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技術士二次試験の話③

技術士二次試験の話の続きです。②はこちら↓

前回、2021年3月頃からは主にアウトプットに取り組んだと書きましたが、ここでは実際にどんな事をしたのか書いていきます。

1)受験申込書の作成

新技術開発センターの講座を申し込むと、2日後くらいにテキストと課題が送られてきました。まずはテキストを一通りよく読みます。

第1回の添削課題が受験申込書なので、テキストの内容を参考に、その作成に取り掛かります。

一応、そこそこ書けたのでは?と思い、提出したのですが、添削では講師の先生に結構なダメ出しをもらいました。主に指摘いただいた内容は以下の2点です。

・業務の具体的な内容を入れる 

例えば「未普及解消のための汚水管の設計」だけでなく、「山間部の下水道未普及地域における汚水管φ〇〇㎜、L=〇〇Kmの設計」のように書くと、面接官の方が業務の内容をイメージしやすく、口頭試験がスムーズに進む可能性が高いそうです。

・多少は盛っても良いので"技術士らしい"役割・成果をアピールする

私は下請けメインの設計会社で働いているので、自分自身が直接、発注者とやり取りをすることはほとんどありません。(時々ですが元請けの社員のふりをして、協議や立会に出ることはあります)ですが、"自分が主体的に責任を持って業務を行った"ことをアピールするには、下請けであることは書かない方が良いとのことでした。なので、その辺の記述は削除しました。

このあたりに気を付けて、既定の文字数以内に書き直し、受験申込書を提出しました。

2)論文の作成

技術士二次試験は、必須問題Ⅰ、選択問題Ⅱ(2問)、選択問題Ⅲの計4問あり、問題に沿って論文を時間内に書き上げる必要があります。

試験本番の限られた時間内で、文章の構成などをイチから考えるのはハッキリ言って難しいです。なので、問題ごとに論文の形式を決め、それに合わせて書くようにします。

また、出題が予想される内容について、自分で問題を考え、論文を作成します。

私は新技術開発センターの講座を受講していたので、添削課題分の予想問題は手に入りましたし、出題が予想される内容についても教えていただけたので、自分で問題をイチから考えることはしなくて済みました。

論文の作成は、最初はPCで行っても良いと思いますが、手書きで時間内に書く練習も必要です。最初から全部手書きだと結構疲れるので、ある程度論文の形式を決めて予想問題に対する論文作成が出来た段階で、手書きに移行すると効率的かもしれません。

で、私も手書きで論文作成の練習をやり始めて気づいたのですが、漢字が出てこないんです。例えば、「廃止」という漢字をやまいだれで書いてしまったり、「重複」「復興」のふくの字がどちらか分からなくなったりしました。

そんなこともあるので、手書きの練習と作成した論文の見直しは大切だと思いました。

3)模擬試験の受験(6月前半)

恐らく、他の受験者の方よりも勉強している方かと思うのですが、実務経験の少なさ(30代前半で途中に産休などもあり、実際の経験は8年半くらい)からやっぱりどうしても不安で、模擬試験を受験しました。

模擬試験もまあまあの出費(3万6千円)でしたが、一発合格にこだわっていたこと、コロナでお出かけしなくなり、家計に余裕があったので申し込んじゃいました。

模擬試験では、そこそこ書けたと思っていたのですが、誤字があったこと、題意に添えていない事を指摘されました。

技術士試験では、与えられた問題に対して、採点者の望むような内容の論文を書かなければ、読みやすい、分かりやすい論文でも不合格になるそうです。

なので、模擬試験から筆記試験本番までは、これまでに作成した論文を再度見直し、題意に添えていないものについては書き直しを行いました。

4)筆記試験当日

私は家から試験会場まで、小1時間くらいの距離でしたので、ラッキーだったと思います。当日はいつもよりゆっくり起床(試験勉強中はずっと4時起き)し、朝ごはんを食べ、子供たちの昼ご飯を準備して出発!

試験中の飲み物は、ペットボトル飲料であればOKとのことだったので、お茶とコーラ(カフェインでシャキッとする?)を持っていきました。あと、休憩中のおやつに酸っぱい干し梅も持参。眠気対策になりました。

そんなこんなで、筆記試験はそこそこ書けたと思います。

試験翌日、復元答案を作成して、長かった試験勉強は一旦おしまいです。

先日、筆記試験の合格発表は10月26日と技術士会HPに記載がありました。

絶対に一発で合格すると思って、結構な出費もしたし、勉強時間の確保のため家族にも協力してもらったので、合格していたいです。

とりあえず、合格しているつもりでそろそろ口頭試験対策を始めようかな、と思います。

長々と読んでいただきありがとうございました。



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