James Gunn will return

 2018年7月

ディズニー「君んとこのジェームズ・ガン君、昔ツイッターで不適切な発言ばっかりしてたからクビね」

マーベルスタジオ「ほんまですか」

ディズニー「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の新しい監督探しといてや」

マーベルスタジオ「えー……。うーん。とりあえず、ワイティティ君、どう?」

タイカ・ワイティティ「無理っす。あれガン君の映画なんで。それより何か違うの撮りたいっす」

マーベルスタジオ「やよねーやっぱり。じゃあ、トラヴィス君は?」

トラヴィス・ナイト「自分『バンブルビー』撮って疲れました。次はぼちぼちストップモーション・アニメーションもやりたいんで。あと、あれガン君の映画なんで」

マーベルスタジオ「やよねーやっぱり。……はあ。一体どうしたらええんや。いや、こんぐらいで諦めたらあかん。フックアップ能力には定評のあるワイや。いろんな映画観て適任者探すでー」

 一方、ツイッターの世界

MCUファン「ディズニーとマーベルは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の監督にエドガー・ライト、クリストファー・ミラー&フィル・ロード、タイカ・ワイティティのうちの誰かを起用すべき」

エドガー・ライト「ジェームズ・ガンを選択肢に入れたら?」

クリストファー・ミラー「彼なら作風にピッタリだよ」

タイカ・ワイティティ「賛成っす。ジェームズ・ガンなら前ニ作に欠けてた新鮮なエネルギーとスタイルを取り入れてくれる」

エドガー・ライト「彼は前のジェームズ・ガンじゃないけど、彼ならできるさ」

 時は流れて

マーベルスタジオ「あかん。まあまあええやつはおるけど、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの監督がやれるとは思えへん。やっぱり、何度考えてもあれはガンの映画や……!」

ディズニー「どう、ええのん見つかった?」

マーベルスタジオ「無理です……。ほかのやつでは務まりまへん……。ディズニーはん、お願いです! ガンを監督に戻してやってくれまへんやろか!」

ディズニー「無理やて。一回クビにして、『戻ってきてくれ』て、そんなカッコ悪いことできるかいな」

マーベルスタジオ「無理は百も承知です。でも、あれはうちの映画である前に、ガンの大事な映画なんです。あいつしか監督はできません! だからお願いです!」

ディズニー「あかんもんはあかん。コンプライアンスいう言葉を知ってるやろ。『トラブルとは縁がない』ゆうんがうちにとっての当たり前や」

マーベルスタジオ「これ、これ見てください。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャストのガンを支持する声明文です。それに、世界中のファンからも署名がぎょうさん届いてます」

ディズニー「とっくの前に知っとるわ。こんなもん何の効力もないわ。オルタナ右翼もまたうるさなるし、面倒はこりごり……」

ニュースの音声「ジェームズ・ガン監督がDCコミックス作品『ザ・スーサイド・スクワッド』の脚本を担当することが決まりました。加えて監督を担当する可能性もあるとのことです」

ディズニー「(な、なんやて……! ガンのやつ、ワーナーと仕事するいうんか……? そんなことなったら長いこと契約しそうやし、水をあけてたDCとの人気が縮まってしまうかも知れんやんけ……!)」

マーベルスタジオ「どないしましたん?」

ディズニー「……わかった。ワイの負けや」

マーベルスタジオ「え?」

ディズニー「ガンを呼び戻せ。今すぐ、今すぐにや!」

マーベルスタジオ「ありがとうございます! みんな、ガンがマーベルに帰ってくるでー!」

キャストとファン「やった!」

DCコミックス「『ザ・スーサイド・スクワッド』もちゃんと作ってもらいます」

ファン「やったー! 最高!」

ペイトン・リード「おかえり、ジェームズ」

エドガー・ライト「イエーーーーーーーーーーーーーーーース」!


James Gunn will return


タイカ・ワイティティ「なんてこった! 俺がやるんだと思ってたのに!」