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「ワンコイン・レディースドック」はなぜ生まれたのか~Ladyknows Fes 2019 開催にむけて。

はじめまして。辻愛沙子と申します。はじめてのnoteです。
現在23歳で、大学を休学しつつ、株式会社カラスという広告の会社でクリエイティブディレクターとして仕事をしています。

私は正直、あまり長文を書くことは得意ではありません。日々の仕事でプレゼンや登壇をさせていただく事が多いからか、対面の場で温度感を乗せて語るという伝え方を超えて、自分が主語となっている長文にじっくりと向き合う時間を意図的に取ってきませんでした。なので、これまでずっとこういった文章を書くことを避けてきました。

でも今回はどうしても、一人でも多くの方に話したい(伝えたい)ことがあり、noteのアカウントをつくり、この文章を書くことに挑戦します。

(※思いが乗りすぎて6千文字くらいある超大作になりました・・・。)
稚拙な文ではございますが、読んで頂けたら嬉しいです。

誰もが手軽に健康診断を受けられる社会を作りたい。
その想いから、10月7日-11日までの一週間、「Ladyknows Fes 2019」を開催します。

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私たちは、普段広告やブランディングの仕事を生業として、大企業と生活者の我々をアイディアやデザインの力で繋ぎ合わせ、社会や企業の抱える課題を解決するという仕事を行なっています。

例えば、Tapistaというタピオカ屋さんのブランディングを、店の名前やコンセプト、店舗の空間やグラフィックのデザインまでを一括して行なっていたプロジェクトでは、若年層が選挙に行く後押しをしたいという想いから、選挙に行ったらタピオカ半額のキャンペーン企画を実施したり。

はたまたOisixさんのプロジェクトでは、ただ商品やサービスの訴求をするのではなく、普段家族や家庭への向き合い方を考えている全国のお母さんやお父さんを応援したいという想いから、父の日にお父さんの心の声に向き合うメッセージ広告を出したり、夏休みなのに家事で休む時間のないお母さんに向き合う子供の心の声をテーマにしたメッセージ広告を出したり。

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広告やブランディングを生業としている中で、企業も生活者もみな、同じように社会へ向き合い、どうしたら皆が尊重され進んでいくことができるのかを日々考え悩み葛藤しているのだという事を感じる事が非常に多くありました。

だからこそ、そういった社会課題をクリエイティブの力で解決したい。
同じ想いや悩みをもつ大企業と生活者を、繋ぐ箱でありたい。
そんな事を考えながら、自社で立ち上げたプロジェクトがLadyknowsです。


不均衡に向き合うプロジェクト「Ladyknows」とは。


4月にスタートしたばかりの「Ladyknows」は、女性の生き方や働き方をよりよいものへとアップデートすることを目指したプロジェクトです。

https://ladyknows.jp/

ステートメントとして掲げているのはこの三つ。

自分を知る。
女性を知る。
社会を知る。

女性を取り巻く社会の中の様々な不均衡に関するデータを配信するWEBコンテンツ「Ladyknows Data」では、感情論や男女の分断やテーマの消費が起こりやすい社会的テーマを、年齢性別関係なく全員が自分ごと化し冷静に現状と選択肢について語り合えるよう、"社会を知る"場として色々なデータをインフォグラフィックス&アニメーション化して発信してきました。

また、多様なバックグラウンドをもつコラムニストたちがそれぞれの想いや生き方を書き寄せる「Ladyknows Voice」や、毎月実施しているミニイベントでは、個人個人に寄り添い、正解のない不安定な世界の中で強く生きようとするすべての女性たちの安らぎやエネルギーになれるよう、"女性を知る"場として素敵なライターさんやトークゲストの皆様のお力添えのもと運営して参りました。

そして次なるは、"自分を知る" 場づくり、そして日々の生業である社会課題への挑戦の一環として、10月11日の国際ガールズデーにむけ、来週月曜から『Ladyknows Fes 2019』を5日間限定で開催します。
普段はあまり意識しなかったり、遠ざけてしまいがちの「健康」というテーマを、可愛い世界観のミュージアムや皆で語り合うシンポジウム、美容等の楽しいコンテンツ、そしてお手軽価格の『レディースドック』を開催し、自身の体のことや令和時代の女性と取り巻く社会や生き方のことを誰もが「楽しみながら知り、考える」ことのできる体験を届けていきます。

ウェブサイトはこちら https://ladyknows.jp/spe01


「ワンコイン・レディースドック」とは?

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今回のイベントの中でも、特に力をいれているのが「ワンコイン・レディースドック」という新しい婦人科検診のモデルです。「ワンコイン・レディースドック」は、健康診断の場を、企業のマーケティングに活用することで通常1~3万ほどかかる検査をワンコインで受診可能にするものです。年収や雇用形態に関わらず「受けたいけれど受けれていない人」が婦人科検診を受診できるようにする仕組みです。

最近、話題になっていた"広告を利用した「無料タクシー」"が作れるのであれば、それに近い仕組みを「検診」に活用できないかと発想したものです。

今回の「Ladyknows Fes 2019」においては、若年層女性の健康や未来に貢献したいという想いを持った企業様の支援により実現しました。9月5日より販売開始した100名分のチケットは、大きな告知もなく1日で完売。キャンセル待ちがあとを絶たないほどの反響を目の当たりにし「受けたかったけれど受けられなかった」人たちが大勢いるということを強く実感しました。

はじまりは、ひとつのグラフから。
 

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そもそものきっかけとなったのは、先述したLadyknows Dataの記事を作っている中で見つけた、「20代・30代の女性が最も健康診断へ行けていない」というデータです。健康診断は多くの人が会社などの組織で受けています。男性に比べ女性の方が正規社員の割合が少ないことや、出産・育児などで時間がとれないことなどが原因として考えられます。また、今の健康診断は率先して「行きたい」と思えるような場所になっていないというのも問題かもしれません。健康診断が多くの場合、「行きたい」ではなく、ただの「タスク」となってしまっているのが現状だと思います。

この健康診断未受診率のデータは、解決すべき「女性が抱える不均衡」のひとつです。そして、その解決策として考えたことが下記の三つ。

①組織に属していない人が受けられる機会を増やす
②金額的にサポートをする(ワンコイン)
③行きたいと思える世界観づくり

そして、この仮説を検証するためのチャレンジが、今回の「Ladyknows fes 2019」というイベントです。

①②は、すでに書いた「ワンコイン・レディースドック」という仕組みで解決をめざしています。今回は100名という限定的なものですが、より多くの人が受けられるよう、全国でのイベント開催や、継続した事業に挑戦していきたいと思っています。

③に関しては、内側の「健康」に加えて、外側の健康=美容を診断するコンテンツ(=ビューティドック)をセットにすることで、自発的に行きたい場所にしようと考えました(肌診断などは大人気)。さらには、より美しく気分の上がる空間型健康診断のコンセプトを提案しています。言ってしまえば「ときめくような可愛い・チルな健康診断」です。

どんなCM、どんなポスターより、友人のリアルな体験談やオススメが興味関心につながる今の時代。
例えばInstagramで「健康診断わず!体内検査もクリアだし、肌の水分量上がってた〜!」という文章とともに、めちゃくちゃ可愛い空間の写真が上がってくる。そんな世界を作っていきたいのです。

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改めて Ladyknows Fes 2019について。
 

今回の「Ladykwnos fes 2019」の目的はとにかく「若い女性たちが健康診断・婦人科検診に行くことを啓蒙する」ことにあります。それは「本人の意識を変える」というだけでなく「社会全体の意識を変える」ということを目指したものです。

個々人の意識ももちろん大事ですが、まずは構造として「誰もが気軽に健康診断にいける」という環境づくり、仕組みづくりをする事で、自然と変わっていく社会や個々人の思いがあると考えているからです。

ご来場の皆様と手を取り「健康診断に行くことを啓蒙する」ようなイベントをつくりたい。そんな思いで来週から始まる「Ladyknows Fes 2019」の制作に日々明け暮れています。

会場2Fではトークイベントを開催ます。健康やジェンダーといったテーマから、エンタメコンテンツ、ダイバーシティ都市開発、多様性社会のブランド論まで、幅広く、女性の健康・生き方・働き方を考えるためのシンポジウムとなっています。ぜひご興味ある会があれば、ご参加いただけたら幸いです。

予約はこちらから https://peatix.com/event/1337848

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また、1Fでは、健康をモチーフにしたミュージアムを展示しています。フォトジェニックなブースから、「知っておいて欲しいデータ達」、心に刺さるアートなどを展示します。
また、10月11日の国際女性デーを応援すべく、4名の素敵なアーティストがLadyknowsとコラボレーションし限定のアートを描き下ろしてくださいました。

〜コラボアーティスト〜
Jenny Kaoriさん(@jenny_kaori)
Eimiさん(https://instagram.com/mqv_eimi/)
mimomさん(@m_mimom)
愛☆まどんなさん(@aimadonna)

会場では、アートの展示や限定グッズ販売を行います。そしてグッズ収益の一部を、国際NGO プランインターナショナル様を通じて、貧困や差別で苦しむ世界中の少女達の支援のため募金させていただきます。

会場1階と2階は、年齢性別問わずご参加いただける場所になっています。
社会は皆で手を取り合い進んでいく事で初めて変わっていくという想いから、今回のミュージアムとシンポジウムは、女性だけではなく男性、そしてあらゆるジェンダーの方々もご参加いただける場づくりにしております。
皆で一緒に、女性を取り巻く体や社会の事をこのイベントを通して楽しんで知ってもらえたら嬉しいです。

そして3F4Fは、まさに"自分を知る"事のできる健康診断のアップデートを目指した場所。女性限定のフロアになります。

3Fでは、新しいクリニックの形として、検診をエンターテイメント化した、楽しい計測コンテンツが盛りだくさん。自己採血の血液検査をはじめとして、パンチングマシーンでパワーを測定したり、肌診断や髪(頭皮)の未来予測といったビューティドックを行なっています。

4Fは、上にも書いた、乳がんと子宮頸がんの検査が行える「ワンコイン・レディースドック」です。
どうしても怖さや緊張が生まれてしまう婦人科検診を、少しでも穏やかな気持ちで受けていただけるように、おしゃれで暖かな空間にて検査を実施します。

今回、予約チケットが即日完売してしまった為、キャンセル待ちの方やご予約いただけなかった方もいらっしゃるかと思います。必ずまた次回、より多くの方に御受診いただけるよう尽力して参りますので、今しばらくお待ちください・・・!!

そんなLadyknows Fes 2019。
開催期間は10月7日から11日の5日間。
場所は、渋谷松濤にある素敵な結婚式場 TRUNK BY SHOTO GALLERYです。
入場無料ですので、ぜひふらっと遊びにきていただけたら嬉しいです。

最後に

Ladyknows fes 2019までいよいよ後2日。

イベント直前のこのドタバタかつギリギリなヒリついた感じ。

余裕なんて1ミリもないし、やり残した事もまだまだあるし、お返しできてないご連絡に追われて本当に恐縮続きだし、まだまだご報告やお誘いのご連絡をしたい方が沢山いるし、自分自身、悩みすぎてストレスで血尿が出たり、この1ヶ月あまりに走り抜けすぎて胃痛や手の震えが止まらない日々を過ごしてきました。

でも、直前の今、横を見ると同じように走り続けているチームメンバーがいる。
辛い時も諦めず目を背けず、背中を預け合って走り抜けてきた面々がいる。
その事に心から幸せを感じるし、チームメンバーや自分の仕事や人生を心から誇りに思います。

制作物のクオリティ以外、一時たりとて完璧な瞬間などないどベンチャーな我々が、社会に何か貢献したいという思いで新しく旗立てをして、こうして支え合いながら身の丈に合わない挑戦をしている。

そしてそんな何者でもない我々に、様々な企業の方が期待をし応援をし、信じられない程のサポートをしてくださったこと。

博識で優秀な方々が、まだまだ未熟な我々Ladyknowsに想いを寄せて、イベント登壇を快く引き受けてくださったこと。

なんのメリットもないはずなのに「応援する」と背中を押してくれ、実際に行動として支援してくださった沢山の尊敬する大人の方々。

Ladyknowsのこれからが楽しみだと言ってくださり、応援のメッセージをくださった方々。

三日三晩帰らず仕事ばかりしていても、心配はあれど引き止めず応援し続けてくれた家族や友人や大事な人たち。

その全ての方々に、感謝し尽くせないほどの思いでいっぱいです。そしてその期待に応えられるよう、当日までまだまだチーム一同全力で走りきる所存です。

そして最後に、Ladyknowの辻としてだけでなく、ただの辻愛沙子として、思う事があります。

23歳のまだ何者でもない私が、こうして多くの方々に支えられ助けられながら自らを鼓舞し進んでいく事。
そんなもがきながらも進もうとする無骨な私の姿と、これまで戦い続けてきた偉大なる大人達が次の世代を応援しているという事実を通じて、これから進んでいく同世代の仲間達の勇気や希望に少しでもなれたらと未熟ながらに願っています。身を削って挑戦している事が誰かの勇気になるのなら、私にとってそれはこの上ない幸せです。

大人と若者、二項対立で語られることも多くありますが、大人が持つパワーと若者が持つ別のパワーを掛け合わせることで、よりよい社会をつくっていくことに繋がるのだと強く思っています。

仕事を始めて、本気で立ち上がろうとする者には、年齢性別関係なく手を差し伸べてくれる大人や仲間が必ずいる、という事を知りました。

今もし本気で悩みもがいている同志がいるのなら、あなたにこそ伝えたい。

あなたを見つけてくれる人は必ずいます。諦めさえしなければ。
社会は、仕事は、大人は、人生は、本当に楽しい。
同じ時代を生きる者として、いつか出会い共に戦う日が来る事を楽しみにしています。
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さて、慣れない長文もいよいよ最後。

青臭い言葉ばかりで、多分何年後か、いやもしくは数ヶ月後にこの文を見たら、きっと恥ずかしさで身悶えすると思う。

それでも今、苦手な長文に挑戦しながらここにこの想いを綴り、残していくことが、明日の自分の背中を押してくれると信じて。

改めて、チームメンバーの面々、ご関係者の皆さま、応援してくださった皆さま、そしてこれからイベントにご来場頂くまだ見ぬ皆さまに、心から感謝しております。

Ladyknowsは少しずつ、しかし確実に、社会を前に進めていくプロジェクトです。
いつかLadyknowsや「ワンコイン・レディースドック」が文化として定着し、いつの日か不均衡や不条理のない社会が実現しますように。

これからも自分の人生をかけて、挑戦していこうと思います。
まだまだ続く我々の挑戦に、どうかお付き合い頂ければ幸いです。

来週の10/7-11、
Ladyknows初の大型イベント
「Ladyknows Fes 2019」が始まります。

みなさま、渋谷のTRUNK GALLERYでお会いしましょう。


辻愛沙子


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(株)カラス クリエイティブディレクター Ladyknows代表。社会派クリエイティブを掲げて不均衡と戦う思想派ギャルです。 #tapista というタピ屋のブランディングもやっています。「思想と社会性のある事業作り」と「世界観に拘る作品作り」の両軸で色んな物を作る人。

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