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ザ・クロマニヨンズ爆音上映会を観に行った


こちらに。クロマニヨンズ爆音上映at某ライブハウス

今回のアルバムをしっかり予習した上でパッとしないなー、二日酔いだしライブハウスでフィルムコンサートなんてなぁって気持ちでギリギリに入場。10数名の熱烈なファンのみ居りました。
数少ないお客さんの中、ちゃっかり真ん中席を陣取ったら隣には高校の先輩。なんて思ったら早速暗転してSEが。意外にも爆音でびっくり、期待してない分どうなのかなー飽きずに持つかなーなんてドキドキ

聴き込んできたアルバムの歌詞カードは字を知らない幼児に読みきかせる絵本の文字みたいに簡単な日本語ひらがなの様に単調で、私の心に全く響かなかった。

それなのに、それなのに!
彼らがステージに立った瞬間、
全ての曲、どの瞬間も映画のクライマックスの瞬間の様に感動的で劇的で

ある曲はトレスポの疾走シーンの様な汗を振り乱すかの様に
ある曲はスクーターで崖淵を爆走する青年の様な覚悟で
ある曲はまるで戦場に行く家族を見送るシーンの様な悲しい目で
ある曲はまるで恋人に笑いかける様な優しい瞳で
時にはウッドストックのキースムーンにもピートタウンゼントにも見えるヒロトがいて、
クールに佇みギターを掻き鳴らすマーシーがいて。
少年二人を支えるベースとドラムがいて

一曲一曲が何か映画のハイライトを見ている様な60-70年代の歴史的ロックコンサートを見ている様な感動的な感極まるしゅんかんの連続で泣いたり笑ったり心がずっとざわざわしてた。

単調なにほんごの短い歌詞は、行間にたっぷりの想いや願いや祈りが乗っかって、ひとことひとことがまっすぐ突き刺さった。
子供向けの絵本の文字の背景には色濃く青春色の人生のハイライトを観ている様に全曲全ページが感動的だった。

生ライブよりライブだった。いや、ドキュメンタリーか。映画を見ているようだった。もちろん映像的には作為的に作られている部分もあるのだろうけど、その日その時にしか存在しないライブの奇跡を見せつけられた。

いつもはこの会場でギュウギュウでヒロトもマーシーも見えるか見えないか押し潰すか押し潰されるかで熱狂してたクロマニヨンズを、
広い空間で頭から足の先までじっくり集中して観れるなんて時代の皮肉だけれども。
彼らが居て、音が鳴った瞬間は絶対に最高にリアルでロックなんだなーと何十年も見てるのに毎度毎度想いを更新させられる。そして今日も。

いつか、出来ればこのツアーを生ライブをこの会場で見たいな。

買う気もなかったグッズを買い、先輩と熱い感動を語り、クロマニヨンズの帰りだからね、晩ごはんは吉野家を買って帰りましたとさ。お終い

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