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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話 〈冬至 次候『麋角解(おおしかのつのおつる)』〉

2020年12月26日~30日

七十二候 第65候 『麋角解(おおしかのつのおつる)』

七十二候にいう麋角びかくは、「なれしか」の角のことで、「なれしか」とは大鹿のことを指し、これはトナカイの一種なのだそうです。

『麋角解』の時季にツノが落ちるのは、トナカイ系のシカとのこと。

『落角(らっかく)』というのだそうです。

ちなみに日本ジカのツノは、早春に落ちるそうです。

古代中国から伝わったあと、日本に合わせてところどころ書き換えられているのが現在の日本の七十二候ですが、なぜこちらは書き換えられなかったのか不思議です。

★元の動物についてはこちらの記事が興味深かったのでリンクさせて頂きました★

シカの角は、だいたい春に生え始めて夏まで伸び続け、秋には成長が止まって硬く丈夫になるのだそうです。生後1年くらいで初めて生えるツノは棒のようで、翌年には股ができ、翌々年には二股になり、次の年には三股になり・・・と、だんだん枝分かれしてツノも立派に。

「ツノの形成が生殖器の活動状態を反映」しているとされ、不妊や去勢によりツノの状態も変化するという説も。人間だったらと考えると、ちょっと嫌かな…と思わず思ってしまいました。

角は、シカの種類によって生え替わる季節や進化の特徴が違い、カモシカは生え変わりません。カモシカの分枝しないヤギのような角は骨由来の角であり、一度生えてきたら生え変わることはないそうです。

シカの角は皮膚由来とのことでした。

片方づつ角が落ちて、根本からは血がにじむことがあっても流血まですることはないとのこと。

シカで有名な奈良公園ですが、こちらは観光客にケガをさせることがないようシカの角を切ってしまうのだそうです。この『角切り』は伝統行事として執り行われています。シカの角は皮膚由来ということですが、大きく育った角にはもう血が通っていないので、切っても痛みはないそうですよ。安心しますね。


人間との距離

東京などの都市で生活しているとあまり実感もなく耳にすることもありませんが、実は日本各所でクマ、イノシシ、シカの被害が多発しています。

今年は特に多くの被害が出ているようで、北海道ではシカやクマと列車の衝突被害が急増していると報道されました。★記事はこちら★

今月18日の時点で、2020年4~9月はシカとの衝突が995件(前年同期比27%増)、クマは23件(77%増)だったそうです。

見た目にはかわいいものの、いざ身近にいるとなれば田畑や森林の被害も大きく、今のところ人間と野生動物にはある程度の距離が必要なのだと思わざるを得ません。

これは理想論かもしれませんが、人間同士は言葉で話し合えるのだから、自分達の問題は早く解決し、野生動物や、自然の中でいかに人間が良いかたちで生活していけるのかについてもっと尽力していければと良いのにと思います。


師走のむすびを駆け抜ける

この候は概ね12月の最終の五日間です。

今年は末候が31日になり年をまたぎますが、そうではない年もあります。

いずれにしても、仕事納めからお正月準備、今年の締めくくりと、平素とは違う忙しさに邁進する候なのかもしれません。

シカのように軽やかに、そして安全に氣をつけながら、しっかりとしめくくっていきたいものです。

今年はコールドムーンと呼ばれる12月の満月が30日でした。

午前12時半頃に完満だったので、29日の晩のほうが丸かったかもしれませんね。

★コールドムーン★

市場が閉まってしまうので、ご好評を頂いています『満月新月お野菜便』は、12月満月の分はお休みです。

次は来年一月の半ば頃ですね。また日程などはあらためて告知しますが、早めからご予約も可能です。ご興味ある方はホームページのお問合せ欄よりどうぞ。



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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。