「ローグ・ワン」地上波初放送記念

「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」(2016年11月19日放送分)、特集「月刊わたしのスターウォーズ2016 11月号」内のリスナーメール「僕の考えたローグ・ワン予想」より。

「待ちに待った『ローグ・ワン』。しかし予告を見ると違和感が。ジェダイを信奉するフォース信者で、棒術を使い無双しまくるドニー・イェン御大。何ですか。これじゃただのドニー・イェンじゃないですか。そうじゃない。そうじゃないんです。こっちが見たいのは宇宙のならず者たちとチンピラ女を率い、漆黒の道士服をたなびかせ、中国南派武術・詠春拳で敵をバッタバッタとなぎ倒すドニーが見たいんですよ。
ストームトルーパーの大群を木の板一枚で倒し、総督のナントカさんを足払いで瞬殺。満を持して現れたダース・ベイダーを前に、『ミスター・ベイダー、私が相手だ。きっと後悔するぞ』と言ってのける。そして打ち鳴らされるゴング。ヒットアンドアウェイで先手を打つドニー。だがベイダーの熟練したライトセーバー捌きに次第に防戦一方へ。ここまでの戦いの疲労も重なり、足を取られ万事休すと思った刹那、チェストボックスに異常が生じるベイダー。先ほど放った拳により、呼吸困難に陥った彼にすかさず速射砲のようなチェーンソーパンチを叩きこむドニー。苦痛の声を上げながらライトセーバーを放り投げ、降参宣言。勝敗が決したノーサイド。互いに武術式の一礼をしながら、健闘を称え合う両雄。『イップ師匠! イップ師匠!』と駆け寄る弟子たち。反乱軍基地に戻り、大団円。こうして銀河に安寧が取り戻された。
そんな『イップマン/ドニー・イェン・ストーリー』が見たいです」