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"SUGAと酔うタイム"



推しが酒飲みコンテンツを始めてしまった。



しかも、なにせユンギさんのコンテンツだから予想はしていたことだけれど、"SUGAと酔うタイム"なんて言っておきながらこれはただ酒を飲んで酔うだけの飲み会企画ではない。ユンギさんがホストのトーク番組、対談なのである。

トーク力、MC力に自負のあるユンギさん、ぐ、しんどい。

トーク番組にお酒を絡めてくるということは、多くの大人にとってそうであるようにユンギさんにとってもまた、お酒は相手の心をほどいて扉を開きやすくする潤滑油みたいなもののひとつなんだろう。あるいは自分の心のガードを少し緩めるためのツールでもあるのかもしれない。ぐぬぬ、しんど(以下略)

お酒を飲まれないゲストのときはお茶を飲みながら、とも言っていた。多分OPトークで◯◯茶と免疫力とか◯◯ティーと疲労回復とかそれっぽい蘊蓄を披露してくれるんだと思う、多分。





そんな"SUGAと酔うタイム"、슈취타Ep.2。

レギュラーになりセットができた、と暖色ライトに照らされたお店風のセットを見渡し、満足気に ん、と頷くユンギさんが電撃的に可愛くてそこだけ冗談抜きで50回は見てしまった。成人男性のあんな可愛い ん、があってたまるかよ。


芸能界の大先輩シン・ドンヨプさんをゲストに迎え、礼節ある社会人の男性としての振る舞いと、絶妙な頷きと合いの手でお相手の哲学をするする引き出してしまうユンギさんの姿になんだか冒頭から鼻の奥がツンとする。


ユンギさんはすごく、周囲との『間合い』の取り方に長けている人だと思う。

不用意に近づきすぎて傷つかずに済む、でもこの人なら大丈夫という時はスッと一歩で懐に入り込める距離感。

きっとそれは、これまで人とのかかわりで人知れずたくさん傷ついたり自信を無くしたり、時には感銘を受けたり救われたりしてきた数々の経験と、その経験を正しく享受できるユンギさんの聡明さから身についた生きる術なんだろう。







『生き残ったんですよ…僕たち』

何気ないふうに話すその表情の奥に、決して花道だけではなかった10年を垣間見た気がして勝手に泣いた。


アイドル10年目。
ひとたびマイクを手にステージに立てば怖いものなんて何もないみたいに爆イケラップをぶちかまして、視線ひとつ、仕草ひとつで何万人もの観客を動かしてしまうユンギさんの口から語られる、その肩にのしかかる重責、未来への深憂。


『外部作業は曲を上手く作って
 上手くいけば普通 ダメだったら僕のせい』

『人の全盛期というのは決まっていて
 それ以上に欲を出すことは
 それは本当に欲だと思うんですよ』




ナムさんとのEp.1ではこんなことも言っていた。

『見ることのできないある瞬間に向けて
 備えないといけないと強く思ってしまう』



そんな"見ることのできない未来"や"いつか来る終わり"を怖がってしまうユンギさんが、30年40年後も音楽をしたいと言ってくれる事実はあまりにも愛おしい。

しかもユンギさんの隣にはいつも、そんな未来への不安も希望も丸ごと力強く包み込んで、君なら大丈夫だよと見守ってくれる人がいる。

えーーーん、愛する人が愛されている姿を見ると涙が溢れるのはどうしてなんだろう。




人間の欲深さや身勝手さ、醜くて意地汚い部分を嫌になるほど見てきたであろうユンギさんの、『人間としての誰かに会いたいんですよ』という言葉に滲む嘘の無さ。

とても強い人だけれど怖いこともいくつもあって、絶望も失望もたくさん呑み込んできたであろうユンギさんが語る『人は夢を見て生きていくべきだと思っています』の言葉の心強さ。

ああこの人は、泥より出でて泥に染まらぬ蓮の花みたいに、どんな暗い世界でも自分の清らかな信念を大切に守って、歩む道を切り拓いていく人なんだな。

これから時間が経つにつれて僕の音楽をより多くの人が聴くとは思わない、ユンギさんはそう言うけれど、新しくユンギさんに出逢ってその言葉の力に救われる人はこれからもたくさん現れるんじゃないかな。

2年前の私がそうだったように。







ユンギさん、今は作業中ですか。
寒い思いや辛い思いをしていませんか。

ある時から自分を含め人を好きになる能力が極端に低くなってしまって全方位に心を閉ざしていた私も、BTSに出逢って「人間としての誰かに会いたい」と思うようになれて、そして飛び込んだ新しい世界でそれが叶いました。

どうせ100年経てば私を知る人なんて誰もいなくなる世界で、昨日より今日、今日より明日、誰もが日々確実に人生の終わりに向かって生きているのに、誰かを愛したり夢を見ることに意味なんてあるのかななんて思っていた私にも、健やかな心と丈夫な足腰で長生きをして、白髪になったBTSのコンサートを白髪になった友人たちと観に行くという夢ができました。




人生は楽しいことばかりではないけど、ろくでもないけど捨てたもんでもないこの世界で、ユンギさんを包むすべてがあたたかく優しいものでありますように。悲しみや辛い時間は早く過ぎ去って、その後には必ず幸せがあって、幸せを感じられる健やかな心身でいられますように。未来を怖れることがあってもひとりで泣くことはありませんように。くだらないことだけを考えて、大の字で寝そべってぐうぐう昼寝をして一日を終えるような日もありますように。





SUGAさんに呼ばれたら来ないとね〜!と言われて肩をすくめて照れるユンギさん

僕は意外とすごく小心者なんですよとおどけながらうなだれてみせるユンギさん

自分が何かを伝える時はよく視線を外してしまうのに、相手の話を聴く時にはまっすぐ瞳を見つめて心を澄ますユンギさん

可愛くておちゃめでツンデレだけど実は人懐こい表情をたくさん見せてもらえる、こんな愛おしい企画を用意してくれて本当にありがとう。何よりユンギさん自身が心から楽しんでいるように見えるのが一番嬉しいんです。これからも楽しみにしています。

今日も健康で、幸せでいてください。

2023.1.7 世界の片隅のユンギペンより

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