうか。
眠りに就く前に
疲れた体と心をほぐす
コーヒーのフレーバーのように
感じてもらえたら嬉しいです。


この___noteでお届けした
【月と音楽とコーヒーと..。】は
stand fm 声で読むエッセイラジオでも
お楽しみいただけます。
エッセイをラジオで聴いたり
文章で読んだり
その時のお好きな気分で
味わうことができますよ。


それでは今夜はこの辺で…。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。

次回の月はどなたでしょう。
そして、音楽とコーヒーは何にしましょう。
どうぞお楽しみに。
今日も1日
おつかれさまでした。

明日はもっと素晴らしい
未来でありますよに。

_____おやすみなさい。

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